以下のアドレスから今回もたらした台風被害の生々しい様子を伺うことができます。その凄まじさにただただ驚くばかりですが、突然起こる地震とは違い、確実で現実身のある情報として明らかになっていた895ヘクトパスカルと瞬間最大風速90mを伴う台風、そして向う場所やコースも解りきっているにも関わらず、ここまで被害が及ぶ原因はなんだったのでしょうか? 先ずは以下を拝見され感じて下さい。 https://www.facebook.com/photo.php?v=10200930088989742&set=vb.1091166639&type=2&theater |
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このビデオを見て先ず最初に感じた事は、破壊された状況から見て津波は家の基礎上に固定されていた基礎柱丸ごと浮いて流され一軒の家丸ごと一掃されるのですが、フィリピンの建物の構造上、基礎および建物の壁に至るまでは鉄筋コンクリートで覆われておりますが、技術がないためか、面倒臭いためか、不明ですが屋根迄鉄筋コンクリート構造になっていない公共施設が多いことにあります。 従って、フィリピン全土を対象にどの公共施設を見ても鉄筋コンクリートであっても屋根になると、トタンを向くとむき出しの鉄骨とコンクリートの壁上、あるいは鉄筋コンクリート柱上(タガログではハリギ)へ軽く固定し載せる形を取るため、御覧の様に屋根が満足に残っている物が非常に少ないことです。 明確に謂えば凧になる印象です。 せっかく公共施設(学校・教会等)へ避難しても屋根が吹き飛んだり下敷きとなったりの2次犠牲者が多いことも多々感じられます。 それから繰り返し台風に襲われる地方、ビコール地方、サマール・レイテ島の特に太平洋岸、南北スリガオ州、毎年欠かさず台風被害が著しく、いくら投資しても終わりなどなく、今回も初めてのことではありません。 様は、壊されない家を目指すのではなく、壊わさることを前提にした再構築も真剣に考えねばならない気がいたします。 こうしてビデオを見ても強度が明らかな様に、kawayan(竹)Bahay(家)だけが残っているを見ると、改めて安くて、涼しくて、安価なのですぐに再生ができて、昔のフィリピン人が何故好んだのか 駐在時代、山中にお世話になっていたころに、乾季シーズンで連日の暑さが40度を超える日々が続き、トタン屋根の下などでは我慢ができず、ばあさんが教えてくれたのは、 ilagay mo, ang isang saging dahon sa roof つまり屋根にバナナの葉を載せなさい 周辺至るところにバナナがあるので大きめのバナナの葉を並べてみるとアッという間に30度以下に下がったのを思い出します。 今がどうのこうのではなく、来年も再来年も幾度でも台風は繰り返しこの地方を襲うでしょう。 現地収入に似合わないライフラインを来日家族からの援助でもって、強制的に整え難しい維持を永遠と試みるよりも、もっともっと他に行うべきことがあるのではないでしょうか? |