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『お茶をどうぞ-対談 向田邦子と16人』(河出書房新社16/8 ) 愉しい本棚 投稿日: 2020年10月14日 15:26:45 No.843

 ☆☆☆
〇目次
1 テレビと小説(おっちょこちょいの生死の瀬戸際×黒柳徹子;偉大なる雑種・強運×森繁久彌;男運だけはいいのよ×小林亜星;ぜいたくって何だろう×阿久悠;小説とテレビの脚本では勝手が違う?×池田理代子;テレビの中のインテリア×山本夏彦;男の眼女の眼×ジェームス三木;ブラウン管の裏側で×和田勉 久世光彦;いやな人の台本は書けない×橋田壽賀子 山田太一 倉本聰)
2 おしゃれと食いしん坊(マリリン・モンローとローレン・バコール×原由美子;私のマドレーヌは薩摩揚×大河内昭爾)
3 男の品定め(結婚しない女の先駆者じゃない、嫁きおくれです×青木雨彦;男の美学について×常盤新平)

〇著者等紹介
向田邦子[ムコウダクニコ]
1929年東京生まれ。実践女子専門学校国語科卒業。映画雑誌編集記者を経て放送作家となりラジオ・テレビで活躍。80年には初めての短篇小説「花の名前」「かわうそ」「犬小屋」で第83回直木賞を受賞し作家生活に入るが、81年8月飛行機事故で急逝。



 ☆☆☆
〇「BOOK」データベースより
日清・日露戦争に勝利した日本は帝国化に向かうべく、また青年層の贅沢化と個人主義化への懸念を払拭するために、国民教育における愛国教育を推進した。それはやがて妄想レベルにまで進み、三つの象徴的事件―哲学館事件、南北朝正閏論争、進化論問題を引き起こす。これらのスキャンダルから、明治初頭の実学優先・合理主義の教育が教養・精神主義に転換し、国家と天皇の神聖化、帝国神話強化に向かうメカニズムを解読する。教育の右傾化が危惧される今こそ必読の一冊。


<長山/靖生> 1962年生まれ。鶴見大学歯学部卒業。歯学博士。開業医のかたわら、幅広い著述活動を展開。「偽史冒険世界」で大衆文学研究賞、「日本SF精神史」で日本SF大賞と星雲賞を受賞。 


『歴史と人生』半藤 一利(幻冬舎新書18/5) 愉しい本棚 投稿日: 2020年10月12日 15:54:20 No.841

 ☆☆☆

 内容説明
『史記』でも『万葉集』でも、人間の悩みは現代と変わらない。失意のときにどう身を処すか、憂きこと多き日々をどう楽しむか。答えはすべて、歴史に書きこまれている。歴史こそ究極の人間学なのである―敬愛してやまない海舟さん、漱石さん、荷風さん、安吾さんの生き方。昭和史、太平洋戦争史を調べる中で突きつけられた人間の愚かさ、弱さ。天下国家には関係ないが、ハハハと笑えて人生捨てたもんじゃないと思わせてくれるこぼれ話等々。80冊以上の著作から厳選した歴史探偵流・人生の味わい方。

〇目次
第1章 歴史とリーダー、そして組織なるもの(歴史とは;私が歴史を学ぶわけ;歴史を正しく知るために;洞察せよ、と安吾はいった;知られざる人びとの血と汗と涙によって ほか)
第2章 歴史のこぼれ話を拾い集めて(煩悩が百八ある理由;そも、ソクラテスは彫刻家だった;偉人はよく眠る;『平家物語』と『太平記』;ゆく河の流れは絶えずして ほか)
第3章 歌と言葉で大いに遊ぶ(歌をつくるということは;万葉のおおらかさ;清少納言の狸寝入り;源氏物語を見直した;紫式部と清少納言、犬派か猫派か ほか)
第4章 大好きな漱石先生のこと(友を得た、文学に志した;国家主義に背を向けて;老碌ということ;死ぬか生きるかの決心で;石川啄木の借金 ほか)
第5章 近ごろ思うこと、憂うこと(いいたい一つのこと;鈴木貫太郎の政治力;すごい時代を生きてきた;日本人の、良識の綾を織るために;「積極亭平和主義」の真の意味 ほか)。

〇半藤一利
1930年、東京・向島生まれ。新潟県立長岡中学校(現長岡高校)卒業。東京大学文学部卒業後、文藝春秋入社。松本清張、司馬遼太郎らの担当編集者をつとめる。「週刊文春」「文藝春秋」編集長、専務取締役などをへて作家。「歴史探偵」を名乗り、おもに近現代史に関する著作を発表。著書に『漱石先生ぞな、もし』(正・続、文春文庫、新田次郎文学賞)、『ノモンハンの夏』(文春文庫、山本七平賞)など多数。『昭和史1926‐1945』『昭和史 戦後篇 1945‐1989』(共に平凡社ライブラリー)で毎日出版文化賞特別賞、2015年、菊池寛賞受賞。 



 ☆☆☆
 かつて読んだ何冊の小説を、久しぶりに思い出す機会となった。茫々たる過去に舞い戻った感じ。「クレーブの奥方」が17世紀の作品とは改めて驚く、後は19世紀の作品が多く、「嘔吐」「異邦人」が20世紀のもの。
 青少年の時期にやはり小説が心の糧になったらしい。
 〇紀伊国屋書店より
  フランス文学って、知っているようで、実は知らない…読んでみたいけれど、どれから読んでいいかわからない…そんなあなたのための「フランス文学講座」です。アラ・フィフ女性がいかに年下男と付き合うべきかを知りたいあなた。恋愛において「やってはいけないこと6か条」を学びたいあなた。だめんずに惹かれてしまうあなた。あなたも今日から文学の朋です。鹿島先生の講座へ、ようこそ!
 〇島先生の講座へ、ようこそ!

目次
第1章 17世紀~18世紀文学(『クレーヴの奥方』(1678年)
『マノン・レスコー』(1731年) ほか)
第2章 19世紀文学(『赤と黒』(1830年)
『ペール・ゴリオ(ゴリオ爺さん)』(1835年) ほか)
第3章 世紀末文学(『子ども』(1879年)
『ボヌール・デ・ダム百貨店』(1883年) ほか)
第4章 20世紀文学1(『失われた時を求めて』(1913年‐1927年)
『シェリ』(1920年) ほか)
第5章 20世紀文学2(『嘔吐』(1938年)
『異邦人』(1942年) ほか)

 〇鹿島茂
仏文学者、エッセイスト、明治大学教授。1949年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得満期退学。古書コレクターとしても知られる。著書は100冊を超え、『馬車が買いたい!』でサントリー学芸賞、『子供より古書が大事と思いたい』で講談社エッセイ賞、『職業別パリ風俗』で読売文学賞評論・伝記賞、『成功する読書日記』で毎日書評賞を受賞している。


『日本の原爆文学10』(ほるぷ出版83/9) 愉しい本棚 投稿日: 2020年10月11日 17:19:53 No.839

  ☆☆☆☆
 「実験都市」梶山季之「残存者」川上宗薫「被爆者たち」細田民樹「祈祷」有吉佐和子「」を読む。全2作はうまく読み取れなかったが、後の2作は好く感情移入ができた。
 原爆の直接体験は幸いに無かったが、疎開中に隣人の親子が知り合いをヒロシマに尋ねて間接被爆して戻り、少し離れた家から夜もうめき声が聞こえ、翌日頭の毛が殆どない娘が玄関の前に呆然と立っていたことを思いだした。

 〇『日本の原爆文学』(にほんのげんばくぶんがく)は1983年7月に刊行された、日本語で書かれた原爆被爆に関する小説、戯曲、詩歌、手記、記録、評論、エッセイの叢書である。全15巻。

「核戦争の危機を訴える文学者の声明」署名者(以下、反核文学者の会)による活動として企画され、ほるぷ出版からセットにて全巻同時に刊行された。
 〇 第1巻「原民喜」
第2巻「大田洋子」
第3巻「林京子」
第4巻「佐多稲子・竹西寛子」
第5巻「井上光晴」
第6巻「堀田善衛」
第7巻「いいだもも」
第8巻「小田実・武田泰淳」
第9巻「大江健三郎・金井利博」
第10巻「短篇I」
第11巻「短篇II」
第12巻「戯曲」
第13巻「詩歌」
第14巻「手記・記録」
第15巻「評論・エッセイ」



  ☆☆☆☆
〇「BOOK」データベースより
現代の戯作者・井上ひさしが30年以上にわたり書きついだエッセイの中から、とりわけユーモアに富む珠玉を取り出し一冊にまとめる。人生の転機になにをしでかしたか?時代を映す鏡は本当は何処にあるのか?なにげなく使っている日本語の意味は?文字通り抱腹絶倒体験の中から幾多な「世の中」が見えてくる。エッセイで綴る鬼才の半生。


『ヨーロッパ二つの窓』堀田善衛/加藤周一(朝日文芸文庫97.9) 愉しい本棚 投稿日: 2020年10月10日 16:13:21 No.837

 ☆☆☆☆
〇永く彼の地に暮らした二人の偉大な知性が、絶妙の呼吸で交わすヨーロッパ談議。街を語り人を語り風士を語り…そしていつしか西欧文化のエッセンスがさり気なく告げられる。
〇1 ヨーロッパの北と南(ヨーロッパの自然;普遍と孤立の混在;言語的島の存在;ゴジックとロマネスク―イール・ド・フランスの役割;ヨーロッパとキリスト教;宗派と文化;北欧三国のヨーロッパへの想い;私にとってのヨーロッパ)
2 トレドとヴェネツィア(トレドの地形;ルネサンス期のトレド;寛大で文化的なイスラム;ヴェネツィア・ドルソ・ドゥーロの住まい;見えないヴェネツィア人;ヴェネツィアと日本―世界で最も変わる町と変わらない町;ヴェネツィアの明と暗;水の都の汚染;ナポレオンとヨーロッパ―近代国家の成立)


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