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免疫力機能の低下を防ぐポイント ( No.840 )
日時: 2020年02月26日 12:14
名前: はっちん [ 返信 ]
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【元記事:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200221-00010002-yomidr-sctch&p=1

ウイルスにも負けない!? 免疫力「アップ」よりも「低下させない」食生活のポイント
2/21(金) 18:16配信


◆在宅訪問管理栄養士しおじゅんのゆるっと楽しむ健康食生活◆

 新型コロナウイルスのニュースが毎日報道され、不安から外出を控えている方が多いのではないでしょうか。日ごろ、私が訪問する患者さんには、冬場は「デイサービス以外は外に出ない」という方が少なくありません。呼吸器系の持病をお持ちの方、リウマチなどの自己免疫疾患のための薬を飲んでいる方などは、ウイルスや細菌に感染してしまうと重症化するリスクが高くなります。そのため、感染症が猛威をふるっている地域では、デイサービスすらもお休みする場合があります。

 そのような患者さんから最近よく聞かれるのは「免疫力アップの食事について」です。


■「免疫力をアップする食事療法」はあるの?

 診察の場で、医師から患者さんへの説明に利用される「免疫力」という言葉ですが、実は医学用語にはありません。「免疫力が高い」というのは、「免疫機能が正常に機能している」「感染症に対する抵抗力がある」「体力がある」といった意味で使われる場面が多いと思います。

 したがって、免疫力を「高める」というよりも、本来自分が持っている免疫機能がしっかりと働くように体調を整えることが重要です。世間では「ビタミンCやAを取ればよい」とか「腸内環境を整える腸活をすればよい」はたまた「紅茶を飲めばよい」などと、さまざまな情報が飛び交っていますが、「免疫力を高める」といった科学的根拠のある食事療法は今のところありません。ビタミンやミネラルはバランスよく食べていれば自然に充足しますし、最近、よく話題になる「腸内環境を整える」といっても個人差が大きく、必ずしも特定の食品や食習慣で腸内細菌をコントロールできるとは限りません。


■免疫力の低下を防ぎたいなら、無理なダイエットは控えて

 在宅医療を受けている方への訪問栄養指導で、患者さんの免疫機能を低下させないように、私自身が注意していることがあります。
それは、

(1)栄養状態を良好に保つ
(2)十分な水分を摂取する
(3)口の中の衛生状態を保つ
の三つです。

 まず、栄養状態が低下すると、誤嚥(ごえん)性肺炎などの感染症にかかりやすくなります。年齢を問わず、体形がやせ形で食事量が少ない方は、体に必要な栄養が十分に取れていない可能性が高いので、食事だけでなく飲み物でもしっかりと栄養のあるものを摂取することを勧めています。牛乳たっぷりのカフェオレやポタージュスープなどで、水分と栄養も一緒に補給するといいですね。

 また、「貧血」がないかどうかも必ずチェックします。ひとことに貧血といっても、原因はさまざまで、かつて常識のように言われた「鉄を取りさえすれば改善する」わけではありません。鉄を取って治るのは「鉄欠乏性貧血」と診断された場合です。

 貧血があると全身に十分な酸素を送ることができずに、疲れやすくなり、体力が低下します。ひどいときには心拍数が上がって息切れすることもあります。たかが貧血と侮ってはいけません。

 無理なダイエットに励んでいる方の中には、鉄欠乏性貧血を起こしているケースが少なくありません。短い期間で何キログラムも体重を落とすために、食事を抜くなどして栄養摂取不足が続き、結果的に「体脂肪」だけでなく「体力」も低下してしまっては困ります。1か月で体重が5%以上低下すると、「栄養障害」と判定します。仮に体重が60キロの方の場合は、5%の体重減少は3キロにあたります。ダイエットをする場合は、運動と食事を組み合わせ、必要な栄養をしっかりと確保しながら減量することが大切です。


■十分な水分摂取と歯磨きで口の中の衛生を

 目、耳、鼻、口の粘膜は外界に面しているので、粘膜にくっついた細菌やウイルス、異物を排除するという重要な役割があります。ところが、体の水分が少なくなり、「脱水状態」に陥ると、粘膜が乾燥して防御力が低下してしまいます。特に高齢者の場合は、のどの渇きに鈍感になり、こまめな水分補給をしない方がよくいらっしゃるので、冬場の脱水にも注意が必要です。

 唾液には、「粘膜保護作用」のほか、「抗菌作用」もあります。唾液の分泌が低下しやすい副作用がある薬(抗コリン作用を持つ薬や利尿薬など)を飲んでいる方は要注意です。これらの薬を服用していて、十分に水分を摂取していても口の渇きが気になる方は、かかりつけの薬剤師に相談してみてください。

 また、口腔乾燥の対処法は歯科医師や歯科衛生士に相談してみてはいかがでしょうか。口の中を保湿する「保湿ジェル」の使い方を指導してもらうことができます。

 今回のコラムで一番お伝えしたいことは、免疫力を低下させないようにするには、単に特定の食品やサプリメントを摂取するだけでは不十分だということです。むしろ特定の食品にとらわれて、食事のバランスが悪く栄養状態が低下しては本末転倒です。

 旬の食材を使ってバランスよく食事をすることは、当たり前のようで難しいですね。手っ取り早くなにかの食品に頼りたいという気持ちもよくわかります。しかし、常にバランスよく食べることを意識し、こまめな水分補給を心掛け、食後は念入りに歯磨きをすることから始めてはいかがでしょうか。


塩野崎淳子(しおのざき・じゅんこ)
 「訪問栄養サポートセンター仙台(むらた日帰り外科手術WOCクリニック内)」在宅訪問管理栄養士
参考文献:
・Nutrition Reviews,vol.75,No.12.,pp.1059-1080,December2017
「食事介入に対する腸内細菌叢と宿主呼応の個人差」
・『誤嚥性肺炎の予防とケア 7つの多面的アプローチをはじめよう』前田圭介著 医学書院

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Re: 免疫力機能の低下を防ぐポイント ( No.848 )
日時: 2020年02月28日 12:40
名前: はっちん [ 返信 ]
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【元記事:https://www.msn.com/ja-jp/news/world/新型肺炎、高齢者や持病ある人に高い致死率-対策難しい無症状の人からの感染/ar-BB10bYtg#image=1


新型コロナウイルス感染症が高齢者や持病がある人ほど重症化しやすい傾向は、中国疾病対策センターが17日付で発表した大規模な発症例の分析結果でも浮き彫りになっている。

 センターは、11日までに中国国内で報告された疑い例や無症状例を含む患者約7万2300人のうち、新型コロナウイルスの感染が確認された約4万4700人のデータについて、年代や症状、経過などを分析した。症状をみると、
・全体の80・9%は軽症と分類され、
・重症例が13・8%、
・亡くなるなど極めて重篤な症例は4・7%だった。

 発症者の年代をみると50代が最も多く、30~60代で全体の8割近くを占めた。

 全体の致死率は2・3%だったが、
年代別の致死率は、
▽10代から30代が0・2%
▽40代が0・4%
▽50代が1・3%
▽60代が3・6%
▽70代が8%
▽80代が14・8%
 ――と、年齢が高いほど致死率が高まる傾向がみられた。男女別の致死率は男性が2・8%で女性の1・7%を上回った。

 死者1023人のうち大半は何らかの持病を持っており、60歳以上が829人を占めた。

患者の持病ごとの致死率は、
▽心疾患10・5%
▽糖尿病7・3%
▽慢性呼吸器疾患6・3%
▽高血圧6%
▽がん5・6%
 ――で、持病がない人の0・9%を大きく上回った。



 自治医大病院の森沢雄司感染制御部長はこの分析などから「中国のデータでも高齢者の致死率は思っていた以上に高く、高齢者にとっては今回の新型コロナウイルス感染症を深刻な事態と捉えるべきだ。無症状の人から感染することもあるといわれており、非常に対策が難しい」と指摘した。その上で「今大事なことは高齢者をいかに守るかということ。高齢者施設に入居している人やスタッフ、自宅で同居する家族などは手洗いを徹底し、病原体を持ち込まないように注意する必要がある」と訴えた。【須田桃子、岩崎歩】
 
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 2/27付の全国小中高一斉休校要請により、子供の世話で看護師や介護専門職が長期間居なくなる医療現場や高齢者施設は一体どうなるのでしょうか。“後手後手への批判かわし、実の無い目眩ましの閃光”としか思えません。

Re: 免疫力機能の低下を防ぐポイント ( No.873 )
日時: 2020年03月08日 12:20
名前: はっちん [ 返信 ]
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【元記事:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200306-00000015-nkgendai-hlth


新型コロナは中高年ほど重症化 肝心の「免疫力」とは何かを医師に聞く
3/6(金) 9:26配信


 新型コロナウイルス感染症で、感染リスクが高く重症化しやすいのは中高年だという。中国の疾病管理予防センターが2月上旬までのデータを分析したところ、
年代別致死率は、
 40代は0・4%だが、
 50代1・3%、
 60代3・6%、
 70代8・0%、
 80代以上14・8%
だった。しかも、感染に気付かずに活動する若い世代からウイルスをうつされる危険性があるというから恐ろしい。新型コロナウイルス感染症には有効な治療法はない。回復するか否かは患者の免疫力次第だ。そんな中、中高年は何をしたらいいのか。「弘邦医院」(東京・葛西)の林雅之院長に聞いた。

 *「よく、免疫力をアップさせれば感染症は防げるのではないか、と考える人がいますが、そう簡単ではありません。そもそも免疫力という言葉は曖昧で、科学的な用語ではありません

 例えば免疫には、がん細胞、細菌、ウイルス、寄生虫などを撃退するなどさまざまな機能がある。その機能を果たすために多くの細胞や組織が部品として働いている。しかし、その部品のひとつの働きが良くなり、その数が増えたからといって、免疫組織そのものの働きが良くなるとは限らない。しかも、免疫力を計測することはできないのだという。

「血液検査で病原体と闘う白血球やTリンパ球、NK細胞などを調べても免疫力を測ったことになりません。リンパ球でいうと、血液中には2%しかおらず、残りは血液以外のところにいますし、Tリンパ球の数は朝と夕方とでは倍ぐらい違います。血液検査でわかる免疫に関する細胞なんてほんの一部に過ぎないのです」

 *定義も曖昧で、正確に計測できない免疫力だからこそ、その強化をうたう、非科学的な免疫力アップ法に多くの人が惑わされるのだ。

「科学的に信頼できる唯一の免疫強化法はワクチンです。麻疹は2回の摂取でほぼかからなくなりますし、効き目が悪いといわれる季節性インフルエンザワクチンでも有効率は30~60%あります。しかし、新型コロナ感染症のワクチンは開発されていません。ウオーキングやストレッチなどで白血球やリンパ球が流れる血液やリンパの循環を良くすれば免疫を高めることは可能です。しかし、運動習慣のない人が急に運動をすれば、それだけでストレスとなり逆効果です。それなら、免疫力アップよりも低下しないことを考えることが大切です

 *実際、「余命3カ月」を宣告された男性のエイズ患者が落ちていた免疫力を元に戻すことで3年間延命したという話があるという。

「当時は今ほどエイズという病気がわかっておらず、その男性は家族と離れて孤独な闘いを強いられていました。主治医が、死期が近いその男性と子供たちを毎日会えるように取り計らったところ、男性はすっかり元気を取り戻して笑顔で過ごすようになりました。最終的にエイズで亡くなったのですが、人と触れ合うことが免疫力を回復させ、長生きにつながったのだと思います

 笑いや人との交流が人間の免疫力を維持・強化させ、逆に孤独は免疫力を低下させ肥満や喫煙と同程度の病気リスクとなることが知られている

 ところが今は感染拡大阻止のため、風通しの悪い空間で至近距離から話すのは控えるよう促されている。テレワークが推奨され、カラオケ、立食パーティー、自宅での大人数での飲み会も危険とされている。これでは中高年は行き場がない。

「私は、中高年は部下や大勢の飲み会は避けるにしても、感染リスクに配慮しつつ少数の親しい同年代同士でお酒やお茶を楽しんだりしてストレス解消するのも手だと思います。若い人をあまり見かけないゴルフ場に出かけるのもいいでしょう。サラリーマンの多くは今が年度末で慌ただしいうえ、異動や転勤など心が不安定になりやすい。自営業者にとっても借金の返済を迫られる時期でストレスがかかります。子供の受験もあり、離婚件数も多い。なにより3月は自殺が一年間でもっとも多く、政府も例年、自殺対策強化月間に指定しています。新型コロナウイルスに打ち勝つだけでなく、心の健康を得るためにも、会話と笑いが必要だと思います

 散歩やジョギングといった屋外活動、買い物や美術鑑賞など人との接触が少ない活動は感染リスクが低い。政府がそれを奨励するのは当然だろう。しかし、ストレスが重くかかる中高年がそれで心が満たされるわけではない。むしろ、窮屈さや孤独からストレスが増して免疫力が低下し、新型コロナウイルス感染症にかかりやすくなるかもしれない。「50歳時」の未婚率を示す「生涯未婚率」は男性23・4%、女性14・1%で独身の中高年が多いのだ。

 こういうときだからこそ、中高年は感染リスクに気を配りながらも、語り、笑い、絆を確かめるための居場所づくりに知恵を絞るべきだ。

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 新型ウイルスが解明されて、新たなワクチンや治療薬が出来るまでの間は都度怯えて暮らすしかないようです。せめて迅速診断キット開発・拡充と診断確度向上が早期から実現可能となることを、切に願っております。


Re: 免疫力機能の低下を防ぐポイント ( No.957 )
日時: 2020年04月11日 10:07
名前: はっちん [ 返信 ]
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【元記事:https://digital.asahi.com/articles/ASN484G0RN3SPLZU001.html?pn=8


新型コロナで注目の「免疫系」 戦う力を下げないコツは
2020年4月11日 9時00分


新型コロナウイルス感染拡大が気になる中、「免疫力を高める」というフレーズをよく聞くようになった。コツがあるなら知りたいところだが……。

 「(あまり)病気をしない暮らし」の著者、大阪大の仲野徹教授に尋ねると、まず「免疫力」という言葉は医学用語にはないと指摘された。病原体から体を守る仕組みの「免疫系」はとても複雑で、その働きは一つの指標で測定できるものではない。免疫力が具体的に何を意味しているのか不明で、「私はその言葉を使わない。記事でもできるだけ使うべきではない」と釘をさされた。

 身の回りに病気を起こす病原体がいても簡単には病気にならないのは、体に防御の仕組みが何重にも備わっているからだ。たとえば、気道や腸の粘膜は物理的に病原体の侵入を防ぐだけでなく、病原体を殺す物質を含む液を出す。唾液(だえき)や涙、汗にもバリアーとしての役割がある。

 バリアーを乗りこえて体内に病原体が侵入すると、さまざまな種類の白血球が待ち構えている。その一つ、マクロファージは病原体を殺す物質を出したり、病原体や感染した細胞を食べたりする。また、別の白血球であるリンパ球に「敵がきた」と警報を伝える働きもある。これらは第一段階で働く「自然免疫」と呼ばれる。

 第二段階の高度なシステムが「獲得免疫」だ。過去に侵入してきた病原体を覚えていて、その病原体が再び入ってくると素早く排除する。


血液中の細胞数は変化

 こうした体を守る仕組みに注目してPRした商品も見かける。商品の効果をうたうために、血液中の特定の免疫細胞を測って「増えた」と示している例も見られる。血液中の免疫細胞を調べるのは、血液以外から免疫細胞を採取するのは簡単ではないためだが、免疫細胞すべてが血液中を循環しているのではない。臓器の中で重要な役割を果たしている細胞もいる。また血液中の免疫細胞の数は、時間によって変化する。測定が朝か夜かによっても変わる。

 免疫細胞は協力して敵と戦っている。大阪大の宮坂昌之招へい教授(免疫学)は「免疫系は多くの部品をもった機械のようなものだ。それぞれの部品(免疫細胞)を調べても機械全体の性能はわからない」と指摘する。特定の食品などで免疫系の働きを上げる秘策はなく、働きが悪くならないように維持することが大切だ。

 免疫系の働きが悪くなる要因としてストレス、栄養や睡眠の不足が知られる。

 米カーネギーメロン大は、健康な人が普通のかぜのウイルスにさらされる実験を行い、ストレスが少ないと感じている人は症状が出ない傾向があると報告した。

 ストレスがかかると、血圧や体温が上がり、筋肉が緊張し、副腎皮質ホルモン(ステロイド)が分泌される。過剰に働くと、リンパ球の働きを抑えたり、睡眠障害を起こしたりする可能性がある。


「自分にとって楽しい」が重要

 ストレスや不安を感じている人のために、米疾病対策センター(CDC)が勧めるのは、栄養バランスのとれた食事、十分な睡眠、運動だ。友達や家族と連絡をとったり、リラックスして深呼吸したりするなど、自分にとって楽しいことをすることも必要だという。

 宮坂さんによると、免疫細胞は骨髄や胸腺で作られ、血管やリンパ管をいったりきたりする。すみやかに流れるように、ウォーキングやストレッチなどでゆっくり筋肉を動かしたり、お風呂などで体をあたためたりすることもお勧めだ。食事もゆっくり食べ、一休みして散歩に行くとよいという。禁煙し、お酒の飲み過ぎにも気をつけるといいという。当たり前のことばかりだが改めて自分の生活を見直してみたい。(瀬川茂子)
 
 
Re: 免疫力機能の低下を防ぐポイント ( No.3577 )
日時: 2022年09月22日 13:14
名前: はっちん [ 返信 ]
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元記事⇒ 久留米大学医学部免疫学講座 https://www.med.kurume-u.ac.jp/med/immun/corona.html
新型コロナ「正しく恐れ、うつさない、うつらない」ー 久留米大学医学部免疫学講座より ー
https://rara.jp/royal_chateau_nagaizumi/page3352 から

【抜粋】
[(39) お腹の免疫から考える新型コロナウイルス対策は?]
未知の新型コロナウイルスの全容も見え始めてきました。免疫力が維持できていれば、「正しく恐れる」ウイルスと思います。免疫細胞のエネルギー源は、腸内細菌が糖分や澱粉を分解してできるアデノシン 3 リン酸です。よって、BMI が 25 以下のかたは、いつもは我慢していた食後のデザートを免疫力強化のため今こそ食べて下さい、特に疲れている時や睡眠不足の時にはお勧めです。カレーがお好きな方は、カレーライス(ルーが多め)からライスカレー(ごはんが多め)にするなど少しの工夫で免疫力は維持できます。ただし、肥満は大敵です。食後の 30 分程度の軽い運動は、摂取したエネルギー源を効率良く免疫細胞に取り込ませるのに必要です。肥満の予防も兼ねて「食後」の運動はお忘れなく。ただし、「食前」の運動はお腹がすいてしまい余分なものまで食べてしまううえ、免疫細胞への取り込みも促進しないので逆効果です。

「免疫軍にとって新型コロナウイルスは季節性インフルエンザよりも弱い敵」と個人的には思います。ただし、新型コロナウイルスは密かに「テロ行為(血栓症)」を企てるウイルスですので、血栓症になり易い方は特に注意が必要です。血栓症の予防が新型コロナウイルスに対する重要な対策の一つとなるのかもしれません。基本的な血栓の予防法は、血液が濃いと固まり易くなるため、水分補給をしっかりと行い脱水を避ける。また、血液がうっ滞しても血は固まり易くなるので、うっ滞を避けるために体をこまめに動かす。そして、血液をサラサラにする効果があるエイコサペンクエン酸(青魚やアナゴ)、クエン酸(梅干、御酢、レモン)、アリシン(玉ねぎやニンニク)を多めに摂るのが良いかもしれません。

また、新型コロナウイルス感染では稀に免疫の暴走を認める事もあり、免疫のバランスを保つ事も重要です。このバランスを保つのが酪酸です。酪酸は食物繊維が腸内細菌に代謝されて作られるので、野菜の摂取はお忘れなく。新型コロナウイルスに感染しても無症状・軽症で済むように、食事でバランスを保ちながら免疫力を強化しましょう。

イギリスから 48,400 人の新型コロナウイルス感染者を対象とした非常に興味深い調査結果が 2021 年 4 月 13 日に報告されました(Sallis R, British Journal of Sports Medicine, 2021, 4/13)。高血圧や閉塞性肺障害よりも、「運動不足」が新型コロナウイルス感染の重症化を起こしやすいようです。運動をしている人に比べて、運動をしていない人の入院治療が必要となる重症化は 2.26 倍、死亡率は 2.49 倍も増加するようです。運動の定義は「早歩きなどを一週間に最低 2 時間 30 分以上」と定義されています。「歩く時は早歩き」を心掛けたり、緊急事態宣言下では「自宅でテレビを見る時、立って足踏みをしながら見る」など体を動かすようにお心がけ下さい。

「老化した細胞」が新型コロナウイルス感染による炎症を助長している可能性が 2021 年 6 月 8 日に報告されました(Camell CD, Science 2021, 6/8)。新型コロナウイルスが持つ「spike protein 1」と呼ばれる物質に老化細胞が過剰に反応してしまうようです。これにより、近くにある若い細胞に混乱を招き、ウイルスを攻撃する物質を放出できなくすると共に、ウイルスの侵入を手助けする物質も放出させてしまうようです。老化予防に効果がある可能性がこれまでに報告されている「フィセチン」の経口投与(20mg/体重kg)が、新型コロナウイルスの重症化予防に貢献できる可能性がマウスを用いた実験で示されています。
フィセチンを多く含む食品はイチゴ(16mg/100g)です。この報告が正しければ、イチゴは重症化予防に少しは貢献してくれるかもしれません?
   
   
Re: 免疫力機能の低下を防ぐポイント ( No.3578 )
日時: 2022年09月22日 13:18
名前: はっちん [ 返信 ]
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元記事⇒ 久留米大学医学部免疫学講座 https://www.med.kurume-u.ac.jp/med/immun/corona.html
新型コロナ「正しく恐れ、うつさない、うつらない」ー 久留米大学医学部免疫学講座より ー
https://rara.jp/royal_chateau_nagaizumi/page3352 から

【抜粋】
[(40) 新型コロナウイルスに打ち勝つためのバランスは(全てが諸刃の剣)?]
● デザート:全てにおいてバランスは重要です。免疫力はウイルスに打ち勝つために必要ですが、過度にパワーアップしてしまうと自身の細胞にも攻撃を仕掛けてしまいます。バランスを保ちながら免疫力をパワーアップすることが重要で、食物繊維が手助けしてくれます。甘味は免疫強化に必要ですが、食べ過ぎて太りすぎてしまうと免疫力が逆に落ちてしまいます。BMI が 30 を超えると重症化の危険性が増すので注意が必要です。肥満予防、そして甘味から得たエネルギー源を免疫細胞に効率よく取り込ませるため、食後の運動はお忘れなく。

● 運動:適度な運動は免疫力強化につながりますが、過度な運動は免疫力を逆に落としてしまいます。
「適度とはどれぐらい」とご質問をよく受けますが、個人差が非常に強いと思います。例えば、いつもジョギングされている方が 3 キロ走っても朝飯前と感じます。すなわち適度な運動です。一方、普段走った事が無い方が 3 キロ走ると翌日は「足が棒のよう」と感じられると思います。これは疲労を蓄積した過度の運動です。

● 入浴:お風呂は免疫力を強くしてくれます。しかし、熱いお風呂に長くつかり、体が「ゆでダコ」のように赤くなった場合は、血管の拡張により免疫力の低下をまねきます。

● マスク:予防面でも同様です。マスクは感染予防には重要ですが、マスクをして激しい運動をすると熱中症や低酸素血症といった危険な状態を招いてしまいます。特に近年は高温多湿のため、熱中症は昨年だけでも本邦で 1,581 人の命を奪っています。屋外でヒトとの距離がとれるところではマスクを外す習慣が必要かもしれません。また、高齢者の熱中症は屋内での発症も多いため、屋内の熱中症対策も急務かもしれません。総務省消防庁の速報値によると、8 月 3 日から 8 月 9 日の間に熱中症で救急搬送された方は 6,664 人です。一方、同期間に新型コロナウイルス感染が確認された方は約 8,200 人です。新型コロナウイルス対策をとりながら、熱中症も予防しないといけない大変な状況と思います。しかし、多くの皆さんは、各自で対策をとられこの難題を克服されているようで、感銘を受けています。なぜなら、2019 年 8 月 3 日から 8 月 9 日までの熱中症での搬送者は 15,299 人で、今年は昨年よりも劇的に減っています。

● 次亜塩素水:「次亜塩素酸」は新型コロナウイルスを殺すためには有効ですが、誤って使うと肺炎を起こしてしまいます。事実、新型コロナウイルス対策のため、窓を締め切り頻繁に次亜塩素酸で部屋を消毒していた姉妹 2 人が、新型コロナウイルス感染ではなく、次亜塩素酸による肺炎で入院となった症例もあります。また、「次亜塩素水」ですが、空気中の低濃度散布は健康被害を引き起こす可能性があります。次亜塩素水のウイルス除去に対する有効性もアルコール等に比べて低く、使用に関する注意点が 6 月 26 日に経済産業省から通達されました。要点は、「次亜塩素水は紫外線で壊されるため遮光での保存が必要」、「皮脂などの汚れも次亜塩素水を破壊してしまうため、消毒場所の汚れをあらかじめ除去しておく必要がある」、「表面がヒタヒタになるまで次亜塩素水をたらし、しばらくして拭き取る」です。

蓄積された結果からすると、テーブルなどに触れて感染してしまう可能性は、新型コロナウイルスでは季節性インフルエンザやノロウイルスに比べて低いようです(Lewis D, Nature, News Feature 2021, 1/29, p26、Goldman E, Lancet Infectious Dis 2020, p892, Mondelli MU, Lancet Infectious Dis 2020, 9/29)。
ゼロではないので、こまめな手洗いやテーブルなどの定期的な消毒は必要です。しかし、次亜塩素水やオゾンを常時噴霧したり、紫外線の持続照射などの過剰な対策は必要ないのかもしれません。紫外線は遺伝子変異を起こすため、皮膚がんや失明にいたる眼疾患を将来起こす可能性は否定できません。また、高濃度の次亜塩素水やオゾンも重篤な健康被害をもたらしてしまいます。例えば、害虫をしとめるには殺虫剤は非常に有効ですが、部屋を閉め切り噴射し続ける方はいらっしゃらないのかもしれません。つまり、新型コロナウイルスは殺せても、数年後に皮膚がん、失明、重篤な健康被害を起こししまえば、元も子もありません。

● 公共対策:外出規制は感染者数を抑制出来きますが、長引くと財政破綻による自殺や犯罪の増加、そして子供達のはかり知れない精神的影響を起こしてしまいます。欧米では、ロックダウンにより、病院受診者や健康診断が減っています。これにより早期発見が遅れてしまい、5 年後には、乳癌での死者が 7.9~16.6%、大腸癌の死者が 15.3~16.6%、肺癌の死者が 4.8~5.3%、食道癌の死者が 5.8~6%増えると試算されました(Maringe C, Lancet 2020 7/20)。癌による日本の死者は、昨年は 37 万人です。欧米の試算が正しく、そして日本がロックダウンを行っていたとすれば、少なくとも 2 万人以上の救えた命を 5 年後には失っていたのかもしれません。フランスやアメリカからロックダウンに伴い、心筋梗塞の患者さんの入院が減った事が報告されました。フランスの病院では心筋梗塞で入院された患者さんは、ロックダウン前の 686 人から 481 人に減少したようです。多くの患者さんが新型コロナウイルスの感染を恐れて、症状があっても受診を控えられているのかもしれません。結果、早期に受診されないため、病院での心筋梗塞の死亡率がロックダウン前の 3%からロックダウン後には 5%へと増加しています(Mesnier J, Lancet Public health 2020, 9/17)。また、精神疾患では 50%以上、心疾患では 43%、糖尿病では 49%の患者さんの診断の遅れもイギリスから報告されています(Williams R, Lancet Public Health 2020, 9/23)。
   
   
Re: 免疫力機能の低下を防ぐポイント ( No.3579 )
日時: 2022年09月22日 13:20
名前: はっちん [ 返信 ]
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元記事⇒ 久留米大学医学部免疫学講座 https://www.med.kurume-u.ac.jp/med/immun/corona.html
新型コロナ「正しく恐れ、うつさない、うつらない」ー 久留米大学医学部免疫学講座より ー
https://rara.jp/royal_chateau_nagaizumi/page3352 から

【抜粋】
[(5) 免疫力強化法は?]
● 糖分と適度な運動:免疫力を強くすることは感染症に対して有効ですが、強すぎるとアレルギー自己免疫疾患、成人病の原因ともなります。よって、免疫力は強すぎてもダメ、弱すぎてもダメでバランスを保つ事が重要です。通常、体に良いと言われる食べ物は、このバランスを保つ方に働きアレルギーや成人病発症の予防となります。一方、普段は敬遠されがちな糖分や炭水化物は免疫のエネルギー源となり免疫力の強化につながります。糖に含まれるグルコースは腸内細菌によりアデノシン 3 リン酸に代謝されます。このアデノシン 3 リン酸が免疫活性化のエネルギー源です。実際、生まれつきアデノシン 3 リン酸が利用できないと重症複合型免疫不全症と呼ばれる免疫が働かない病気になります。また、アデノシン 3 リン酸を利用できないようにする薬は免疫を抑制できるので、関節リウマチや潰瘍性大腸炎などの自己免疫疾患の治療に現在用いられています。すなわち、糖分は免疫強化のための重要な活力源となります。

【ここでボディーマスインデクス(BMI)を計算してみてください】
BMI の計算法:体重 74 キロで身長 176 cm(1.76 m)の場合は 74 ÷ 1.76 ÷ 1.76 = 23.88 で 23.88 が BMI です。

18.5 以下の方は痩せすぎ、18.5 から 25 は正常範囲、そして 25 以上で肥満の領域に入ってきます。BMI が 25 以下で耐糖能異常が無く、デザートを「太るから」と食べたいのに普段は控えている方は、今こそ本能の赴くままにお召し上がり下さい。ただし、摂取したエネルギー源を効率良く免疫細胞に取り込ませるには食後の軽い運動が必要です。免疫力強化と体重増加予防を兼ねて、食後の散歩(室内での 30 分程度の足踏みでも充分です)はお忘れなく。また、免疫の暴走を抑えるためにバランスを保つ事も重要で、食物繊維の摂取が手助けしてくれます。1918 年に起こったスペイン風邪のパンデミックでは、高齢者ではなく 20 歳から 40 歳までの若者に死亡者が集中する異なった様相を呈しています。サイトカインストーム(下記参照)と当時の栄養状態が働き盛りの若者を死に導いたと考えられています。ウイルスに打ち勝つためには「若くても栄養をしっかりと取らないといけない」と言う教訓かもしれません。

● 塩分、卵・乳製品:塩分は Salt kinase と呼ばれる転写因子を刺激することにより、免疫力強化につながる Th17 細胞を活性化することが報告されています。また、卵や乳製品は、硫酸還元菌(おならが臭くなります)と呼ばれる腸内細菌を増やして、免疫力強化につながる Th1 細胞を増やす事が報告されています。高血圧、腎疾患、脂質代謝異常などがない方は、免疫力強化のため、今は多めにとっても良いかもしれません。

● お風呂:冷えると免疫力は低下します。逆に、微熱のように体温が少し上がった状態が免疫力を強くします。よって、お風呂に入る事は免疫力強化に有効ですが注意が必要です。免疫細胞は病原体と戦う軍隊として非常に合理的に統率されています。しかし、血管が拡張すると免疫の統率機構が障害を受け、ウイルスに対して有効に攻撃を仕掛ける事が出来なくなります。
血管が拡張すると皮膚は赤みを帯びてきますから、皮膚が赤くならない程度にお風呂につかるのが免疫強化には最適かもしれません。湯冷めも禁物です。


[(6) 腸管は?]
新型コロナウイルスが咳などの飛沫やエアロゾルを介して感染することはよく知られていますが、実は腸管にも感染します。コロナウイルスが侵入するためにアンジオテンシン変換酵素 2 を必要とするので、この酵素が発現する場所に感染が起こるわけです。アンジオテンシン変換酵素 2 は腸管にも多く発現するため、腸管に感染して下痢を起こす場合もあります(Wu Y. Lancet Gastroenterol Hepatol 2020, p434)。
厄介な事に、消化器症状が無くてもウイルスが糞便中に排出されていることも報告されています(Diza A,Gastroenterology 2020 5/8)。また、新型コロナウイルスは症状の消失後も糞便から約 1 週間検出できるとの報告もあります。よって、飛沫のみでなくノロウイルスのように排泄物により感染する可能性があるという事で、頻回な手洗いが予防には重要です。また、トイレで水を流す時はウイルスが空気中に飛び散る可能性があります。公衆便所などで水を流すときは便器の蓋をするか、蓋が無ければ空気中への飛散を防ぐため便器に腰かけたまま流すのが良いかもしれません。医療関係者は感染症対策の訓練を受けたプロフェッショナルでありながら、新型コロナウイルス感染では世界的に医療従事者の院内感染が多いような気がしてなりません。あくまでも個人的見解ですが、医療従事者でも気が緩んでしまう職員用トイレでの感染の可能性もゼロではないかもしれません。

最近報告された、人の遺伝子をほぼ網羅するゲノムワイド関連解析(GWAS)によると、CCR9、CXCR6、XCR1 と呼ばれる遺伝子に異常があると、新型コロナウイルスによる重症化が起こり易い可能性が示唆されました(Ellinghaus D, N Engl J Med 2020 6/17)。これらすべては、腸管の免疫に深く関与している分子です(Mora JR. Mucosal Immunol 2008 p96; Olszak T.
Science 2012 p489; Satoh-Takayama N. Immunity 2014 p776; Ohta T. Sci Rep 2016 p23505)。新型コロナウイルスの腸管への感染と重症化に、何らかの因果関係があるのかもしれませんが、今は何もわかっていません。

興味深い結果が 7 月 3 日に報告されています(Ahmad I, Clinical Gastroenterology and Hepatology 2020, 7/3)。グーグルトレンド検索で、「味覚異常」、「食欲不振」、「下痢」がトピックとして上位を占めた 4 週間後に新型コロナウイルス感染者数のピークを迎えているようです。味覚異常に加えて、軽度の消化器症状が新型コロナウイルス感染の前兆なのかもしれません。事実、新型コロナウイルス感染者の 31.9%から 61.3%の方に消化器症状が最初に出現しています(Cholankeril G, Gastroenterology 2020, p775; Redd WD, Gastroenterology 2020, p765)。消化器症状のうち最も多いのが「食欲不振」で、34.8%の感染者に認められています(Redd WD, Gastroenterology 2020, p765)。「食欲不振」は夏バテやストレスなど種々の原因で起こるため我々が頻回に経験している症状です。よって、見逃されがちなのかもしれません。「食欲不振」を感じたら、新型コロナウイルス感染も念頭にいれ、用心に越した事はないのかもしれません。特に、食欲不振により水分まで控えられると、「新型コロナウイルスのテロ行為である血栓症」の危険も増してきます。「食欲不振」を感じたら、水分補給による脱水予防、そして血液を停滞させないための適度の運動に心がけ、血栓症の予防に努められることをお勧めします。

抗体は早期に産生される IgM、その後に産生される IgG、アレルギーで増える IgE、そして粘膜で産生される IgA に分類されます。粘膜と言えば口腔粘膜や腸管粘膜が代表です。よって、IgA は唾液や便中に多く含まれます。新型コロナウイルス感染では、IgG のみでなく IgA も血液中に増える事が報告されています(Varnaite R, J Immunol 2020, 9/2; Moderbacher CR, Cell 2020, 9/16)。また、アイスランドからの報告によると IgG のみで無く、IgA の検出も可能な「pan-Ig」(ロッシェ社)と呼ばれる検査キットを用いる方が抗体の検出率は高いと報告されています(Gudbjartsson DF, New Engl J Med 2020, 9/1)。つまり、新型コロナウイルス感染では、季節性インフルエンザの様に IgG に代表される全身性の免疫ばかりでなく、IgA に代表される腸管の免疫も関与しているのかもしれません。また、新型コロナウイルス感染者の息(呼気)には、腸内細菌叢の乱れを示唆するガスの変化が認められる事も 10 月 24 日に報告されています(Ruszkiewicz DM, EClinical Medicine 2020, 10/24)。

新型コロナウイルスに感染して症状が出てしまう方では「IgA2」と呼ばれる抗体が少ない可能性が 2021 年 4 月 20 日に報告されました(Stephenson E, Nat Med 2021, 4/20)。ヒトの IgA には「IgA1」と「IgA2」の 2 種類があります。IgA1 は唾液や母乳に含まれ乳児を感染症から守ってくれます。IgA2 は腸で作られお腹から我々を感染症から守ってくれています。バランスの取れた食事を摂り腹の免疫(腸管免疫)を健康に保つ事が、新型コロナウイルスから守ってくれるのかもしれません。

新型コロナウイルスの爆発的流行に見舞われた南アメリカから、8 か国 728,282 人の感染者を対象とした調査結果が 10 月 21 日に報告されました(Ashktorab H, Gastroenterology 2020, 10/21)。国により主要症状が異なっているようで、消化器症状を伴う患者さんは 10.5%から 53%と大きな幅があります。下痢を伴う患者さんはアルゼンチンで 3.1%、チリで 10%、ペルーで 13.6%、そしてメキシコが一番多く 22%のようです。また、死亡率も国々で異なり、アルゼンチンは 3.2%で、一番高い国はメキシコで 16.7%です。下痢は脱水を起こしてしまう危険性を伴います。すると、血液中の水分量が減少するため血が濃くなり固り易くなります。新型コロナウイルス感染の症状として下痢が多いメキシコでは、新型コロナウイルスのテロ行為である血栓症が起こり易いため、死亡率が高い可能性も否定はできません。下痢を起こした方は、脱水を予防するためしっかりと水分補給されることをお勧めします。「お好み焼き」は、すぐ固まりますが、水分を多く含んだ「もんじゃ焼き」は固まらないのと一緒です。また、脱水を恐れて「止瀉薬で下痢を止めよう」とは絶対に思わないで下さい。下痢は「物理的障壁」と呼ばれ、我々の身体を守るためウイルスに対する「水際作戦」を担ってくれています。つまり、下痢はウイルスを腸から洗い流してくれています。戦闘において、敵の数が少なければ少ないほど戦いは優位に運べます。よって、下痢を止めると腸にウイルスが留まってしまい、免疫軍も苦戦を強いられる結果へとつながります。下痢になったら、体の反応にまかせて、しっかりとウイルスをトイレで腸から追い出し、脱水予防のため水分補給をしっかりとされることをお勧めします。
   
   
Re: 免疫力機能の低下を防ぐポイント ( No.3580 )
日時: 2022年09月22日 13:27
名前: はっちん [ 返信 ]
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おなかの免疫から知る健康法
●講演者
久留米大学 医学部医学科免疫学講座 主任教授
溝口充志(みぞぐちあつし)
https://www.med.kurume-u.ac.jp/med/immun/corona.html


 
 
 ①感染防御に働く免疫細胞はその60%以上が腸管に存在する



 
 
 ②食物アレルギーはアレルギー物質が皮膚から体内に入ることで発症する?!



 
 
 ③腸内細菌叢は何が原因で変化する? 日本人の腸内細菌の特徴とは?



 
 
 ④乳酸菌とビフィズス菌はたくさん摂っても良い? 腸内ではこんな働きをしている


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本動画は久留米大学医学部免疫学講座主任教授 溝口充志(みぞぐち あつし) 先生が、2022年1月28日(金)に医師・医療関係者向けに行った ビオフェルミン製薬WEBセミナー「おなかの免疫から知る健康法」の講演内容です。

約40分にわたる講演を4つに分割し、1年間限定でYoutubeにて一般公開いたします。
~~講演動画~~(上段:オリジナル動画、下段:DL動画)
①感染防御に働く免疫細胞はその60%以上が腸管に存在する
 https://youtu.be/jTj4FCavg_o
 https://youtu.be/gHMwNJWvGwM
②食物アレルギーはアレルギー物質が皮膚から体内に入ることで発症する?!
 https://youtu.be/WlMjF2Fs6ME
 https://youtu.be/NRQFCl0E1CA
③腸内細菌叢は何が原因で変化する? 日本人の腸内細菌の特徴とは?
 https://youtu.be/SJvXdyaCEjk
 https://youtu.be/OV7PQeVOayU
④乳酸菌とビフィズス菌はたくさん摂っても良い? 腸内ではこんな働きをしている
 https://youtu.be/KCEwoDcixZw
 https://youtu.be/jUapN7EFhns
~~~~~~~~

●動画紹介記事
ビオフェルミン製薬が運営する腸活情報サイト「腸活ナビ」ではより詳細な動画概要をご紹介しております。
https://www.biofermin.co.jp/chokatsu_navi/article/tag/?t=溝口充志先生
   
   
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