60代後半の男性生徒さん(Kさんとします)について悩みがあります。 Kさんは4年ほど前から通っていらっしゃいます。高校生くらいまでやっていたこともあり、かなり弾ける生徒さんです。 以前からこの傾向はあったのですが、先月のレッスンの時に・・・ 「テンポは悪くてもかまわない」「強弱は苦手だからつけたくない」「スラーとか、指使いが難しくなるから守る気はない」「フレーズとか、そこまで難しいことはできなくてもいい」 と、これらの注意のないレッスン内容にしてほしいとお願いされました。 かなり弾ける生徒さんなので、音やリズムの間違いなどはほとんどないので、いったい何をレッスンしたらいいのかわからなくなっています。 フォーレのノクターンや、ブラームスの小品などをやっています。 先生方なら、どんなレッスンをしますか? |
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おはようございます。 再び失礼いたします。 生徒さんが望むレッスンの形、コンシェルジュ&聴き手 としていいレッスンになるかどうかは生徒さんの先生に対する態度や先生側のキャパシティーによっても違ってくると思います。 例に出しました生徒さんはとても風流で粋な雰囲気の方でその教室でも有名人でしたから、教室全体でその方を受け入れる雰囲気がありお話も興味深く、私はレッスンをしていて楽しかったです。いわゆるこちらが主導権を握るというのとは違いましたけれども。 また50代後半で生まれて初めてピアノを習うという男性の方を10年以上お教えしたことがありますが、その方は拍子感、リズム感が本当にない方でその部分はどうしても上手くお伝えすることが出来ませんでした。でも、知っている曲を簡単アレンジで弾けるようになる喜び、これがその方のピアノを続けるモチベーションとなっていたので、あまり細かいことは言わず譜読みと両手奏のお手伝いに徹しました。 お二人ともお互いに良いコミュニケーションが取れていましたので気持ちよくレッスンをすることが出来たのだと思います。 ただ、一方的で全く先生の言葉を受け付けないとか自己中な方ですとそのレッスンは先生にとって負担となり、続けていくことが難しくなるかもしれません。 七海先生の生徒さんは高校生までピアノを続けてこられたということと、社会人としてこれまで立派にやってこられたという自負はかなりおありだと思います。お互いにとって良い場所が見つかるとそれぞれにストレスがないレッスンになるのでしょうね。 同じ曲で版を色々持っていらしたり音源も沢山聴かれている方なら、私なら先ずその方のうんちくを聞いてみたいです。そしてレッスンに何を求めていらっしゃるのかそれとなく伺ってみたいです。 |
> 一講師 さんへ 年配の方を教えることが少なかったので、今回のことはいい勉強になりました。 こちらからの「提案」でも、「注意された」と受け取られていたのかもしれません。 テンポが悪く、一番気になるところなのですが、初めのほうのレッスンで「テンポのことは言わないでください!」とくぎを刺されていたので、そのほかのことを色々言ったのがよくなかったのかもしれません。 「生徒が望むレッスンの形」は大人の生徒さんを持つときには考えなければいけないですね。 先生主導のレッスンではない形もあるのですね。それで生徒さんが満足してピアノを弾いてくださるならそれもあり!ですね。 ありがとうございました! |
おはようございます。 私が同じ立場でも悩んでしまいます。 60代後半の方なのですね。 昔、音楽教室で60代後半~70代までレッスンをしていた方を思い出しました。前の先生から引き継いだ方でそれ以前の経緯等はもう忘れてしまいましたがもうすでに長くその教室に通われていらっしゃる方でした。とにかく週1回レッスンに来てその時にご本人が熱中していらっしゃる曲を弾いてご自分で分析されてそれ(その曲の分析)を私の前で披露され、「これでいいですか?」とお聞きになり、「はい、それに間違いはありません。」「分かりました。それでは今日はこの辺で。」とご自分でレッスンを終了されるスタイルでした。ピアノを弾く時間よりアナリーゼの時間が長かったり、そこから発展してその作曲家の話に花が咲いたり、もうそのお教室では有名な方でそのスタイルが出来上がっていたので、引き継いだ私もその路線を崩さず、まだ若かったので(当時は私の父よりも年上の方でした。)「はい、そうですか。」「はい、そうですね。」「ひょっとしたらそこはこうかも?しれません。」という感じでレッスンは進みました。 もう4年間通われている方ですね。私でしたら一度話し合いをします。ピアノ教師として譲れないことがある、なぜ譲れないかと言うとプロの視点からKさんがこうなされたら演奏の質がぐっと上がってさらに素晴らしくなると思うから、と自分の考えをお伝えして、その後にKさんの要望をお聞きします。何をレッスンに求めていらっしゃるのか。Kさんがして欲しいレッスンを私自身が受け入れられるようでしたら割り切ってそのレッスンをします。一部は受け入れられるがここは譲れないと思ったらそれをお伝えします。受け入れる時に「私から見てこうしたらもっとKさんの腕に磨きがかかると思いますが、そこはしなくてよろしいのですね。」と念押しをします。そうやってどこかに落としどころがないかを探ります。 それから確かに、自分も年を重ねて実感することですが、年を取ると沢山のことをいっぺんにこなすことが出来なくなります。(悲しいですが、、、) 3つの注意を一度にされると身動きできなくなったりします。(悲しいですが、、、) また注意ばかりされるとモチベーションが下がって自己肯定度も低くなりやる気をなくします。 その方がどうしたいか、どうなりたいか次第ですかね、、、。そしてそれを先生が受け入れられるか? |
1曲丸々の模範演奏をして差し上げてはどうでしょう?またその曲ができた時代背景や作曲家のトリビアなども今まで以上にお伝えできれば、自分の勉強にもなると思います。曲を合唱曲やオーケストラ、吹奏楽に例えてどのパートに歌わせるか、どの楽器に演奏させるかなどのアプローチもおもしろがってくれるかもしれません。 多分、自己管理ができないから通って練習せざるを得ない状態にするのが目的でお習いになっているのかもしれませんよ。そこまで色々注文が出ているのなら、先生ではなくコンシェルジュになった気分で接するのがいいかも?60も後半となるとリハビリだったり脳トレのためだけに習っている方もいらっしゃるし。 |
> コモド さんへ お返事ありがとうございます。 以前は色々提案をし、またおすすめした曲をトライしてくださってたのですが、今はほとんど提案しても却下です。それだけ色々な曲を弾いてきた・・ということでもあるのですが・・。 どうやら前の先生とも同じようなことでやりあったみたいなんです。その先生はご自分の目指す音楽を譲らなかったそうで、テンポのことをしつこく注意されて「辞めた」そうです。 コモド先生のおっしゃるとおり、プライドの高い方ですね。 次のレッスンが週末にあるのですが「部分的にほめる」を増やしてみたいと思います。 レッスンととらえずに、気持ちよく弾いてもらえれば、それでいいのかもしれませんね。 ありがとうございます。 |
七海先生 年配で割と弾ける方にはありがちかもしれません。 私のところにも60代の女性の方がいて、そんな感じです。七海先生の生徒さんよりはまだアドバイスは聞き入れるかなぁ。 たぶん、習うと言うより、自分で練習してそれを聞いて貰えば満足なんでしょうね。 選曲はどうされてますか? 先生の選んだものは素直に受け入れますか? 私の方は、ツェルニーなどの練習は嫌、ショパンなどの難しすぎるものは嫌、バッハはつまらない等々、とにかく注文が多いので、自分でやりたい曲を持ってきていいですよと言うと、知らない曲を開拓したいから先生から提案してくれと。その提案もほぼ拒否。とりあえずやってみません?とやらせて、弾けたら「素敵ですね。視野が広がって、やってよかったです」って(*_*) 注意がいや=プライドが高いのかもしれません。 この部分、いいですねーと褒めることを多くして、たまにアドバイスをはさみ、選曲を素直に受け入れる方なら曲数をどんどんやる、くらいしかできませんよね。 でも4年も通ってらして、居心地は良いのだと思いますよ。 |