オメガの会2022掲示板
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全作品周波数特性比較(重ね書き)
くすのき 投稿日:2023年02月27日 19:01 No.303
少し見にくいので、画像をクリックして拡大してみてください。

秘密結社 河野技研 投稿日:2023年02月27日 19:36 No.304
お疲れさまでした
貴重なデータの数々、ありがとうございます。
それにしても仕事が早いですね。恐れ入りました。


横川 投稿日:2023年02月27日 23:20 No.305
はじめまして、今回コンテストに郵送参加させていただきました横川と申します.

このような貴重な測定データを公開していただきありがとうございます.
こういうデータを自分で測定したことが無いので、本当に参考になります.
そして、自分の思惑通り60Hzあたりまで頑張ってくれているのが確認できて、とても嬉しいです.

本当にありがとうございました.


アールefu 投稿日:2023年02月28日 00:14 No.306
遠路はるばるお疲れさまでした。
早々にデータ測定のUPありがとうございます。
とても同じユニットとは思えない特性にびっくりです。
(実際、本当に特性がばらばらのユニットかもしれませんね。)


くすのき 投稿日:2023年02月28日 10:03 No.307
自分が評価したスピーカーの特性を知ることにより、聴感と物理特性の関係がだんだん分かってくると思います。

今回のユニットは、表には見えていない本体のペーパーコーンと、そのコーンの上に、アルミコーティングされた
逆ドーム型の樹脂フィルム(見えている銀色のダイアフラム)が外周だけで接着されていて、その合成特性になっています。

帯域的には、中低域がペーパーコーン、高域が樹脂フィルムの分割振動領域で、きりかわるところで、結構明確な段差があります。
横川さんのユニットだと1.7KHz付近、馬場さんの物だと1.3KHz付近にある物がそれです。

ところが、この段差が明瞭でない作品もあり(豊田・長田・中西作品、坂谷作品、標準機)、
また逆に河野作品では1KHz以下、ダイソーオリジナルでは2.8KHzと大きくばらついています。

この中域の耳の感度の高い帯域に特性変化点があり、それがユニットによりさまざまにばらついてしまっている点より、
音質の評価では、ペーパーコーンからの音が好きな人と樹脂フィルムからの音が好きな人で、
逆転してしまってるかもしれないという気もします。
(切り替わり周波数が高い方がいいと感じる方と、低い方がいいと感じる方)

冒頭に書いたように、自分がいい音だと思った作品のこの変化点がどこにあるかに注目してみると、
意外な発見があるかもしれません。


きたやま 投稿日:2023年02月28日 11:52 No.308
早々にデータを公開していただき、ありがとうございました。
当日もあの限られた準備時間の中で首尾良くマイクの設定と測定をして下さったのには驚きです。
(私なんかテンパっちゃって、ほとんど記憶がありません)
「凄い」の一言に尽きます。

結果、拝見いたしました。
あの近いマイク距離なのに、しっかりダクトからの低音も拾えていますね。
私の作品に関しては、まさに“壁に掛けたらおそらくこんなF特になるだろうな”と想定していた通りの特性となっていました。
常時隣りの広場の子供の声がする中、測定し始めると何故か広電やバイクが走る環境の中でしたが、十分信頼するに足る特性が録れたのではないかと思っております。

オメガの会の例会参加は今回で8回目になりますが、いつも自宅では良い音に仕上がったと思って持って行っても会場で鳴らすと全然良い音に聴こえない。「第一研修室の部屋の癖のせいか?」とも思ったが、しかし他の方のスピーカーは良い音で鳴っているように聴こえる。毎回そんな思いをして凹み続けて来たのですが、今回もそうだった。でもくすのきさんの測定結果を見ると悪くはない。ということは‥‥‥。
私の作る作品は、田舎のオール和室の環境でニアフィールドに近い聴き方をしているので、いつも聴いているのはいわゆるメーカー発表のF特(近接特性)に近い音で、例会会場の試聴位置ではかなり音が違ってしまうその落差を「悪い音」と思い込んでしまってきたのではないかと今回気付きました。
そして違う環境での他の人の感想ではなく、普段自分が聴いている部屋で「良い音」と感じるスピーカーになれば、それで良いと開き直ってしまっても良いのかも知れないと考えました。
(本当に良いスピーカーはどんな環境でも上手く鳴るのかも知れませんが、その領域に達するのは私には無理かも知れませんので)
くすのきさんが測定して下さったおかげでそんなことにも想いを馳せる事が出来て、今回のコンテスト(例会)は私にとって大変有意義なものとなりました。

しかし当日4時起きで、大阪府豊中市から録画担当の方を兵庫県三田市まで迎えにいかれて、それで宇品公民館に一番乗りされたのですか?
(私が12時30分に来た時にはもう車があって、どこか出かけられていたようです)
そんな事が可能なのかと、くすにきさんのバイタリティにはただただ驚くばかりです。

本当にお疲れ様でした。


おおしま 投稿日:2023年02月28日 15:29 No.310
オメガの会の皆様、

コンテストではたいへんお世話になりました。とても良い経験ができて感謝しております。
学生の作品を公にすることもできて良かったです。坂谷さんに背中を押していただいたおかげです。

事前準備の周到さ、当日の進行の的確さなどなど、誠実実直な運営にただただ感服しています。
オメガの会の活動が長年続いている秘訣がよくわかりました。

私の地元から私を含めて3作品の参加があったことも驚きです。
お互いまったく知らないどうしですので、これを機会に交流ができたら嬉しいです。

昨日はマツダミュージアムを見学してから帰途に就きました。
お薦めいただいた「たかや鮨」もコンテストの後に行きましたよ。
とても充実した広島訪問でした。

今後ともよろしくお願い申し上げます。


くすのき 投稿日:2023年03月01日 11:08 No.312
きたやまさん

> あの近いマイク距離なのに、しっかりダクトからの低音も拾えていますね。
> 私の作品に関しては、まさに“壁に掛けたらおそらくこんなF特になるだろうな”と想定
> していた通りの特性となっていました。
> 常時隣りの広場の子供の声がする中、測定し始めると何故か広電やバイクが走る環境の中
> でしたが、十分信頼するに足る特性が録れたのではないかと思っております。

今回は比較的小さなスピーカーが多かったので、近接マイクでの測定でも支障がなかったですね。
今回の中では一番大きかった大嶋さんのバックロードホーンも、150Hz付近の直接音とホーンからの音の
干渉による落ち込みも検出できてますので、まずまずの測定だったと思います。

部屋の影響によるピークギャップからの回避も含めて、背景音とのS/Nが十分確保できてた結果です。

ただ、測定音量が一定ではなく歪率の測定については有利不利が物凄くあり、それが課題です。
具体的には、歪率測定の背景ノイズ線(黒色)が低い作品は相対的に測定音が大きかったことを
表しており、歪率が悪く出ています。
特に今回の様な小口径ユニットの場合、耳で聞いてわからない程の差でも歪率が大きく変動し、
それを作品の良し悪しと勘違いされる方が出るといけないので、公開をためらったのですが、
歪率の周波数での変動は、スピーカーの動作を推定するのに大変役立つため掲載いたしました。
他の測定データには、インパルス応答波形もあるのですがこれは正に勘違いさせるためのデータに
なりやすく、公開いたしません。
位相のデータも同様です。同じユニットのフルレンジでは全く意味がないからです。

> そして違う環境での他の人の感想ではなく、普段自分が聴いている部屋で「良い音」と感じる
> スピーカーになれば、それで良いと開き直ってしまっても良いのかも知れないと考えました。

開き直りではなく、聡明な判断だと思います。

大型機器ですと、ああいう場で聞き比べた結果がそのままの評価でいいとは思うのですが、
オーディオと言うのはプライベートな趣味であり、他人に聞かせてどうというより、自分がいい音で
聞けるのが一番だと思います。
今回ですと、大田さんや馬場さんの作品は、実際に使うのと全く違う聴きかたをしてしまっているわけで、
とても申し訳ないと思ってます。
ここは、大勢が集まって聴くというコンテスト言うものすべてが持っている課題だと思います。

> しかし当日4時起きで、大阪府豊中市から録画担当の方を兵庫県三田市まで迎えにいかれて、それで宇品公民館に一番乗りされたのですか?

わたしは星を見る人なので、徹夜で遠出をするというのに慣れてます。
(当日も車の荷台には望遠鏡が積んだままでした。)
普段、この例会には一般道を深夜に走って適当な道の駅で車中泊と言うのがパターンでしたが、
今回は友人と一緒に行く関係上、そう言う訳にも行かず、高速道路を使ったので疲労は普段の半分以下でした。(笑)
財布くんは青い顔をしてましたが・・・


おおしま 投稿日:2023年03月01日 14:51 No.313
> 今回の中では一番大きかった大嶋さんのバックロードホーンも、
> 150Hz付近の直接音とホーンからの音の干渉による落ち込みも
> 検出できてますので、まずまずの測定だったと思います。

なるほど、そういうことだったのですね。とても勉強になります。

勉強ついでに教えていただきたいのですが、今回は3つのユニットを直列接続しました。
アンプの負荷を考慮してのことです。
でも今から考えると、並列接続した上で抵抗をかませても良かったのかな?とも思っています。
また、みなさんの作品に比べると高域が早めにロールオフしているようです。
これは3個のユニットの干渉によるものと考えられるのかもしれません。

このような3個使いの場合、みなさんならどのように対処されるでしょうか?
何かヒントをいただけましたら幸いです。


おおた 投稿日:2023年03月01日 18:07 No.314
大田です。
貴重な測定結果、本当にありがとうございます。すごく面白いですね!
いつか機材を用意して自分でも測定してみたいと思ってしまいます。

一方、拝見させていただくと自分のものが一番乱れ(表現がわからなくてすいません)が大きいようで、ちょっと申し訳なく思っています。

皆様本当にありがとうございました。そしてお疲れさまでした。


くすのき 投稿日:2023年03月01日 18:27 No.315
大田さんこんばんは。

> 一方、拝見させていただくと自分のものが一番乱れ(表現がわからなくてすいません)が大きいようで、ちょっと申し訳なく思っています。

こちらこそ、本来のニアフィールドリスニングではない聴きかたをしてしまったことを申し訳なく感じています。

たくさんの人が入れる、かなり大きな部屋で距離を取って聴くというのがコンテストの聴き方なので、
測定結果も大田さん本来の使い方では考えられないような特性が出てしまってます。

測定機材は、近ごろの限定スピーカーユニットに比べれば安いものなので、スピーカー自作趣味を
続けるつもりであれば、入手されることをお勧めします。


くすのき 投稿日:2023年03月01日 18:55 No.316
> でも今から考えると、並列接続した上で抵抗をかませても良かったのかな?とも思っています。
> また、みなさんの作品に比べると高域が早めにロールオフしているようです。
> これは3個のユニットの干渉によるものと考えられるのかもしれません。

高域のロールオフが早くなっているのは、ユニットの干渉で間違いないと思いますが、これは空間に
放射された後の干渉なので、ユニットをシリーズにしてもパラレルにしても同じです。

もっとも、今回使ったダイソーのユニットはばらつきが大きく、3個のユニットの抵抗やインダクタンスが
異なっていると、直列ではどのユニットにも同じ電流が流れますが、並列では電流にばらつきが出ますので、
高域の干渉は少なくなる可能性があります。
これを応用して、ネットワークで分割したのが、今回大田さんが出品された作品になります。

また、単純に高域の干渉を防ぐだけでしたら、同一平面に3個を並べるのではなく角度をつけたり、
極端には背面に付けてしまうということも考えられます。

いっそのこと、9個を球面上に並べて接続は3個づつシリパラでインピーダンス合わせをするというのは
いかがでしょうか?
呼吸球みたいな感じです。

また、根本的な話ですが大嶋さんのスピーカーは他のスピーカーよりナチュラルな高域と感じたので、
ロールオフは適切だったような気もします。
わたしは、てっきりそれを意図的に狙っておられると思ってしまいました。
「あーー、パラにするのもいいなあ・・・」って。


おおしま 投稿日:2023年03月01日 22:59 No.319
くすのきさん、
詳しくて楽しい説明、ありがとうございます。

> いっそのこと、9個を球面上に並べて接続は3個づつシリパラで
> インピーダンス合わせをするというのはいかがでしょうか?
> 呼吸球みたいな感じです。

インピーダンス合せまでは発想できていませんが、呼吸球なら学生に作らせてました。
板厚3mmのMDFをレーザー加工機を使って切り出した5角形を12枚集めた正十二面体スピーカーです。
(ユニットは既に外しています)

> わたしは、てっきりそれを意図的に狙っておられると思ってしまいました。
まったく狙ってません(笑) 
せっかく車で行くのなら、もう一組と思って、ヘッド部分だけを突貫で工作したので、
そんな余裕もありませんでしたし、余裕があったとしても発想し得てないです。

> 根本的な話ですが大嶋さんのスピーカーは他のスピーカーよりナチュラルな高域と感じたので、
僭越ながら自分もそう感じたのですが、逆に自分はこのユニットならではの人工甘味料的な高域をもう少し活かすことができたらなぁ、と物足りなく思ってました。
河野さんは参加機に比べて標準機が「下品な音」と仰ってましたが、自分にとってはとても聴き心地の良い高域、と言うか全域でした。

ところで、コンテスト会場では、ダイソーユニットの新旧の変遷も紹介されており、とても興味深かったです。
3人の学生が作った球形スピーカーは2年前に製作したものですが、当時のユニットを持っているなら大切にした方が良いとのアドバイスをいただきました。

上述の正十二面体のスピーカーはその前年に作らせたものなのですが、この時にはダイソースピーカーを大量に購入しました。
学生が扱いに失敗したり、そもそも購入時より不調だったユニットが4つほど残っていたので、私も試しに分解してみました。

写真にはユニットが5つ映っていますが、右上の物は今回のコンテスト参加用に先週購入して、当初から不調だったものです。
これらのポールピースの部分を拡大してみると、面白いことにどれ一つとして同じ形状ではありませんでした。
(拡大写真は集合写真と同じ配置です)

さらに、左上の物は銅線がギャップの内部で噛みつかれてしまっていて、引っ張っても抜けませんでした。
このユニットは振動板を指で前後させるとカサカサと擦れる音がしたのですが、こんな状態になっていたのですね。


太田さん、横河さん、
お二人と私の3人は共にオメガの会の外からの参加でしたが、共にN市T区に在住との奇遇に驚いています。
いつか近いうちにどこかでお会いしてお話できると嬉しいです。


横川 投稿日:2023年03月01日 23:32 No.320
あれっ?
大田さんが天白なのは知っていましたが、大嶋さんもなのですか.それは本当に奇遇ですね.
もしよろしければメールでご連絡いただければ光栄です!
コンテスト資料として提出した私のレジュメの最後にメールアドレスがあります.

よろしくお願いします.


くすのき 投稿日:2023年03月02日 11:50 No.321
> 逆に自分はこのユニットならではの人工甘味料的な高域をもう少し活かすことができたらなぁ、と物足りなく思ってました。

そう言うことでしたら、3つのユニットを異なった条件で働かせれば干渉は軽減できますので、
たとえば、2個をパラにして、もう一個と直列に繋げば、直列1個と並列の2個では流れる電流が
2:1になり高域のピークは残ってくると思います。
その考えの延長で、北山さんがされてたようにZobel回路を一部のユニットにだけ入れてやるとかし、
ヘッドの後ろにスイッチをつけてON-OFFし、トーンコントロール的に使えば好みに近づけやすいと思います。

> 河野さんは参加機に比べて標準機が「下品な音」と仰ってましたが・・・

わたしも、標準機の音を聞いた瞬間に「うわードンシャリ」と感じて、この音にみんなの耳が
引っ張られるなあと心配しました。
幸い、その直後が大嶋さんの作品だったので、耳のリセットにはなったと思います。

音の標準としては、なんかメーカー製のスタンダードとなるモデル(たとえば、LS3/5a)とかを鳴らした方が
よかったかもしれません。今後の課題だと思います。




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