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ここまでの振り返り1
SATA 日口 投稿日:2025年01月10日 16:58 No.763
今回のオマラマはいつになく天気に恵まれていませんでしたが、このレース中は初日と今日以外は6日間連続で飛行できました。

それでも、大会期間が9日間(練習日を入れても10日間)と、以前の2週間から随分と少なくなっています…これもパイロットミーティングから出てきた一つの結論なので仕方ありませんが…どこの国も長期の休みは取りにくくなってきているようです😅

さて、ここまでの振り返りですが、せっかくこの掲示板を楽しみにしている皆さんにも少し「気づいて」いただけるようなことについて書いてみようと思います。

NZでは、そして北海道(日本)では様々な上昇気流を使いますが、クロスカントリー(レース)の場合にはクルーズバンドをどこに設定するかが大きなポイントになります。(=今日はどの上昇気流を使うことが一番リーズナブルなのか)

ここまでうまくできなかったのがまさにその点で、サーマルコンディションでOpenが140kph、Racingでも120kphを超えた平均速度が出せるのはリッジやコンバージェンスのエネルギーラインを使って旋回を極力減らしているからに他なりません。
(私がタスクを放棄した1/7に飛んで帰ってきたOpenクラスの機体は、240kmで上げたのはたった5回でした😅)

その日のウェザーや飛んだ空気の感触からどの上昇気流を使うか、どのクルーズバンドを使うかを適切に判断することが求められるのです。
リッジを多用すれば勝てるかというとそうでもないし、コンバージェンスのCuストリートを使えば勝てるかというと、そう単純でもありません。
局面、局面での適切な判断が求められるのです。

Gはさすがに世界選手権シルバーメダリストだけあって、他のパイロットに比べてウェザーに一番うまく合わせることができているので、日々得点を大きく落とすことなく総合1位をキープできています(2位以下を大きく引き離しています)…私の最初の3日間もそんな感じで飛べていたのかもしれません。
(ちなみに、今回彼は普段のレースほど勝ちにいってないので、いつもより少し高く飛んでいると言ってました。)

レースのおもしろさは、その日のウェザーを数十人のパイロットが一斉に料理して、誰が一番うまく調理できるかがはっきりわかることです…一番速いパイロットの飛び方がそのウェザーを調理するのに一番正しかったということです。
つまり、自分の飛んだ空の感触と正しいであろうウェザーの調理法がまさに「見える」ということです🤗

一昨日うまくいったからと言って、その次の日に同じ戦法は通用しません。
今回のRacingクラスのパイロットはGを除いて、ウェザーが自分の好みの戦法に合致した時にデイリートップを取っています…5日間で5人のパイロットが代わる代わるデイリートップを取っていることは何よりの証左です。
(つまり、Gを除いて、ウェザーの調理法がワンパターンになっている😅)

私はちょっと?ステイハイの分、クリティカルなコンディションの時に勝てる(みんなはO/Lの憂き目に会う)けど、みんなが速く飛べる日には速く飛べません…低いリッジのエネルギーを多用できていないためです。

皆さんもクロスカントリー(ローカルソアリング)する時に、このクルーズバンドをぜひ意識して飛んでみてください。

私も明日のレース最終日、飛べるようならそのことをもう一度意識して飛んでみたいと思っています😁

ちなみに、明日もクリティカルなコンディションになりそうです…18:30からのコンテストディナーに間に合うようには帰ってきたいものですが、さてさてどうなることやら😅