復活=子羊村


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昨年の今頃…
主の召使いヨナ爺 投稿日:2023年10月22日 14:03 No.1179
私はシルバーセンターから派遣され、村バスの運転をしていた。
 山の中腹に知人Sさんの畑と古い家があり、夏の間だけ別荘として住み、あとは東京渋谷の贅沢暮らし。
 高齢のため畑は雑草を刈り取るだけとなっていた…
その年は畑の端に菊の花が横一列に植わってあり、色は黄色と紫。《綺麗だな》と普通に思ったのだが、車掌のフトメ子さんは『ワッ美味しそう 食べたい!』と言ふ。
《あれが噂の食用菊か》
乗客がいなかったのでバスを止め、
「採って食いなされ」
「えっ 無断で いいの?」
「いいさ 来年の夏まで留守だから どうせ枯れるだけじゃもん」
東北の人たちはせっせと食べるらしいが、信州人は無知なので食べない、知識が無いということは恐ろしい…
検索してみると
「ポリフェノールの一種クロロゲン酸を含み、ガンを予防する。シャキシャキとした歯触りで美味しい。ビタミンC、E、B2 栄養ぎっしり 食べ方はお浸しや天ぷら等…」
(秋田県出身律儀なフトメ子さんは近所の人からSさんの電話番号を訊き「少し頂戴しました」と連絡したとか。すると「あれはブラジルから働きに来た人が『隅に苗を植えさせて欲しいと頼まれOKしたのですが彼は入院してしまいましてな どうぞどんどん採って召し上がって下さい』」とか。重病らしく菊は放置されたまま…
 
初めて食べた菊の味、美味しかったデス。
「来年の3月ころ根本に生える苗を取りに来ような ヒヒヒ」
(シルバー運転業務は78歳までなのでギリギリ間に合う)
それで今年の3月、まだ5cmほどの苗を10本ほど(フトメ子さんは5本くらい?)戴き、ヨナ畑に植えたらグングン成長しました。
 食用菊の特徴
人体に触れたり強風に煽られたりすると別れ枝は簡単に折れてしまうのですが、それを土に挿しておくとこれもまた簡単に根付く。折れては挿しまた折れては挿していたら、なんと100本になってしまった。
 そこで一句
【われ弱きときに強ければなり】2コリのパウロ
もう一句
【30倍60倍100倍に増える】マルコ4




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