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Palmbina 宮野昭彦 投稿日: 2024年08月16日 07:26:06 No.1852 【返信】

 鈴木さんが蛾類通信310で紹介したPalmbinaに関するNew Paper、ダウンロードしました。日本の本属がこれまでモンギンホソキバガ1種だったのが、6種になったということで、わかりやすく整理されています。このKyaw et al.(2023)の交尾器図を見ながら手元の標本を調べてみました。その結果、キタモンギンホソキバガP.acerosa Lee & Li,2018だけが同定できました。ただ、この報文ではキタモンギンホソキバガとミナミモンギンホソキバガP.pylartis (Meyrick,1908)との区別はむずかしく、引用されている原記載の図と説明を見たほうがよいと思いました。
 Fig.1はこの6月に自宅庭で採れた♀。Fig.2の♂は交尾器を開こうと悪戦苦闘していて、phallusをなくしてしまいました。なので、その前にサイドから撮影しておいたFig.3を添えます。長い毛のcoremataは「これまた長い」と覚えます。



斉藤 修 投稿日: 2024年08月16日 15:18:01 No.1853
 宮野さん、早速切りましたね。私も千葉県で採ったモンギンホソキバガの中に、明らかに色調の異なるものがあるので気になっていました。ということで交尾器を切ってみるとキタモンギンホソキバガとミダレモンギンホソキバガが確認できました。両種とも雌雄が確認できました。

 キタモンギンとミナミモンギンの交尾器での区別点は、写真(宮野さんの写真を勝手に使いました)のアオマル部分(名称はわかりませんが)の形が異なることと、ファルスの長さ、形が違うことで、3の写真はキタモンギンと思います。



宮野昭彦 投稿日: 2024年08月16日 18:31:12 No.1854
斉藤さん キタモンギンホソキバガとミナミモンギンホソキバガの区別点を示していただき、ありがとうございました。この2種の区別は、Kyaw et al.(2023)の図を見ているだけではわかりずらいですが、原記載Lee et al.(2018)の図と説明を見ればはっきりします。♂交尾器については、anellus lobe(私のFig.2ではvalvaの外側に写っている棒状部)の形状、♀では第8腹節のようすがわかりやすいポイントですね。千葉ではマダラモンギンホソキバガが出ましたか。Fig.2の囲み部分がキツネの頭部とするとき、キツネの耳にあたるところはprocess of juxtaと原記載文に記されています。キツネの顔にあたるところはsaccusではないでしょうか?

宮野昭彦 投稿日: 2024年08月17日 12:17:51 No.1855
 キタモンギンホソキバガ♂交尾器のFig.2で、phallusが欠落していましたが、今日めでたく見つかりましたので、縮尺を合わせ付加した合成写真を掲示します。




テングハマキ類について教えて下さい m(_ _)m 梅津一史 投稿日: 2024年08月13日 22:58:37 No.1843 【返信】

テングハマキ類の外見での同定に自信が持てなかったので交尾器を切ってみました.
標準図鑑には写真も記述もありません.♂は「大図鑑」に3種とも写真があるので,これで何とかなりました.
♀は,「大図鑑」にはテングハマキの写真しかなく(しかも部分のみ),カキノテングハマキ♀はsignumがないので区別できる,アミメテングハマキ♀はsterigumaが広く大きいとの記述があるだけです.カキノテングハマキの原記載(Yasuda, 1975. The Tortricinae and Sparganothinae of Japan (Lepidoptera: Tortricidae)(Part II))にはこの種の図があり,他の2種の図はありません.アミメテングハマキの原記載はネット上でPDFとかに行き着けないので入手していません.
「大図鑑」ではsignumがないとしているカキノテングハマキですが,Yasuda (1975)の図にはしっかりsignumがあり,なおかつ記載本文には♀交尾器についての記述がありません(T-T).
というわけで,何だかよくわからなくなったのですが,写真1枚目(KU1562)はアミメテングハマキ,2枚目(KU1563)はテングハマキなのではないかということになったのですが,合ってるでしょうか?



内藤恒夫 投稿日: 2024年08月14日 09:38:42 No.1844
梅津 様

アミメテングハマキはこれでしょうか.

https://ia804702.us.archive.org/4/items/actazoolcrac-20-05/actazoolcrac-20-05.pdf

梅津一史 投稿日: 2024年08月14日 10:42:07 No.1845
内藤さん,ありがとうございます!これで同定できそうです.

宮野昭彦 投稿日: 2024年08月14日 10:58:39 No.1846
梅津さん、内藤さん Sparganothis3種の交尾器に依る区別点をお教えいただき、ありがとうございました。岐阜県の私の標本は正しく同定されていたことが、確認できました。岐阜県にはテングハマキs.pillerianaの記録はありますが、私の標本箱にはありません。非常に局地的な産出です。

梅津一史 投稿日: 2024年08月14日 12:49:09 No.1847
私はわずかな標本しかないのですが,テングハマキが1個体で残りはアミメテングハマキでした.

鈴木信也 投稿日: 2024年08月14日 19:17:08 No.1848
みなさま
私はテングハマキを北海道と栃木県で採集したことがあるのですが、北海道では亜高山帯や高層湿原で、栃木県では亜高山帯で採集しています。比較的寒い地域の蛾ではあると考えています。
むしろアミメは標本でしか見たことがないです。地域性があるのか、巡りあわせなのか、わかりませんが…

梅津一史 投稿日: 2024年08月14日 21:42:37 No.1849
私の手持ちのテングハマキは,秋田県冬師湿原(標高約400m)です.冬師では他にも採れた記録がありますが,同定の確認は必要かもしれません.アミメテングハマキは白神山地,出羽丘陵,奥羽山系と散らばっていて,標高は200m~600m,広葉樹の二次林です.10個体もないので産地の傾向とかは何とも言えませんが.

大倉 投稿日: 2024年08月15日 22:35:22 No.1851
これまでテングは冬師のみで18頭、うち16頭は1999年に一晩で採れました。発生の波があるのかも。アミメは12頭、カキノと思われる個体は5頭採っています。



五島列島福江島の蛾361 宮野昭彦 投稿日: 2024年08月15日 10:44:56 No.1850 【返信】

 最近届いたTinea27(3)に載ったOwada et al.(2024)は、従来のシラナミクロアツバを6種に分離しました。シラナミクロアツバと同定して発表していた(宮野、2023)福江島の♂は、交尾器に依りホンドシラナミクロアツバと同定できました。♂交尾器も結構デリケートな違いだし、♀交尾器では判断できるのでしょうか?




なんじゃこりゃ2? 髙谷 太 投稿日: 2024年08月05日 22:37:51 No.1814 【返信】

ジャガラモガラでとったミクロですが 前翅の先端がほぼ直角に反り返っていて 展翅前にと
慣れないスマホでのボケ画像ですみません



梅津一史 投稿日: 2024年08月05日 23:22:33 No.1816
ツマオレガなんでしょうね.私には同定はできません.朴さん行きか?

髙谷 太 投稿日: 2024年08月06日 08:07:36 No.1817
褄が折れているからツマオレガ 納得しました
板から外したらまた添付します

朴鎮亨 投稿日: 2024年08月06日 12:52:56 No.1818
チビツマオレガあたりでしょうか
本州・四国・九州辺りにはやや暗い体色の別種がいるので、擦れてるとゲニ見る必要がありますね

髙谷 太 投稿日: 2024年08月08日 13:28:08 No.1824
朴先生ありがとうございます
板から外してみました
チビツマオレガでよろしいでしょうか



朴鎮亨 投稿日: 2024年08月08日 17:42:32 No.1826
これは...どうですかね
後翅縁毛が明るいのでチビツマオレガの方だと思いますが、いかんせん擦れているのでゲニを切った方がいい気もします。
⇓韓国の個体ですが、雌雄ゲニ載っています
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2287884X20301412


もし必要であれば九大に標本を送ってください。同定結果と合わせて標本送り返します。

宮野昭彦 投稿日: 2024年08月10日 08:18:55 No.1833
ツマオレガ科ついでによくわからない♂を掲示します。最初ウスモンツマオレガのスレたものかと思いましたが、交尾器が合致しません。この個体はソメイヨシノの苔むした表皮から羽化したもの。


朴鎮亨 投稿日: 2024年08月10日 13:53:32 No.1834
宮野 様

斑紋からはわかりにくいですが、ツマオレガ亜科のマダラシロツマオレガ Comodica contributa (Meyrick, 1932)だと思います。

https://archive.org/details/42803433976d5010ae7a69d63fc3defebef9b0c6/page/573/mode/1up

宮野昭彦 投稿日: 2024年08月10日 15:49:13 No.1836
朴さん マダラシロツマオレガとのこと。標準図鑑の♂交尾器の図と確かに一致しますね。同定、ありがとうございました。

宮野昭彦 投稿日: 2024年08月10日 16:11:13 No.1837
もう1種、似た交尾器のガです。あいにく標本は鱗粉がなくなっていて液浸標本です。


朴鎮亨 投稿日: 2024年08月11日 14:32:12 No.1838
宮野 様

把握している限りだとオガサワラツマオレガのように見えますがいかがでしょうか。
小笠原諸島固有となっているので産地が気になります。

⇓オガサワラツマオレガの雌雄成虫と交尾器です
割と変異があるようで、左右でvalvaのサイズが違う個体もいます



宮野昭彦 投稿日: 2024年08月12日 07:22:40 No.1840
朴さん オガサワラツマオレガとの同定、ありがとうございました。確かにこの個体は、小笠原へ行った人から同定を頼まれたものです。



教えてください 3頭 髙谷 太 投稿日: 2024年08月11日 22:02:03 No.1839 【返信】

またまた天童市ジャガラモガラでとったミクロです
よろしくお願いします





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