復活=子羊村


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1年はアッと言う間…
主の召使い・貧農ヨナ助 投稿日:2022年12月04日 08:37 No.603
歩行中に御言葉が重くのしかかる。

【私は裸で母の胎を出た
  裸でそこに帰ろう
主は与え 主は奪う
 主の御名はほめたたえられよ】ヨブ1:21

木の葉が微風に吹かれて枝から離れるように、私の霊魂は直ぐにでも世から離れるかもしれないから、御手の中で今を生きるのみ。

貧農山の中腹にあるボロ家に夏の間Sさん老夫妻が住んでいるのだすが、冬になると東京渋谷の高級住宅地へ戻って行く。貧しさと豊かさの暮らしを半々に使い分けているのだね。
 そのボロ家の東側に広い畑があり、耕運機で雑草退治をするだけで、野菜は作らない。それを遠くから眺めていたブラジルの出稼ぎ労働者がSさんに交渉「畑の端っこを使わせて下さい 食用菊を栽培したいのだす」「いいよ」ということになった。そういったようなワケで今年は道沿い一列に黄色と紫の食用菊が見事に咲いたのだよ…
 村の路線バスは1日に4回通る。
秋田県出身の車掌フトメさんは通る度に叫ぶ…
「わっわっ美味しそう 食べたい!」
東北人は菊花を食べる習慣があるらしいが、信州人は鑑賞するだけ。
「沸かした湯に酢を少し入れて花びらを入れるの ザルに取り出しギュッと絞り お醤油を掛けて食べるのよ^^♪」

Sさんのボロ家に交渉に行く。
「あのブラジル人は入院しちまって収穫に来ねえだいね 好きなだけ持って行っとくり どうせ毎年ジョミジョミ芽が出て増えまくるでね まぁず困ったもんせ」
 郷に行っては郷に従え、都会人のくせに信州弁で話しやがる。
(食べてみたが甘味があって歯触りが良く美味でした)

ヨナ爺「それにしても何でブラジル人が食用菊を植える気になったのかニャ」
フトメ「東北へ出稼ぎに行き覚えたとしか思えニャ」

(ヨナ畑に食用菊の苗が2本根付いた)
  ♪巡る巡る時代は巡るよ~




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