いつも勉強させて戴いております。 うちの生徒は、毎日の練習はこなしているものの、何にも考えずにやっているんだろうな……と思う子がとても多いです。 また、(これは本人の心の中を覗けるわけではないので大変失礼とは思いますが)、そういう子たちは普段から何にも考えていなさそうな感じです。(例えば、ちょっとしたこと(ピアノに関係のないことでも)を聞いても、大体、覚えてない/知らない/判らないと答えます) 単にピアノにやる気が無いのかと思うとそうでもなくて、練習自体はするのです。 考えられないのは、今、弾いたのが良かった・悪かったの耳が育っていないというのも大きいと思いますし、振り返りや、考えながら弾く同時進行ができない=精神年齢がとても幼いのだとも思います。 ただ、練習してないならまだしも、練習はしているのにある一定以上のレベルにいけなくて、毎週同じことを言っての繰り返しに疲れてきました。おそらくお家では練習というより、ただ何回も弾いているだけです。(それでも練習するのだからエライといえばエライですが……) ちなみに注意したことは、レッスンでは直ります。でも、家に帰って覚えていない、あるいは再現できなくて、次週もまた同じところからになります。 ビデオをとる、何に気をつけるか・どんな練習をするか具体的に書いて渡す、親御さんの協力を得るなど、あらゆる方法は試していますが、皆さんの生徒さんで、そういう何も考えていない感じの子がこれから考えて練習するようになった変化のご経験はありますか? |
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今の子、大体そうですね。よくわかります。 レッスンでは、私はなるべくこちらから正解を言わずに生徒自身に気づかせるように持って行っています。 例えば、スタッカートが書いてあるのにスタッカートで弾いていなければ、 私がスタッカートありと無しの二パターンで弾いて、「ねえどっちが正解とおもう?」とか、 レガート奏法ができてなかったら、これも二パターン私が弾いて聞かせ、「どっちがきれいだと思う?」とか、 音のミスも、それ違う!と私が言うのでなく、フレーズで正解を私が弾いて○○ちゃんの弾いたのと違うとこあったよね?どこでしょうか? などとやっています。 つまり、私が一方的に指摘するのでなく、自分で考えさせるんです。 いつでも先生から一方的に指摘されて、それを直すだけのレッスンに慣れている生徒は、このやりかたに戸惑いを見せます。だって何も考えずに言われた通り弾くだけだったんですから。自ら考えた事がないんですから。 でも、これも慣れです。 段々と自ら考えるようになってきます。 子育てと一緒で、ミスを指摘した方が早いんですけど、私は自ら発見出きるまで待ちます。そして自ら発見出来た事を褒めます。ミスを怒られるのではなく、褒められる。これっていいと思いませんか。この手口で気長に成長をみています。 また、出来るだけ楽譜への書き込みは生徒自身に書かせます。自らの手で書くと言う作業は意識が違ってきます。 それから、よく何分練習したらよいかや、何回練習したら良いかなど聞かれますが、私は回数時間に縛られることは、良い練習方法だとはおもいませんから、効率的な練習方法をレッスン内で伝えて返します。 こんな感じでレッスンしています。 参考になれば幸いです。 |