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順位戦予想 ( No.718 )
日時: 2020年05月29日 23:37
名前: あまの [ 返信 ]
来月からいよいよ順位戦が始まるようなので今回も予想してみました。

■A級 ◎羽生9段◯佐藤(天)9段
名人戦の結果にかかわらず本命は羽生9段。最近は若手に押され気味でタイトル戦からもしばらく
遠ざかっていますが、渡辺3冠が独走した前期と違って今期は6・7勝あたりが挑戦ラインの混戦に
なると予想し、そうなればチャンスは十分かと思います。また通算100期目のタイトルを名人戦で
飾って欲しいとの願望もあっての本命です。対抗の佐藤9段も混戦が前提の対抗です。
本来は現在の棋界ツートップが戦う名人戦の敗者を本命・対抗のどちらかに入れるべきなのかも
しれませんが、今回はあえて外して予想してみました。

■B1級 ◎永瀬2冠◯久保9段▲千田7段
本命の永瀬2冠はA級にただ上がるだけでなく、そこで挑戦権を狙える実力者だと思います。
よく序盤で連敗する傾向があることが不安ですが、それさえ乗り切れば一気に走りそうな気がします。
対抗の久保9段は順位重視。総当たりのB1級ではやはり順位上位者が有利だと判断しました。
3番手にあげた千田7段は順位上位の木村王位と迷いましたが、今度は順位より若さの勢いに
軍配をあげました。
あと気になるのは近藤7段。初のB1級で順位最下位ではさすがに名前は挙げられませんでしたが、
これは前期のB2級の予想でも言っていたのであてにはなりません。もしここを1期抜けできるようなら、
将来、藤井7段とタイトル戦でしのぎを削る最大のライバルとなりそうな気がします。

■B2級 ◎藤井7段◯澤田6段▲戸部7段△佐々木(勇)7段
すでにタイトルレベルの実力者である藤井7段が本命です。順位が悪いことだけがマイナス
ポイントですが、昇級者枠が1人増えたことでそれも相殺され、よほどのことがない限り
昇級は堅いと思います。ただ唯一の不安は緒戦でしょうか。佐々木(勇)7段は藤井7段を
相当意識しているらしいので万全の対策を練って臨んでくるでしょうし、もし、ここを
落とすようだと波乱の予感がします。2番手・3番手は「40歳未満、藤井7段との対局なし、
順位10位以内」という条件の中から順位差で対抗澤田6段、3番手戸部7段にしました。
条件内で最上位の横山7段は、前期での昇級の逃し方があまりに悪すぎたのであえて外しました。
最後の4番手にあげた佐々木(勇)7段は緒戦が全て。もしこの難敵に勝利すれば、勢いに乗って
一気に駆け抜けそうな気がします。

■C1級 ◎阿部7段◯増田6段▲飯島7段△高見7段
本命の阿部7段は順位もよく、対局組合せも若手実力者との対局がほとんどないなど恵まれた感じで
最大のチャンスとみます。対抗の増田6段は前期でも名前を挙げましたが、今回もやや願望が
入っており(苦笑)、さっさとこのクラスを抜けて藤井7段に離されないようにしてほしい。
3番手に挙げた飯島7段は順位を重視しました。4番手に挙げた高見7段は、前期同じくC1級から
昇級してきた三枚堂7段と迷いましたがこれも順位差1枚が大きいとみました。
あと降級点を取ってC2級に落ちないでほしいけど、対戦相手が結構きつめなんだよなあ(誰が?)。

■C2級 ◎佐々木5段◯大橋6段▲本田5段△阿部6段
佐々木5段と大橋6段が本命・対抗。これまでの実績を考えれば、いい意味で2人がこのクラスの
器でないのは明らかだと思います。3番手に挙げた本田5段はやはりタイトル戦登場と、さらに
そこで渡辺3冠から1勝をもぎ取った実績を重視しました。初参加の前期はベテラン勢に苦杯を喫して
星が伸びませんでしたが、今期はその真価が問われそうです。4番手に挙げた阿部6段ついては、
ここ3年間はすべて勝ち越している安定感に期待しました。
あと個人的には、著書『藤森式青野流 絶対退かない横歩取り』が非常にツボにはまった藤森5段
を応援しています。

前期は比較的堅い予想をして想像以上に当たりましたが、今期はすこし攻めてみました。
ただ、C2級の本命・対抗については、これで3年連続して予想で名前を挙げているので;
頼むからいいかげんに昇級してくれ(笑)。


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Re: 順位戦予想 ( No.818 )
日時: 2021年03月21日 18:32
名前: あまの [ 返信 ]
順位戦が終わったので予想と比較して見ました。
●A級
斎藤8段の挑戦は全く予想できませんでした。A級1年目での挑戦はないことではありませんが,
わずか1敗での挑戦はさすがに驚きました。本命にあげた羽生9段は一時「まさか降級か?」
とも思わせる星勘定でしたが,終盤で当面の競争相手との直接対局をしのいで何とか残留を
果たしました。対抗にあげた佐藤(天)9段も星が伸びず負け越してしまいました。
●B1級
本命にあげた永瀬王座が最終節で逆転1位昇級となりました。2位昇級の山崎8段は予想では名前を
挙げられなかったものの個人的には嬉しい。結果的に第10節で永瀬王座との直接対決を制したのが
大きかったようです。対抗にあげた久保9段は星が伸びずに指し分けとなり,3番手にあげた
千田7段は中盤から大きく崩れて負け越してしまいました。
●B2級
本命にあげた藤井2冠の昇級は当然すぎる結果で,むしろ当てられない方が難しいかも
しれません(苦笑)。予想で4番手に挙げていた佐々木7段は,藤井2冠に初戦で敗れたものの,
その後は全勝で突っ走り2位昇級を果たしました。藤井2冠以外の対戦相手も結構きつい
メンバーだと思っていのでこれには驚きました。最後の枠に滑り込んだ横山7段は前期のまさかの
昇級逃しのリベンジを果たしました。そして対抗にあげていた澤田7段は,序盤で3連敗と大きく崩れ,
その後7連勝と怒涛の追い込みを見せたものの頭ハネされて次点止まり。3番手にあげた戸部7段は
指し分けでした。
●C1級
全勝で1位昇級の高崎7段は全くのノーマークでした。対抗にあげた増田6段が2位昇級,4番手に
あげていた高見7段は,最終節で自身が敗れながらも競争相手も敗れたおかげで3位昇級に滑り込み
ました。3番手にあげた飯島7段が次点だったので,全体の予想としてはまずまずだったのですが,
本命にあげた阿部7段の指し分けは全くの想定外でした。それと最終節勝利でなんとか降級点を回避し,
C2級に落ちなくてほっとしました(誰が?)。
●C2級
昇級の最後の枠に,対抗としてあげていた大橋6段が滑り込んでくれたおかげで予想全敗こそ
まぬがれましたが,1位黒田4段,2位出口4段の同期コンビのダブル昇級は全くノーマークでした。
ちなみに出口4段は別トピで触れた,「公式戦で藤井2冠に勝った棋士」として私が唯一思い出せ
なかった棋士です。本命にあげた佐々木(大)5段は,一時は自力昇級の目があったのですが,
ラス前に激痛の敗戦を喫してまたもや昇級を逃しました。4段時から棋戦優勝などを重ね,周囲に
その実力を認められながらもC2級突破に6期かかった師匠とその姿がややダブります(その師匠も
今期B1級から降級してしまいました)。3番手に挙げた本田5段は終盤に大崩れしてまさかの
指し分けに終わり,4番手に挙げた阿部(光)6段もチャンスはあったのですが,ラス前にベテランの
一撃を食らってあえなく沈んでしまいました。


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