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『戦慄の記録インパール』NHK取材班(岩波書店18/7)
愉しい本棚 投稿日:2018年09月20日 19:34 No.211
 ☆☆☆☆
 三兄が従軍したビルマ戦線の赤裸々な戦闘作戦の失敗が、兵士の苦しみとともに如実に語られる。当時の方面司令官の孫が、もっと大本営の実態を語るべきだとしていることは一理がある。大本営は作戦に反対はせず、現地に丸投げしたことに依り、作戦の失敗を現地に転嫁して、敗戦を認めていないままだ。
 改めて三兄の想像を超える体験を想う時、彼が帰国後一時は金融機関に勤めたが、やがて新興宗教に凝りそのうち発症して精神病院で生涯を終えたことの深刻さはよく理解できる。この問題一つをとっても<戦後>は未解決の問題を多々孕んでいる。安倍晋三一派のように戦争責任に無期会おうとしない連中に、政府を牛耳させている国民の責任を感じることしきり。

▶3万人を超える死者を出した「インパール作戦」は、どのように立案・遂行されたのか。司令官の肉声や兵士たちの証言などを通じて、その全貌に迫る。NHKスペシャルをもとに書籍化