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第18期 名島表現塾 第10回 レポート
かずっち
投稿日:2024年06月16日 21:54
No.1237
第18期 名島表現塾 第10回 レポート (2024年6月9日、記録・かずっち)
参加者:安永君、宮井君、まみちゃん、ちょこさん、かずっち
病気で入院していた安永君が、無事に退院して参加です。
安永君、お帰りなさい!
塾を始める前に、みんなの近況報告をしました。
仕事が大変だったり、人間関係が大変だったり、みんな色々あります。
その中で、最近の色んな「ハラスメント」の話が出てきました。
「多様性を認めよう」と言いながら、他者の都合や価値観・背景を攻撃する社会が存在します。
ハラスメントにおける強者と弱者、自らのストレスを発散するために誰かを攻撃する。
そこに「お金を払っているのだから、何を言ってもいい」という、経済中心の人の価値を持ち込む。
経済は人の本質ではない。労働者に賃金以上の働きを求めすぎている。
頭でっかちに「効率・コスパ」だけで考えのではなく、人体の声・感覚を取り戻そう。
★掃除
★体操・筋トレ・脱力
継続してやることが大切。まみちゃんが腹筋強くなってきた。
★目の体操(上下左右)
★発声(口を大きく開けてはっきりと発音)
★ホーミー
ハーモニーになったり、それぞれが独立していたり。みんなだいぶできるようになってきた。
★メロディー回し(3~7拍子)
メロディーを正確にコピーする。
★でたらめボイスコピー
各自、発するボイスに個性があっておもしろい。ほかの人のボイスを真似ることで自分の幅を広げる。
【踊りと演奏】
踊り:宮井君
演奏:ちょこさん、かずっち
照明:安永君
演奏はおもしろくて自由で遊び心があった。言葉とも音とも言えない境目がない良さ。
ボイスから言葉が生まれる瞬間がいい。文学ではなく漂う感じ。
バラバラな自由な演奏が、最後にひとつになっていく。
楽器とボイスが同時に終わるともっと良かった。
宮井君は、動く必然性があるかどうかを体に感じながら踊った。
派手な動きはなかったが、正直に踊ったのがよい。
照明は浮つかないでできた。点滅が効果的。
少し明るかったが、外の明るさなども考えたとのこと。
踊り:ちょこさん、かずっち
演奏:安永君、まみちゃん
照明:宮井君
踊りはふたりともとても良かった。踊りを踊る必然性、衝動があった。
それぞれが自分の踊りをしているが、トータルでシーンができている
自分らしさがある、個人を大切にした表現、オリジナリティがある。
ちょこさんのキャリアとかずっちの気迫、共演することでレベルが上がる。
「踊り」という単語に縛られない、自由になる幸せがあった。
演奏はのびのびとやっていた。
まとまりはあったけど、ちょっとまとまりすぎたかも。
照明は、写真撮影もやりながらだったけど、反応がとてもよかった。
踊り:安永君、まみちゃん
演奏:宮井君
照明:かずっち
演奏は韓国の「パンソリ」のような演奏だった。
放浪芸の民のようなボイスが良く、古い東洋的な音と世界が広がる。
シンプルながら奥深い良い演奏だった。
踊りは、ゆっくりな演奏に対して倍速で合わせて動いた。
二人とも踊りは苦手ながら、しぶとく踊っていたのがよかった。
練習を何度も重ねていくと、ある日「おもしろい!」と思える日が来る。
苦労して身に付けたものは忘れない。
照明は工夫があった。何とか踊りにしようと頑張った。
【食事・おかずの宿題】
安永君:厚揚げの煮物
まみちゃん:ジャーマンポテト
宮井君:ハンバーグと餃子のはざま
かずっち:長芋の紫蘇巻き・梅風味漬け
ちょこさん:ごはん
カットさん:大根とわかめと豆腐の味噌汁
今回はみんなお腹がすいたので、劇作の前に夕ご飯を食べました。
色んなメニューがあって美味しかった!
【劇作の時間】
それぞれの班が、30分の時間でお芝居を作ります。
(安永君・宮井君・まみちゃん)
病気で入院している男(安永)、隣の老人患者(宮井)が看護師(まみ)を呼ぶ。
老人はチンチンが痛いという。看護師は大切に手当てをする。
男も看護師に手当てをしてもらいたくて、「俺のチンチンも見て!」と」迫る。
老人のチンチンはどんどん大きくなる。
羨ましがった男に対して、チンチンの神様の祟りが下る。
男のチンチンはありえないぐらい大きくなり、変な形になってしまう。
そして男のチンチンは切り取られ、貴重な標本にされてしまう。
安永君の入院からヒントを得た作品。
最後に標本にされてしまうところに、どんでん返しが合っておもしろかった。
安永君の劇作の力がうかがえる。
宮井君の老人役が上手い。
まみちゃんの看護師も天然さがあってよかった。
(ちょこさん・かずっち)
新人バスの運転士(かずっち)は、今日が一人での初乗務。
緊張しながら運転していると、乗客(ちょこ)がいきなりバス停じゃないところで止めろ!と言う。
慌てた運転士は「どうしよう!」と動揺しながらも、しぶしぶとバスを停める。
「会社におこられるな・・・」と思っていると、今度は老人(かずっち)がバスに乗る。
(ここから運転士は人形に変わる)
老人は老婆(ちょこ)に「子どもは座らせるな!子どもは立たせろ!ドイツではそうしてるんだ!」などと、難癖をつける。
すると老婆は「20年前、アンタの旦那に私の大切なエプロンを取られた!」と言い、
老人は「そんなもん、私が尻拭いて捨てたわ!」と喧嘩が始まる。運転士は困り果てる。
老人が降りた後、老婆は「バスが遅い!買い物に間に合わない!」とわめく。
パニックになった運転士はバスを捨てる。老婆がバスジャックして運転して、無事にイオンに着く。
夜、運転士は乗り捨てられたバスを発見する。
「このままじゃ会社に怒られる。地獄の日勤教育をさせられる。どうしよう・・・
そうだ!人形を身代わりにしよう!みんな人形のせいだ!」と、運転席に人形を置いて逃亡してしまう。
ちょこさんとかずっちが実際に体験したことがモチーフ。
異常なリアリズムとありえない展開。
人間のやりとりのリアルさと、人物のおもしろさがあった。
ちょこさんとかずっちのセリフが、淀みなくでてくるのがすごい。
人形の使い方もおもしろく、最後に人形だけが残るシーンもいい。
実はこの劇作は難航して、ラストが決まらないままだった。
やりながら「そうだ!人形だ!」と思いついて、人形に役割を与えた。
そこが一気にシュールになってよかったのかもしれない。
本日の塾はここまで。
☆名島表現塾では塾生を募集してます!
新たな表現を模索している方、初めて表現に触れたい方、ぜひお越し下さい。
基本から応用まで、表現する上での幅広い感性と実践を学べます。自分の可能性を広げたい方にはピッタリです。
初心者大歓迎です。
次回は6月23日(日曜日)です。
★参加費は
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14時~21時位まで (変更有り)
★場所は名島神社奥下の下松宅
連絡先:
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★途中参加や途中帰宅も可 (要相談)
●詳細は下記をご覧ください。
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1%BE-804719046334809
下松かつと
投稿日:2024年06月18日 09:26
No.1240
かずっちさん、レポートお疲れさまでした!
この日の塾は地味だけどとても充実した活動になりましたね。
レポートを読んでよりそう思いました。
次回の塾もよろしくお願いします!
KO.DO.NA
投稿日:2024年06月20日 11:38
No.1245
「多様性を認めよう」と言いながら、他者の都合や価値観・背景を攻撃する社会が存在します。
ハラスメントにおける強者と弱者、自らのストレスを発散するために誰かを攻撃する。
そこに「お金を払っているのだから、何を言ってもいい」という、経済中心の人の価値を持ち込む。
経済は人の本質ではない。労働者に賃金以上の働きを求めすぎている。
頭でっかちに「効率・コスパ」だけで考えのではなく、人体の声・感覚を取り戻そう。
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唐十郎が亡くなったので、それを思い出しました。
唐組って北朝鮮の将軍様が裸足で逃げ出すほどのファシズム劇団で、恐らく・・・ってか、確実に北朝鮮の方が居心地が良い劇団でした。
普通の劇団の1年が、唐組では1日で過ぎていくって言う感じで、20歳の私は楽しかったし、キツイ思い出ばかりですが、今となっては楽しかったな、と。
で、そんなファシズム劇団なので劇団員は幹部クラスでも自由がないんですよね。
人生の全てを唐十郎に捧げていたので。
因みに幹部クラスの月給は10万円。
都内だと生活保護以下の金額。
だから、幹部だろうとヒラだろうとバイトなんですけど、
バイト
↓
稽古
↓
セット作り
↓
泥のように眠る(4時間くらい)
↓
バイト
みたいな生活で全てに不自由でした。
ただ、舞台の上だけでは自由だったんですよね。
セリフのアドリブは唐十郎にしか許されていませんでしたが、台詞以外は自由だったので、舞台の上だけでは
「俺は此処にいる!」
みたいな切迫感と、開放感があって、其処が90年代唐組の魅力だったかと。
今の唐組は・・・こう言う事を言うと老害ですが、若い子って薄っぺらいんですよね。
唐さんの晩年は認知症だった事もあって、劇団員も副座長(事実上の座長)も自由になれたけど、舞台での切迫感がなくなった、と言うか。
2年前に観に行って
「これほど面白くないとは・・・」
と愕然としました。
今の若い子って上手いんですけどね。
多分、90年代唐組より上手いんだけど、多分、座員だった頃の私の方が面白かっただろうな、って言うほど、インパクトがないって言う。
バンドとかも似ていますね。
東京のバンドって凄いテクニックがあるんですよ。
物凄く音楽的なボキャブラリーもあるし、アンサンブルもシッカリしているし。
でも、なーんか面白くなんですよね。
地下アイドルとかの方が面白いってのは理解できるところが。
って、話が逸れてしまいましたね。
失礼しました。
下松かつと
投稿日:2024年06月21日 11:06
No.1246
KO.DO.NAくん、塾のレポートに対する貴重な感想をありがとうございます!
めったに反応がないので読んでくれている人がどれだけいるのかちょっと疑問だったのですが、書いていただき感謝しています。
「ただ、舞台の上だけでは自由だったんですよね。」という劇作経験は素晴らしいと思います。
最近の舞台に関しては僕も似たような感想を持っています。
なので、個性のある役者や表現者を育てるのは、かなり難しいことだと感じています。
これも時代の流れですが、何とか逆らって行きたいと思います。
KO.DO.NA
投稿日:2024年06月23日 15:30
No.1251
>めったに反応がないので読んでくれている人がどれだけいるのかちょっと疑問だったのですが、書いていただき感謝しています。
私は結構、見てますよ。
大耳はやっぱBBSって気がします。
facebookは害悪と言うか、改悪が多すぎてLIVEの告知くらいしか使い道がない、と言うか。
下松かつと
投稿日:2024年06月24日 01:29
No.1253
KO.DO.NAくん、見てくれて、ありがとう!
塾生が苦労してレポートしているので、凄く嬉しいです。
これからもよろしくお願いします。
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