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「擲弾筒の補給を最大限に頼む」と言い残し、散っていった兵士たち
紅の狸
投稿日:2022年08月14日 04:01
No.47
戦記を読むと、旧軍の歩兵小隊には、必ず擲弾筒班があり、訓練の行き届いた兵は、500メーター以内であれば機関銃座や、トーチカなどに、難なく命中させる、猛者(もさ)もいたという。前期記載の沖縄、安里52高地(シュガーローフ)やハーフムーン、嘉数高地などにおける、反射面攻撃しかり、また硫黄島の上陸に際し、レッドビーチの砂浜で、一個連隊3.000名の死傷者を出した主兵器は、この擲弾筒による、重点散布によるものだった。
間断なく降り注ぐ、擲弾になすすべもなく、手足をもぎ取られ、恐怖に打ち震え、砂浜に顔をうずめる米軍兵士の写真が多見されるのは、この証左といえよう。
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