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『思想家の自伝を読む』上野 俊哉(平凡社新書10/7) 愉しい本棚 投稿日: 2019年10月02日 13:12:51 No.676

 ☆☆☆+α
〇ブログやツイッター等々、傍若無人に言葉が垂れ流されている。本人は自由に自己表現をしているつもりかもしれないが、実際にそうした言葉を読むと、自由というよりも、手前勝手な思い違いとしか思えないものが少なくない。その多くは「自分探し」の強迫と享楽に憑かれている。他者の全き不在、まさにつぶやきであり、ここからは何も生まれない。「ちっぽけな自分をなくせ、他人の言葉にどっぷりつかれ!」―本書はその少々手荒な処方箋である。
〇目次
序章 不良中年が思想家の自伝を読みなおすきっかけ
第1章 書物という他者たちから語る(テリー・イーグルトン『ゲートキーパー』;ジョージ・スタイナー『G・スタイナー自伝』;コリン・ウィルソン『発端への旅』)
第2章 自己を語ることの策略(ルイ・アルチュセール『未来は長く続く』;ジャン=ポール・サルトル『言葉』;ミシェル・レリス『成熟の年齢』)
第3章 抵抗する自己の生(きだみのる『人生逃亡者の記録』;大杉栄『自叙伝』;林達夫『歴史の暮方』)
第4章 死ぬことを学ぶ、自己を語りはじめる(エドワード・サイード『遠い場所の記憶』;谷川雁『北がなければ日本は三角』)
〇上野俊哉[ウエノトシヤ]
1962年生まれ。和光大学表現学部教授。冬季はカナダ、モントリオールのマッギル大学東アジア学科で客員教授を務める





『文学者たちの大逆事件と韓国併合』 文学者たちの大逆事件と韓国併合 高澤秀次(平凡社新書10/11) 愉しい本棚 投稿日: 2019年10月01日 20:07:31 No.675

 ☆☆☆+α
〇大逆事件と韓国併合から100年の節目を迎えた今年。二つの事件に巣食うナショナリズムの根深い歪みを、その影が色濃く残る文学を通して解きほぐし、和解へ向けた道を探る。 一九一〇年、大日本帝国の自立のための犠牲として
同時並行的に生起した大逆事件と韓国併合。
天皇制国家の理想は植民地主義的想像力と結びつき、
日本人の境界を規定する排除/内包の構造を創出した。
その衝撃から産み落とされた「日本語文学」を再読し、
事件から百年の今、国民国家のフィクションを暴き出す。
日本人、在日朝鮮人、被差別部落民、引揚者たち――
「日本人」とは誰なのか?
〇≪目次≫
プロローグ
第一章 「日本人」と「国語」のドラマトゥルギー
国民と非国民の境界/「愚者の死」(佐藤春夫)と「誠之助の死」(与謝野鉄幹)「新国学」としての柳田民俗学/「日本語」=「国語」と近代植民地主義

第二章 危機の時代の夏目漱石
大逆事件前夜の「遅れてきた青年」/夏目漱石と「男同士の絆」
女性嫌悪と同性愛忌避の近代的表象

第三章 永井荷風と谷崎潤一郎
荷風散人の「転向」のプロセス/谷崎潤一郎『吉野葛』の作品構造
花田清輝の問題提起/佐藤春夫への谷崎夫人「譲り渡し事件」
ホモソーシャルな「男同士の絆」を超えて

第四章 植民地朝鮮と〈日本人〉
戦後文学の中の〈在日性〉と日本語/小林勝と戦後日本文学の臨界点
植民地朝鮮における性的去勢の意味/政治的去勢と「離散」される日本人
井上光晴『地の群れ』に現れた差別構造

第五章 大逆事件と被差別部落
有馬頼寧と平沼騏一郎の部落問題へのコミット
中上健次の物語世界と大逆事件の影/「路地」世界の生成と被差別の歴史
私は〈日本〉人なのか/中上健次とクレオール性の文学

第六章 明治期日本の「理想」と「虚構」
「明治」/「昭和」の反復構造と北村透谷/高山樗牛から夏目漱石へ
『坊つちやん』の明治維新/有島武郎『或る女』に見る戦争と女性

第七章 戦後に〈在日〉する根拠とは何か
金時鐘と「済州島四・三事件」/梁石日『夜を賭けて』の在日“アパッチ族”
開高健でもなく、小松左京でもなく/金石範と崔華国の虚構意識と民族意識

第八章 北海道という「植民地」の発見
国木田独歩から三島由紀夫へ/『夏子の冒険』の作品構造
『羊をめぐる冒険』と三島由紀夫の影/サブカルチャーと純文学の境界

第九章 三島由紀夫と大江健三郎の「大逆」
『英霊の聲』と天皇の「人間宣言」
『みずから我が涙をぬぐいたまう日』と『水死』
大江健三郎の小説的「大逆」と三島由紀夫/「純粋天皇」という表象の官能性

あとがき
大逆事件・韓国併合関連年譜





『闘う文豪とナチス・ドイツ』池内 紀(中公新書17/8/8) 愉しい本棚 投稿日: 2019年09月30日 17:06:14 No.674

 ☆☆☆+α
〇大作『ブッデンブローク家の人々』で若くして名声を獲得し、五十四歳でノーベル文学賞を受賞したドイツ人作家トーマス・マン。だが、ファシズム台頭で運命は暗転する。体制に批判的なマンをナチスは国外追放に。以降、アメリカをおもな拠点に、講演やラジオ放送を通じてヒトラー打倒を訴え続け、その亡命生活は二十年近くに及んだ。激動の時代を、マンはどう見つめ、記録したか。遺された浩瀚な日記から浮かび上がる闘いの軌跡。
〇目次
1(クヌート・ハムスンの場合;レマルクのこと ほか)
2(大戦勃発の前夜;ドイツ軍、パリ入城 ほか)
3(封印の仕方;「白バラ」をめぐって ほか)
4(ニュルンベルク裁判;父と子 ほか)
 〇池内紀[イケウチオサム]
1940年(昭和15年)、兵庫県姫路市生まれ。ドイツ文学者、エッセイスト





『九十八歳になった私』橋本 治(講談社18/1) 愉しい本棚 投稿日: 2019年09月29日 15:49:28 No.673

 ☆☆
〇時は2046年。東京大震災を生き延びた、独居老人で元小説家の「私」のもとを、ボランティアのバーさんや、ゆとり世代の編集者など、さまざまな人たちが訪れる…。『群像』掲載の短篇と連載を長篇小説として書籍化。





『偏屈老人の銀幕茫々』石堂 淑朗(筑摩書房08/3) 愉しい本棚 投稿日: 2019年09月29日 15:47:04 No.672

 ☆☆+
 〇今村昌平、浦山桐郎、実相寺昭雄、種村季弘、小川徹…。60年代の文化はヤツらが創った! 狂気と才気にあふれた映画人、文化人との友情、喧嘩、別れを描く。毒舌満載。 





『中国文章家列伝』井波律子(岩波新書00/3) 愉しい本棚 投稿日: 2019年09月28日 22:06:39 No.671

 ☆☆☆+α
 〇あるいは史書を著しあるいは詩文を作り、また画筆をとり、書に遊ぶ人びと―前漢の司馬遷から清代の鄭板橋・呉敬梓に至る雄大な中国文学の流れの中から十人の文章家を選び出して、その人と作品を縦横に語る。時の権力に対峙する者、背を向ける者、自立を目指す者、十様の生の軌跡が確かな輪郭で歴史の中に浮かび上がる。

目次

第1章 危機を生きた文人(司馬遷―「発憤著書」の歴史家;孔融―偏屈な才子;〓康―抗う竹林の隠者;顔之推―処世に徹した文人)
第2章 快楽を求める文人(蘇東坡―逆境に動じぬ生の達人;楊維〓―「文妖」と呼ばれた快楽主義者;鄭板橋―自立する文人画家)
第3章 物語世界の創造者(元〓―中国最初の小説家;湯顕祖―大戯曲家の反骨精神;呉敬梓―気ままに生きた諷刺作家)





『これは私が愛した日本なのか-新華僑三〇年の履歴書』莫 邦富(岩波書店02.9) 愉しい本棚 投稿日: 2019年09月24日 17:41:37 No.670

 ☆☆+α
〇日本人と付き合うことがタブーの文化大革命の最中にあって、日本語の魅力に憑かれた一人の中国人青年がいた。始めて出会った言葉は「あ・か・は・た」。中国きっての日本通ジャーナリストになった著者の自伝的日本論。 





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