近畿植物同好会 掲示板
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コバノチョウチンゴケ
相良真佐美 投稿日:2023年03月18日 17:36 No.485
2月の中旬から各地で、春のおとずれを告げる黄緑色のコバノチョウチンゴケの新芽が出てきました。
吹田市の万博記念公園でも、一斉に黄緑色の絨毯になりました。特に日本庭園は、一面に広がり、今の時期は見もので皆さんにお勧めです。
3月上旬には、呼びかけに応じていただいた方々と自然文化園と日本庭園を一回りしましたが、好評でした。

コバノチョウチンゴケの雌株の胞子体が出揃ったところは壮観です。この蒴が提灯のように下がっているので、この名前が付きました。
また、雄株の雄花盤も開いて集団になっているところも観察できました。皆さん歓声を上げていました。

コバノチョウチンゴケの葉を生物顕微鏡で観察しました。葉の長さは1.98mmで、図鑑の2~3mmにほぼ入っていました。葉身細胞は、不規則な四角形で、10μmほどのサイズ。細胞の中央にパピラ(乳頭状突起)を1個確認しました。

その他、樹幹着生蘚類の御三家の、サヤゴケ、ヒナノハイゴケ、タチヒダゴケやミノゴケ、フルノコゴケ、カラヤスデゴケなど、つたない案内にも熱心に観察していただき、楽しい一日を過ごしました。


伊吹寛子 投稿日:2023年03月20日 07:01 No.495
相良さんの万博公園でのコケ観察会に参加させていただいた一人です。色んなコケにご案内いただき、新しい世界の扉が開かれた思いでした。相良さんの画像にあるように、コバノチョウチンゴケの新芽が本当にきれいで、木々の下を鮮やかな薄緑で蔽う様に、サクラだけでなく、こんな春の楽しみ方もあるのだと感動しました。また、コバノチョウチンゴケの蒴が早春の日差しの中で輝く様は、小さな無数の提灯に火が灯ったようで、正に壮観でした。コバノチョウチンゴケについては雄花盤にも、思わず現れた細工物のような姿に魅了されました。

近所に公園があり、一般的なコケであれば色々出会えますので、そこでも探してみるとコツボゴケなど幾つかのコケの雄花盤に出会うことができましたが、やはりコバノチョウチンゴケが特に目を引きました。その後、他の場所でコスギゴケの雄花盤にも出会い、ちょっと「大阪のおばちゃん(おじちゃん?)」的ですが、この二つに今は魅了されています。いつかコスギゴケの雄花盤も正面から撮りたいと思っています。

植物を良く知らない初心者の私がこの歳で今更コケに興味を持つなんて?と我ながら思いますし、コケには必須の顕微鏡の世界からは程遠いのですが、大昔に聞いたフレーズ「楽しいことは良いことだ」でいきたいと思っています。

画像1 コバノチョウチンゴケの雄花盤 
画像2 コスギゴケの雄花盤




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