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『日本の原爆文学10』(ほるぷ出版83/9)
愉しい本棚
投稿日:2020年10月11日 17:19
No.839
☆☆☆☆
「実験都市」梶山季之「残存者」川上宗薫「被爆者たち」細田民樹「祈祷」有吉佐和子「」を読む。全2作はうまく読み取れなかったが、後の2作は好く感情移入ができた。
原爆の直接体験は幸いに無かったが、疎開中に隣人の親子が知り合いをヒロシマに尋ねて間接被爆して戻り、少し離れた家から夜もうめき声が聞こえ、翌日頭の毛が殆どない娘が玄関の前に呆然と立っていたことを思いだした。
〇『日本の原爆文学』(にほんのげんばくぶんがく)は1983年7月に刊行された、日本語で書かれた原爆被爆に関する小説、戯曲、詩歌、手記、記録、評論、エッセイの叢書である。全15巻。
「核戦争の危機を訴える文学者の声明」署名者(以下、反核文学者の会)による活動として企画され、ほるぷ出版からセットにて全巻同時に刊行された。
〇 第1巻「原民喜」
第2巻「大田洋子」
第3巻「林京子」
第4巻「佐多稲子・竹西寛子」
第5巻「井上光晴」
第6巻「堀田善衛」
第7巻「いいだもも」
第8巻「小田実・武田泰淳」
第9巻「大江健三郎・金井利博」
第10巻「短篇I」
第11巻「短篇II」
第12巻「戯曲」
第13巻「詩歌」
第14巻「手記・記録」
第15巻「評論・エッセイ」