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数少ない日比合作映画の中で恋するトマトは私も以前視聴させて頂いております。 私の場合この映画で一番印象に残ったのはフィリピン共和国法上の少女(未成年18歳以下)と知りながら、斡旋いたし日本へ売り飛ばす仲介業者、これは映画上のフィクションでは御座いますが、映画とは別途に相当数のフィリピン人が犠牲になったと考えております。<br>映画では来日フィリピン人ホステスに恋をいたしフィリピンへ追っかけて行き、文無しとなった大地康雄が異国の地で生きて行く為食うが為に斡旋業へ引き釣り込まれたストーリですが、この様な現実を潜った日本人がいても何等不思議には思いません。<br><br>現に日本国はアメリカから人身売り買いの温床国、そして未だにこのこの監視下から抜けられないのは、多くのフィリピン人を興行ビザ発給で来日させ、監視体制の甘さからドンドン広がっていきました。 この様な事実上のホステスビザ発給が要因に繫がったであろうと考えます。<br>この映画を通し、単なる日比間の「恋」ではなく、人として人の人生さえを揺るがす様な行為を一部の日本人がフィリピン国に対して長年に渡って迷惑をかけた様にこの映画を通して益々実感致しました。<br>日本国が戦後の反省とフィリピン国への迷惑から何等かの保証をする上で、大量の興行ビザ発給は結果的に誤っており恥ずべき行為だった様に思えてなりません。しかし、多くのフィリピン人が来日した結果、日比国際結婚が盛んになったのも事実でありフィリピン人妻を通しフィリピン各地の実家や親族へ多くのお金や物資が流れて行き多くの支えとなった事も事実として受け止めております。<br>この映画はそう謂った多くの現実をより多くの人に訴え考えて欲しかったのかなぁ。<br> |