大楠先生へ質問


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肺炎球菌の簡易同定法
能美 伸太郎 投稿日:2018年01月12日 10:54 No.2
BDセミナー拝見させていただいており、勉強になる事が多くありがとうございます。
教えていただきたいことがあります。
簡易同定ができる菌はできるだけ行おうと思っております。そこで、肺炎球菌の簡易同定について教えてください。今まで当院はGram染色とcolony形態とオプトヒンとニューモキットで同定いたしておりましたが、突然ニューモキットの販売が中止となり、どうしようかと考えております。代わりに胆汁溶解試験で同定をしようかとおもいますがこれで簡易同定としてもよろしいでしょか?
セミナーで紹介されていますが、ワクチンの影響で典型的なcolony形態をとらない肺炎球菌もみられるようです。そのよなとき当院は否定する目的でニューモキット陰性を確認しておりました。簡単にできて便利でしたがこれもできなくなり困っております。Gram染色で否定できていればα溶血のcolonyは肺炎球菌を疑わなくてもいいような気もいたしますが、こちらもあわせて教えていただきたいと思います。
よろしくお願いいたします。


肺炎球菌の同定 大楠清文 投稿日:2018年01月12日 13:20 No.3
ウエビナーをご覧頂き、感謝申し上げます。また勇気を持って質問コーナーにご投稿をありがとうございます!肺炎球菌の同定はオプトヒン感受性試験と胆汁溶解試験が基本となりますが、胆汁溶解試験は試験管法と平板の集落に直接、デオキシコール酸ナトリウム溶液をかけて、15~30分で集落が溶解したか否かを判定する迅速法が用いられています(那覇市立病院の大城健哉先生との私信でも確認)。ウエビナーでも言及しましたように肺炎球菌ワクチン導入によって血清型のリプレスメントの影響もあり,以前にように自己融解による典型的な陥没様集落を呈する菌株が少なくなっている現状を鑑みると胆汁溶解試験の役割は今後も益々重要性が高くなると考えます。常に基本的な同定法を念頭に置にたうえでの簡易・迅速法に適用に心がけることが大切だと思います。
 また検体のグラム染色像に関してもコメント頂いたように、検体のグラム染色所見から肺炎球菌を疑った症例とそうでない症例では、翌日に集落観察時に典型的な集落でなかった場合の肺炎球菌か否かの判定とその後の確認試験の実施有無に大きく影響しますので、集落の観察は常にグラム染色像の観察との連携が重要だと私も思っています。




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