掲示板 > 記事観覧
黒の伝説re:writeエピローグ2 ( No.64 )
日時: 2021年07月23日 23:32
名前: REO=カジワラ [ 返信 ]
[ 削除 ]
エピローグ2です。
ORGOGLIO最大トーナメント・二回戦敗者+αのその後。

遅れてしまい申し訳ありません。
それではどうぞ。


1
▼ページの最下部に移動
Re: 黒の伝説re:writeエピローグ2 ( No.65 )
日時: 2021年07月23日 23:44
名前: REO=カジワラ [ 返信 ]
[ 削除 ]
・・・・




○クロガネの賛歌 亜種 『黒の伝説re:write』



 エ ピ ロ ー グ 2 「 ORGOGLIO最大トーナメント・二回戦敗者+αのその後 」


 原案・手拭
 筆者・REO=カジワラ




・・・・






金髪碧眼(へきがん)の短髪…。
岩石のような顔面をした…。

肉の巨壁が如き『巨人(おとこ)』であった。

2mは、ゆうに超えている。
膨張し、はち切れんばかりの『肉の体』。

この『体躯(にく)』の質ッ!!


 そ

 う

 !


こいつはッ!

『 プ ロ レ ス ラ ー 』ッ!!


 そ

 の

 名

 も

 !


“ザ・ジェノサイド”

『ユージン・ロジャース』


 ま

 た

 の

 名

 を

 !


『 壊 撃(かいげき) の ユ ー ジ ン 』その人である!!

ユージンは、その後、ORGOGLIO(オルゴーリョ)の、

トップファイターの1人として活躍をしていた!!


豪壮無類のプロレス殺法にて、対戦相手をなぎ倒すその豪快さ…!!


そんなユージンが人気が出ない訳は無く、

闘いの場に苦慮していた過去を、

払拭(ふっしょく)するかの如くの、

大躍進(だいやくしん)を果たしていた!!


そんなユージンが…。

こう言う。


「ダンチョさんが言っていたよ…ね。」

「『耐撃の百文字』…ッ!!」


「これまでの人生で、耳にして来た、

 ジ・ハンドレッドの武勇伝を頭を巡らせるに…!!」


 ち

 ょ

 っ

 と


「黙ってはいられないよ…ね?」


 ッ

 ッ


そう。それはこれまでの人生。

ユージンは百文字に憧れていたのである。


彼がかつて名乗った『ザ・ジェノサイド』と言う名は、

百文字の地下プロレス時代の呼び名である、

『ジ・ハンドレッド』を意識したモノであるし…。


彼が現在『壊撃のユージン』と名乗っているのも、

百文字が『耐撃の百文字』と呼ばれているのを、

意識しての事である…!!


そんな彼がアフリカ大陸南部の1小国の王(おさ)となり…!!


世界中に危機が及んでいる“外宇宙からの侵略者”…!


『アムステラ神聖帝国』の『 巨大ロボット軍団 』と、

更に巨大なその機体『 ギガント28号 』を駆り、

“地球の平和”の為に戦っていると言う…ッ!!


 な

 ん

 と

 も

 !


『ロマン』が掻き立てられる“話”じゃあないか!!


それを耳にしたユージンはこう思うのだ。


「ジ・ハンドレッドは地下プロレスの王者…だ。」

「だったら俺も“挑戦するに相応しい『経歴』”を

 持たなくっちゃあイケナイよ。」


 ッ


「差し当たって俺は…!」


「ORGOGLIO(オルゴーリョ)で1番、

“ 強 い 漢(おとこ)”になる…ッ!!」


 ッ

 ッ


「戦争がいつまで続くかって話もあるだろうけど。」

「俺は必ず『 ジ・ハンドレッドと“死合” 』をする…よ?」

「夢は…『捨てない』。俺がここまで強くなったのは…!」

「『 ハンドレッド 』のおかげだから…ねッ!!」


 ッ

 ッ


「俺はハンドレッドと死合い…!」


 そ

 し

 て

 !


「『勝利(か)つ』ッ!!」


 ッ

 ッ


ユージンの“戦気”は 止 ま ら な い ! !

今…確実に言える事ッ。それは…ッ!

ユージンが、ORGOGLIOで勝ち続ける事で、

ユージンの渇望に近付き…!!


 い

 つ

 の

 日

 か

 !


彼は“満たされる事”であろう!!


 だ

 か

 ら

 !

ユージンは勝ち続ける!!

そ の 先 に !

 ッ

 ッ


『 ジ・ハンドレッド 』の“名”が あ る 限 り ッ ! !





・・・・





俺の名は『チャートチャーイ・マウラー』。
ORGOGLIO(オルゴーリョ)最大トーナメントで、
準々決勝にて敗れた雄(おとこ)。

初戦辛勝。準々決勝は、ほぼボロ負けに近い敗北。

その後の試合は連戦連敗。

惜しいトコまでは行く。

だが、総合格闘技の壁を、ボクシング技術のみで

切り開くのは難しく、あと一歩が足りない日々が続いた。


『牙を剥(む)いた噛(か)ませ犬』は…。

まだまだ。噛ませ犬を脱却出来てない…か。


 し

 か

 し

 だ


世の中見てくれるヤツは見てくれているモンでな。

試合を重ねる度、俺を『噛ませ犬』と呼ぶヤツは、

少なくなっていった。


俺を知る者は、俺の相手に食い下がるファイトを見てこう言う。


『 男 一 匹 ・ 闘 犬 野 郎 』… と な 。


チャートチャーイと言う名の意は『男一匹』。
つまりは男たる者孤高であれ、強くあれと言う、
願いを込めて親父がつけてくれた。

ボクシングで嚙ませ犬やってた時は、

俺の名の意味が申し訳なかった。


 け

 ど

 な


俺を。嚙ませ犬だった俺を。

キチンと。評価をしてくれている、

奴等が…いるん、だよなあ。


今の俺は勝つまでいかない『善戦戦士』。


 だ

 が

 な


俺は。俺の事を良く思ってくれる人達に対して…!


 必

 ず

 !


“勝利の栄光”を手に入れる

『漢(おとこ)』になってやる!!


 ッ


俺はそう…!思って…!!


止 ま な い ッ ! !


  ・
  ・
  ・
  ・

  ・

  ・


  ・



『チャートチャーイ・マウラー』。26歳。タイ人。

ORGOGLIO(オルゴーリョ)最大トーナメント以後、

連戦連敗に苦しむも、5戦目に殻(から)を破る。

そこからは、卓越したボクシング技術によって勝ちを続ける、


『 男一匹・闘犬野郎 』の二つ名に相応しい漢となる…!!


もう。誰も彼を『嚙ませ犬』だなんて呼ぶ者は居ない。


ORGOGLIO(オルゴーリョ)のファンからは賞賛の声。

そしてタイ国に置いても“タイ国の英雄”ユール・パンチャーメーに

迫る程の知名度と勇名を誇るようになっていった。





・・・・





それは…。
160cm55kgの…。
野球のユニフォームを着た
小柄な男であった。

ボサボサの長髪。
右目に眼帯を付けている。
左目の下には隈(くま)が出来ており…。

一本の出っ歯。
怪しくも嗤(わら)うニヤケ面(づら)。

おおよそ、スポーツマンと言えない、
狂気に満ちたその風貌(ふうぼう)。

その怪人(おとこ)の名。


1回戦無効試合にて失格。

“殺人野球の申し子”
『犬鳴 了(いぬなき りょう)』


“実戦”で『殺人野球』を使い続ける…、

いわゆる『 狂 人 』で、ある。


そんな狂人たる彼は…。

試合が終われば、元の傭兵稼業に戻る。


地上部隊がイマイチ、パッとしない、

アフリカ南部のちょっとヤンチャで小さな1国家…ッ!!

『PPPのP国』(黒の伝説re:write中の架空の国である。)に居た。


犬鳴が駆る機体『犬隻眼(いぬせきがん)』は地上機。

修斗(シュート)にありがちな、近接特化型ではなく、

鉄球を投球する事により、中~遠距離の戦闘もこなす為、

犬鳴の存在はP国にとって、重宝をされる存在であった!!


「キヒヒヒヒヒヒ…!」

「P国は地上部隊が弱点…!!」

「“今まで”はじゃんよぉ…!!」


犬鳴了はこう呟(つぶや)く。


「“女傭兵”モンコゥ・モンコォ。」

「優秀な傭兵かつ…。地上機のエキスパートと聞くけぇ。」

「名うての傭兵ってわりにゃあ、聞かねえ名だっちゃが、

 既に戦績も随分と、挙げてるようじゃけんのぉ~。」


 そ

 の

 実

 力

 !


「PPPのP国の空戦エース

『“奸雄の血統”ホッパレイド・ボブド』も

 認める程と、聞くだっちゃ…!!」


 ッ


「取り敢えず、ツラ拝んで見ようと言う訳じゃけぇ。」


「さてよぉ、どこに居るけんのぉ~。」


そして犬鳴は辺りを見回す。


すると。


ドドドドドドド ド ド ド ド ド ド !  ! 


駆け寄って来る185cmの女が1人ッ!!


そして、こう言う!!


「アハァン…♪」

「アタシ『モンコゥ』…♪」

「女を始めて25年の『モンコゥ・モンコォ』47歳よォ~ん♪♪」


そうだ。それは『モンコゥ・モンコォ』!
女を始めて25年のモンコゥ・モンコォ47歳である!!

パッ見、色気ムンムンの熟女であるが、医学的には『男』に分類をされる!
胸と尻にはシリコンを入れ、ナニはナイナイをしている!!

紺色の髪、黄色人種の肌色。アイシャドーと口紅は薄紫を好み、
桃色のベレー帽と、真っ赤な毛皮のコートを愛用していると来たモンだ!!


そんなモンコゥを見て…。


「オメェなあ…!」

「正直言ってよぉ…!!」

「“キメェ”だっちゃぜよぉ…!!」


犬鳴はモンコゥを気持ち悪いと思った。

P国は尖った性癖の持ち主の宝庫だ。


エースだけど重度のシスコン、

一途な男色家、ナマモノ派の腐女子コンビ。


それら全てが一線級のパイロットだと言うから、

PPPのP国は言い様の無い濃さを持っていると、

言わざるを得ない。


犬鳴も大概、奇異な風貌(ふうぼう)と趣向をしているが、

P国の中でも『“モンコゥ”はトップクラスにヤバイ!』

と、直感させて止まない『猛烈たる濃厚さ』を感じていた。


モンコゥは、そんな犬鳴に話しかける。

「私ね、了ちゃん…♪」

「ここに来るまでは、色んなトコのイイ男と、

『ウホッ!』な事をする為に数々の戦地を渡り歩いてたのン。」


続ける。

「貴方のワイルドで小動物のようなその風貌ン…ッ!!」

「良いわ…♪とってものてもても良いわん…♪♪」

「ねぇ、了ちゃん…!!」


そしてモンコゥは、こう言い放つ!

「私と『チュバチュバチュバーンな事』を

 致しましょぉぉぉおおお お お お お お お ! ! 」


 ッ


犬鳴了は絶対的な警戒心と共に、こう言い放った!!


「キヒ!こいつぁ、ピンチだっちゃなぁ!!」

「女傭兵よぉ!ハッキリと言わせてもらうけぇ!!」


「俺(おりゃ)あに!近付くんじゃあ!!

 ぬぅわいけぇぃぇいえ い え い え い え ! ! 」


  ・
  ・
  ・
  ・

  ・

  ・


  ・



『犬鳴 了(いぬなき りょう)』。31歳。日本人。

PPPのP国で「殺人野球の妙技」を高めようとしていた、

世にも奇妙な“高笑いの死神”は…!


“女傭兵”『モンコゥ・モンコォ』と出会いッ。

彼女と…いや、女…なのか?そんな女との奇妙な縁によって、

戦場に置き、新たなコンビとして活躍をしていく訳だがッ…。

まぁ…。何だ。その、了ちゃん…。


 ッ


ド ン マ イ だ ぜ 、 犬 鳴 了 ! !





・・・・





南辰館全日本選手権無差別級、上位常連。

“花巻運輸にリフトはいらねぇ”『三筒 平城(みつつ へいじょう)』。


鮫のような目をした、167cm78kgと言う小柄な男。

上位常連と言えど、一度も決勝進出した事が無い戦歴。


 と

 は

 言

 え


三筒を知る者は、皆、口をそろえて三筒の実力を認める。

彼はかつてこう言った事がある。


「闘いは理由があって、初めて“リアル”になる。」

「リアルじゃない闘いは…。闘いとは言えない。」


また、こうとも言った。


「試合において、

 闘っている者が考える事は

“勝つ事”ではないと考えている。」



 ー 一番効果的な技を。

 ー 一番効果的な距離で。

 ー 一番効果的なタイミングにて…。


   一番速いスピードで刺す!!


    無

    論

    !


 ー 一瞬一瞬を…。

   全 力 で ! ! !


    そ

    の

    中

    で

    は

    !


 ー 勝とうとする意欲すらが…ッ!!


    ッ

    ッ


 『 邪 念 ッッッ !!!! 』



そんな彼。三筒 平城は…。

ORGOGLIO(オルゴーリョ)最大トーナメントにて、

“ノホホ極道一直線”
『北海 右権(ほっかい うごん)』

“鉄面皮(てつめんぴ)”
『孫 秀炎(スン シウヤン)』

と、文字通りの激戦を繰り広げ…。

彼が所属する空手団体『南辰館』の名を広く、

皆の者に刻み込む事となったッ!!


激戦故、試合で負った怪我も重く、

入院生活を送っていたが、本日を持って退院。


三筒の師である『“南辰館館長”松 泰達(まつ やすたつ)』に、

退院の報告をする為に、南辰館ビルへと向かい…。


「よくやったね、チミィ~。」


泰達と面会をする。


泰達はこう言う。


「早速だけど…『片眉(かたまゆ)』を剃ってもらうよ。」

「意味するモノは解るね?」


三筒。

「押忍(おす)!」


と答え。


言われるがまま、用意されていた

剃刀(かみそり)で己の片眉を剃った。


泰達もまた、剃刀で己の片眉を剃る…。


そしてこう言う。


「行くよ、チミィ~!!」

「目指すは『信州の山奥』だ!!」


「足で行き…そして『山籠もり』をするのさ!!」


「このままじゃ…悔しいだろぅ、チミィ?」


三筒は力強く答えた。

「押ォォオオオ忍ッッッ!!!!」


  ・
  ・
  ・
  ・

  ・

  ・


  ・



『三筒 平城(みつつ へいじょう)』。26歳。

その後、南辰館全日本選手権無差別級にて、

初めて決勝進出を果たし…!

『“王者”脇座 如炎(わきざ にょえん)』と激突する。


その決勝戦は南辰館史上に置いても、

たぐい稀(まれ)になる“大激戦”となり…!!


 そ

 の

 勝

 者

 の

 名

 に

 !


『 三 筒 平 城 』の名が

刻み込まれる事となったのである…ッ!!





・・・・





○日本 秋葉原


私の名前は『ジェーン☆乙姫(おつひめ)』。
本名は「中島姫子(なかじま ひめこ)」と言うの。

今日の私は「中島姫子」。
私服にサングラスをかけている。

(ブラック)少林さん事「角中翼」さんが、
話があると言うから、待ち合わせているトコよ。


「話って何かしら…?」


そうしていると。


「早いですね、姫子。」


小走りでやって来る翼さん。
同じく私服とサングラスね。


「はは。ちょっと気が早かったかな?」


私は、はにかみながら、そう答える。

そして問う。

「用って何かな?」


翼さんは…。

「………。」


神妙(しんみょう)な面持ちで。


「姫子。」


こう言う。


「君との関係を、終わりにしたいんだ。」



私は。

「え…?」


思いもかけない、その言葉に動揺(どうよう)した。


「ど・どうしたの、少林さん?」


思わず、翼さんの事を少林さんを呼んでしまった。


「姫子。」

「その名前はイケナイ。」


翼さんがたしなめる。


「あ、ゴメン。」


「でも…。私との関係って…。」


「あの…。」

「どういう事?」


私はまた問う。

悪い予感しかしない。

でも聞かずには居られなかった。


翼さんが答える。

「気になる人が出来たんです。」


私は別の可能性を模索(もさく)する。

「男性の事?ほ・ほら、今度闘いたい人とか…。」


でも翼さんの答えは非情で。

「女性の事なんです。」


私はちょっと踏み込んで。

「女性。あ…あの。」

「私じゃダメなの?」


翼さんの非情な答えは続く。

「姫子。君とは一線を超えられませんから。」


私は傷付きながら。

「一線って…。」


翼さんは続ける。

「君も知っている人です。」


私は想像もつかず。

「私も…?」

「その…。だ・誰かな??」


翼さんが答える。

「『ルルミー・ハイドラゴン』さんの事です。」


私は驚く。

「アムステラの…!」


翼さんは、とんでもない事を言う。

「ルルミーさんと、ヤりました。」


私は間違いであって欲しいと思いながら。

「それってどう言う意味?」

「ヤったって…。」


翼さんは大きな声で。

「ヤったのです!」


私はたしなめる。

「お・落ち着いて、翼さん!!」


翼さんは熱を帯びながら。

「彼女の事が忘れられない…ッ!!」


私は問う。

「ルルミーさんの事を…?」


翼さんが答える。

「ルルミーさんの事をです…ッ!!」


私は…全てを悟り。

「解かったよ、翼さん。」

「私じゃ駄目なんだね…。」


翼さんは非情にもまたこう言う。

「姫子、君とは、ヤれませんから。」


私。

私…。

私は…。


「サヨナラ、少林さん…。」


感情が昂(たかぶ)るのを抑え、その場から駆け出した。

耐え難かった。辛くて辛くて仕方が無かった。


 そ

 の

 次

 の

 瞬

 間

 !


ガシッ!!


翼さんが私の腕を掴み!

こう言う!!


「姫子!

 私は戦場へと向かい!!」

「ルルミーさんに勝つ!!」


私は…!

“察する”!


ルルミーさんと、ヤったのではなく…!

闘(や)ったのだ!!


安堵(あんど)。

それと同時に…!


「アホォォオ オ オ オ ! ! 」


パコン!


腹が立ったので、翼さんの頭を殴ったッ!!



「ひ、姫子…?」


ポカーンとする翼さん。


私はこう言う!

「要するに、ルルミーさんと闘って、負けたのね?」

「今度は戦場で再戦をしようと言われて、

 翼さんも戦場に向かうから、今までみたいに、

 一緒に練習出来ない。そう言いたかったんでしょ??」


翼さんは不思議そうに。

「そのように言ったハズですが…。」


私は呆れながら。

「まぁ、この際だから置いとくけど…。」


私は続ける。

「正直言うと、行って欲しくないわ。」

「格闘と戦争は違う。

 ルルミーさんと再戦する前に、

 戦死するかも知れない…。」

「それじゃ…。悲しいだけよ。」


翼さんは止まらぬ思いでこう言う。

「そうかも知れません…。」

「しかし…。私はもう自分を抑えられないのです。」

「寝ても覚めても、ルルミーさんの事を考えています。」

「ルルミーさんに勝ちたい。その事で頭がいっぱいなのです。」


私はからかう。

「はぁ…まるで“恋”ね。」


翼さんが焦ってる。

「い・いえ、そのような意味では!?」


私はちょっと満足する。

「解かってる。だから妬(や)かない。」



「翼さん。」


翼さん。

「はい。」


私。

「必ず…帰って来てね。」

「オリーブガイナ脚。今度こそ、

 マスターしたトコ、見て欲しいから。」


翼さんは力強くこう言い放つ。

「“確約”は出来ません…。」

「…出来ませんが……。」

「“約束”します!!」


私は思わずニコりとしながら。

「それでこそ、少林さんだわ♪」

と言った。

イケナイな。

また少林さんと言っちゃった。


  ・
  ・
  ・
  ・

  ・

  ・


  ・



『ジェーン☆乙姫(おつひめ)』。

ブラック少林との再会を誓い別れる。その後…。

少林との再会を果たす前に、同じ日本拳法家の、

『近藤 龍之介(こんどう りゅうのすけ)』と、

再会を果たす訳だが、それが2人の関係に、

どう影響するかは、作者は解らない。









ーーーーーー





 ・・・続く。


Re: 黒の伝説re:writeエピローグ2 ( No.66 )
日時: 2021年07月25日 08:49
名前: フィール [ 返信 ]
[ 削除 ]
2回戦の面々の話お疲れ様です!
各人が自分の場所に帰っていく中、一匹のかわいそうな犬が!
了ちゃん!そこは本当に帰る場所なんか!というか本編に一番近い所だぞ!


Re: 黒の伝説re:writeエピローグ2 ( No.67 )
日時: 2021年07月25日 12:45
名前: REO=カジワラ [ 返信 ]
[ 削除 ]
>>フィールさん
おつあり&感想ありがとですー!!いやいや、時間が掛かってしまいました。
各人洋々、自分の場所に帰っていき、祭りの後のようなもの悲しさがあれど、
ある程度、その後が語られるので、それもまた良しかなと思います。

でも犬が…!了ちゃんが…!?自分の機体が活躍出来るって意味合いでは、
良い選択だったのだろうけど、よりにもよってモンコゥが居るトコに行くなんて!?
本当に!?本当にそこが帰る場所なんか、了ちゃあーん!!?

本編と言うか、クロガネの賛歌シリーズに一番近い所でもあるからねぃ…。
了ちゃんの今後にとって、赤信号な場所に行ったのは確かと思いますw
まぁ…。「ドンマイ!」としか言い様ないですね、はい(ぉぃ)


Re: 黒の伝説re:writeエピローグ2 ( No.68 )
日時: 2021年07月25日 13:21
名前: 春休戦 [ 返信 ]
[ 削除 ]
気付けば登場人物が結構多いですからねー。各々のフォローお疲れ様です。(^^)
やはりユージンにはコレ発破掛かるよなー、とか。
マウラーの地道な努力が実を結んだか!とか。
犬鳴の成り行きは・・・もはやツッコむまい。(^ー^;
狂気の三筒はやはり狂気を貫いたか、とか。
(まぁこれは、師匠の泰達からして大概酷いんだが。(^^;)
そしてトリの少林ー!やはりやらかしやがった。(w
シン、シグと並ぶラブコメ御三家にしちゃってもいいんじゃないか?(www


Re: 黒の伝説re:writeエピローグ2 ( No.69 )
日時: 2021年07月25日 21:30
名前: REO=カジワラ [ 返信 ]
[ 削除 ]
>>春休戦さん
おつあり&感想ありがとうございますー!
いやあ、やっぱり登場人物の人数多いですねw
なかなか大変でした。

ユージンはやはり百文字関連は無視出来ないだろうと!
マウラーは努力で過去を払拭出来るのが熱いなと!
犬鳴は…。色々大変だけど多分貞操は無事と思う(ぉ

三筒は更に上に。高みに達した感じですね。
泰達の修練自体が狂気だもんなあ。
でも優勝と言うのは綺麗に終わったと思います。

少林と言うか、ジェーンの話でもありますが、少林は手拭さんの
「ショートストーリー×3」でドラゴンマスクに「あなたしかいないんです!」
と言ってたし、きっとこう言う時、誤解される話し方をするんだなと思ったので、
こんな形になりました(ぉぃ)

ジェーンにこんな事を言うなんて、少林は酷いヤツだなと思いましたが、
『楽しかった』ので良しとします(死)シン、シグと並ぶとなると、
他の女性にも似た事をしなくちゃですねw少林は美形だから、
そう言う展開になる事も多い気がしますww


1
▲ページの最上部に移動
タイトル
お名前
E-Mail
削除キー( ※記事を後から削除する際に使用します )
コメント
画像


文字色
Powered by Rara掲示板