大楠先生へ質問


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迅速発育菌、MACの抗菌薬治療に関して(続き)
高橋 投稿日:2021年12月12日 19:00 No.36
でも同じことがいえますか。complexやgroupと報告するよりも菌種レベルの報告をしたほうが良いのでしょうか。

MACについては、治療に使われる薬剤は標準的なものがあると思いますが例えばM. avium とM. intracellulareの混合感染となった場合それぞれのMICを測定することには意義がありますか。

勉強不足で申し訳ございません。
何卒宜しくお願い致します。


大楠清文 投稿日:2021年12月13日 10:08 No.38
ご連絡ありがとうございます。ご質問の件、ウエビナーでご紹介しましたようにM. abscessusは亜種によって治療のキーとなる薬剤であるクラリスロマイシンの感受性が異なるため、亜種までの同定を要求される医師もいますが、例外も2割ほどありますので、薬剤感受性試験を実施するか外注検査所へ依頼されるとよいです。その他の迅速発育菌やMACとの混合感染においても、主治医がその迅速発育菌が感染に関与していると判断された場合は、ブロスミックRGM(極東製薬)を用いて薬剤感受性試験を実施されるか、外注検査所、例えばミロクメディカルラボラトリーへ薬剤感受性試験を依頼されるとよいかと思います。検査をどの段階まで実施するかの決定は、主治医と緊密にコミュニケーションを取ることが大切だと思います。



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