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ドクゼリ(毒芹)
mizuaoi
投稿日:2016年05月26日 08:44
No.18
ドクゼリ(毒芹)が花盛りです。トリカブト、ドクウツギと共に三大毒草と呼ばれることもあるほど強力な有毒植物です。
ドクゼリは、「全草にシクトキシン Cicutoxin などを含み、猛毒植物で、その中毒作用は致死的である。神経中枢を刺激し、流涎、強直痙攣、脈拍増加、呼吸困難後静止等の症状を惹起す。近縁種でヨーロッパ産のドクニンジン(Conium maculatum)は、ドクゼリと似た中毒症状を起こし、哲人ソクラテスの呑まされたのもこれであると伝えられる。」(柴田桂太 編.1989.資源植物事典:494.北隆館.)
何年か前に、「宮城県の河川敷で散歩中の3人の女性が、ドクゼリの根茎を「ガマの根」と思い込み、食べられるのではと持ち帰り、二人が食べ、一人は軽傷だったが、もう一人は一時、意識不明の重体になった」という事件もありました。
ドクゼリの決め手は、根茎にあります。まるで筍を思わせる節だらけの太い根茎、縦断すると節構造が確認できます。根は意外に貧弱なので、深い水中にあるときは、浮き上がってしまうこともあり、特に冬場の根茎は水面にぷかぷか浮いて、分布を広げることができます。
先日来開花しており、小さな昆虫が花粉を食べに来ていました。私は昆虫は苦手ですが、「昆虫探検図鑑1600(川邊 透.全国農村教育協会)」で検索したところ、ヒメマルカツオブシムシであると分かりました。昆虫も名前が分かると楽しいものです。
☆ 横1024ピクセルの大型画像で、植物生態観察図鑑(mizuaoiの写真館改題)のFILE330でご覧下さい。
http://mizuaoi.photo-web.cc/index.htm
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