北米のディーゼル機がロングフードを先頭に走行する姿を“Long Hood Forward”と呼ぶ.今は珍しいが,昔は一般的だった.なかでもN&WとSRが顕著で,前位を示す「F」の印をこちら寄に記していた.後継のNSでも頻繁に目にされ,ここに示すような動画が作成される.このなかでも述べられているように,それは蒸機時代の運行形態を踏襲していて,かつ,衝突事故時の乗務員の安全を担保する目的といわれている. そんな話題がMRフォーラムで盛り上がる中に,次の発言があった.WSOR_3801(2012年9月) サザン鉄道はコスト削減のためにハイノーズ機を発注した。 当時,労使間の労働協約には、ガラス面積の大きい車端寄を機関車の先頭とすると定められていた。すなわち、ロー・ショートフード機はガラス面積の大きいこちら寄を先頭にするということ。それに対してハイ・ショートフード機は両方向とも同じガラス面積を持っているから、わざわざ方向転換してショートフードを先頭とする必要が無い。編成を組んですぐに出発できる。 コスト増がわずかなハイフード機を購入して、時間と費用を節約できた。この説は,ロングフード・フォワードと,ハイ・ショートフードを同時に論理矛盾なく説明する.もともと,初期のディーゼル機は運転台を先頭としたキャブユニットが一般的だったのだから,蒸機の伝統と,衝突時の安全性という理屈は破綻しているのだ.ところが賛同者は皆無.反論は旧態依然たる主張を重ねるのみ.考えを述べるだけで,誰も根拠を示さない.この労働協約説も具体的な条文は提示していないものの,当時の固有の文書がターゲットだと明白に示唆する.論理として質が違う.それは一般に公表される類のものではないから,アクセスするのは難しい.