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○“ORGOGLIO(オルゴーリョ)ドーム”『闘技場』 機体から降りた…! ブラック少林(しょうりん)ッ。 そして…! 大蛇 勝美(おろち かつみ)ッ。 ッ 共にダメージは深い。 死ぬようなダメージは通らないモノも、 同じ部位にダメージが伝わるように出来ている両機体。 その機体の中で、共に機体の左脚が破損する痛撃を味わっている。 ッ ここまでのトーナメントのダメージ…。 そして今現在行われている、決勝戦のダメージもある。 ッ これからのダメージは、安全面を考慮し、 抑えられた機体内のダメージではない…。 ッ 直(じか)のダメージだ。 恐らく決着は早いだろう。 ッ 一つだけ言える事。 それは、共に左脚のダメージがある中である。 あまり、動き回った攻防にはならないだろう。 そ う だ と ・ ・ 思 っ て い ま し た ! 勝美はつぶやく。 「蛇走(じゃそう)ッ…!」 ズザザザザザ ザ ザ ザ ザ ザ ザ ザ ! ! 勝美が動いた! 全く重心をブラさずにスライドするように瞬時に移動している!! ッ 〇蛇走(じゃそう) 足裏の筋肉を使い移動すると言う、大蛇流の奥義の一つッ!! ッ 勝美! 「大蛇流は古流空手だッ…!!」 「生身での技術にこそ、その真価を発揮するッ…!!」 勝美は、少林目掛けて、突っ込んで行った!! ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・・・・ ○クロガネの賛歌 亜種 『黒の伝説re:write』 第 3 0 話 「 決 着 ッ ! 勝 者 は ッ ! ? 」 原案・手拭 筆者・REO=カジワラ ・・・・ 熱気を内に秘めつつも、 少林は冷静であった…!! (移動方法は稀有(けう)であるモノも…!) (近づいてくるなら、迎え撃つまで…ッ!!) シュ パ ァ ン ! ! (『突蹴り』です…!) (スライドするその動きは、 左右に機敏(きびん)に動けないハズ!!) ッ 少林は右突蹴り! 即ちは『前蹴り』を放つ!! 対 し ! 「ゆくぞ、少林ッ!!」 対し勝美は直情的に 熱くなっていたッ…! 至高の決勝戦!! 魂が震える決戦!! これを持って熱くならぬ事があろうかと!! ッ その熱情のまま!! ド ン ! ノーモーションで飛び上がった!! スライドと跳躍を足裏で持って制御するッ!! これ即ち、勝美の天才性がなせる技ァーッ!! ッ 少林! (突蹴りは!)(回避された!)(来る!)(顎に!) (大蛇さんの足刀蹴りが!!)(音速で!!) 今 ! パァ ン ! ! 音速音が鳴り響く!! と 同 時 に ! グィ ン ! ! 少林は思い切りのけぞった!! ッ そして、突蹴りの勢いのそのままに前方へ回避する!! 丁度、空中の勝美と地上の少林が交差するようにッ!! ッ 勝美!! 「柔いな少林!!」 少林!! 「打撃技の柔軟性と…!!」 「プロレスの受け身を取る時の柔軟性…!!」 「その二つが“幸い”しました!!」 ト ン ! 勝美は着地をし! ク ル リ ! すぐに後を向く!! 同 時 に ! 少林も振り向く!! そ の 瞬 間 ! ズザァ!! 蛇 走 ! 勝美が一気に間合いを詰める!! 正 拳 の 間 合 い ! 「ッチェリィャアッ!」 ッ パパパパパパン! パパパパパパン!! パパパパパパン!!! パパパパパパン!!!! ッ 音速の正拳の連打!! ッ 少林…!! 「クッ…ゥ…!!」 ッ 防戦一方である!! ッ ここまでのダメージ…。 左脚の激痛(いた)み。 音速拳の逃げ場の無さ。 そ れ ら が ! 少林を敗北へと向かわせるッ! だ が ! 少林は察知(さっち)していた…! 勝美の音速拳の速度が、確かにも落ちている事を…ッ!! ここを切り抜ければ…! 音速の真・オリーブガイナ脚で 仕留められるッ!! し か し ! 勝美もまた確信をしていたッ! 自分にはこのまま少林を、倒す術(すべ)があると言う事を!! そ れ は ! 「 最 終 奥 義 ッ ッ ッ ッ ッ ! ! 」 大蛇輪より強力な全身を捻(ひね)った蛇輪を合計八連撃放つ技ッ! 当然ながら反動は大蛇輪より大きく、1回の戦闘で放てる回数は少ないッ!! そ の 名 も ! 「 八 岐 大 蛇( や ま た の お ろ ち )ッッッッッッッ ! ! ! ! ! ! ! 」 ッ ッ ド ” バ ” バ ” バ ” ァ ” バ ” バ ”バ ” ブ”ゥ” ア”ア” ア” ア” ア” ア” ド” バ” バ ” バ ” バ ” バ ” ァ”バ”ァ”バ”ォ” ン ” オ ” ォ ” ン ” オ ” ン ” ォ ” ォ ” ォ”オ”オ”ォ” ン ”ン ” ゥ ” ォ ” ォ ” ッ ッ ! ! ! ッ ッ ド” ッ” ッ” ッッ パァァァアア”ア”アア”アア” アア ア ア ア ア ア ア” ア” ア” ン” ン” !” ! ” ッ ッ 見たか見たかの最終奥義! その名も大蛇よ、八岐大蛇!! 黒の伝説、終了相成る!! 少林!これにて敗北なるかァー!? ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・・・・ 「ここは…?」 少林はそう疑問に思った。 自分は今、大蛇勝美と試合をしていたハズだ。 なのに…。 ここは、なんだろう…? 穏やかで…。 気持ちが良くて…。 川が見える…。 向こう岸に行ってみたい。 そんな気持ちになって来る。 「向かい…ましょうか…。」 少林が川へと向かおうとした…。 そ の 時 で あ っ た ! 「少林さぁーん!」 「少林さぁーん!!」 声が聞こえる。 その声の主…。 そ れ は ・ ・ 「乙姫(おつひめ)…。」 少林は想いを巡(めぐ)らす…。 ジェーン☆乙姫は良い娘だ。 彼女と共に、武の修行をするのは楽しい。 一緒にコスプレをするのも良いひとときだ。 「川…。」 「渡ったら…。」 「もう会えないでしょうね。」 少林は川に背を向ける。 ズ キ ィ そうしたら痛みが発生した。 「何と言う…ッ。」 痛い。 痛い。 立ってられない程の…ッ。 「川に向かえば…。」 「楽になるのか…?」 し か し ! 「楽になりたいなら…。」 「初めから…。」 「武道なんてやっていませんね。」 少林は歩を進める。 「乙姫。」 「貴女(あなた)もそうでしょう?」 「痛みの向こう側に“勝利”があるのなら…。」 私 達 は ! 「闘い続けるッ。」 「痛くたってッ。」 「苦しくたって。」 「闘い続ける…ッ!!」 ッ 「大蛇勝美…!」 「今まで闘った中で、 もっとも困難な相手かも知れません…!!」 そ れ で も ! 「私は闘いますッ。」 「負けたくないから…ッ。」 「勝ちたいからです…ッ!」 そ う だ ! 「乙姫…!」 「私は貴女と約束しましたね。」 「頑張ります。」 「そして…“勝ちます”ッ!!と。」 「“結果”にて願いに応えましょう…ッと!!」 楽 に な ん て ! 「なれません!!」 「乙姫!貴女は私の戦友!!」 「友が『願い!』『託したのなら!!』」 「私は全力で持って応えましょう!!」 私 に は ! 「まだ“アレ”が残っている!!」 ッ ッ その名も! その名も!! その名も!!! その名も!!!! ッ ッ 「 真(し)” ィ”ィ”ィ”ィ”ィ”ン” !”!”!”!”!”!” オ” ォ”ォ”ォ”ォ” リ” リ”リ”リ”リ”リ”リ” ブ” ガ” イ” ナ” 脚”ゥ”ゥ”ウ”ウ”ウ”ウ”ウ” ゥ”~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ッ” ッ” ッ” !”!”!”!”!”!” 」 ッ ッ 「 ハ”イ”ィ”ィ”イ”イ”イ”イ”イ”イ”イ”イ”イ”イ”イ”イ”イ”イ”イ”イ”イ”イ”イ”!”!”!”!” 」 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・・・・ 「ハァ…ハァ…ハァ…ハァ…。」 私は…。 立っている。 断片的にも残っていませんが…。 大蛇勝美が倒れているトコロを見るに。 私の、真・オリーブガイナ脚で倒したのでしょう。 で す が ・ ・ ・ アレが最後の攻撃です…。 これ以上は…。 もう…。 「…ッ!!?」 その時…! 私は愕然(がくぜん)とした…! 確かにも…! 確かにも…!! 確かにも立ち上がる!! 大蛇勝美のその姿に!! ズザァ…! ズザァ…!! ズザァ…!!! ズザァ…!!!! 歩を進める大蛇勝美…!! クッ…! 護身を…! とらねば…!! い い や ・ ・ 『痛み』。 と言うより…。 『感覚の消失』…ッ。 もう…。 体を…。 動かせない…。 スゥ…!!と。 正拳を繰り出そうとする大蛇勝美…ッ!! 最早…。 これまでか…。 「大蛇さん…。」 「あなたの…。」 「ka…。」 バッタァァァアア ア ア ア ン ! ! 倒れて伏すは…。 大蛇勝美…ッ。 静寂…。 訪れる静寂。 耳が痛い位の。 そ れ を 破 る よ う に ・ ・ ・ パチパチ…。 パチパチパチパチ…。 そ し て ! ォ”ォ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”!”!”!”!”!”!”!”!” ォ”ォ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”!”!”!”!”!”!”!”!” ォ”ォ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”!”!”!”!”!”!”!”!” ォ”ォ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”!”!”!”!”!”!”!”!” ォ”ォ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”!”!”!”!”!”!”!”!” 割れんばかりの大歓声。 試合が…。 終わった…。 私の…。 勝ちで。 で す が ・ ・ ・ 勝った…? 私が…? こ れ は ・ ・ ・ 勝 利 と 言 え る の か … ? ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ORGOGLIO(オルゴーリョ)最大トーナメント 決勝 『ブラック少林』 少林寺拳法 乗機『双円』 VS 『大蛇 勝美』 大蛇流空手 乗機『F-44 ODMC(ワンデイマッチカスタム)』 勝者:『ブラック少林』 ・ ・ ・ ORGOGLIO最大トーナメント 優勝者:『ブラック少林』 ーーーーーー ・・・続く。 |
○黒の伝説re:write最終話&外伝(時間軸は前後しますが、最終話後の帽子の話)(作者:手拭さん) https://w.atwiki.jp/karakuri_ss/pages/584.html ・あとがき 連絡が二つ程。 最終話とありますが『続きます』。 エピローグ長めにとりますので、 もうしばらくお付き合いを頂ければ幸いです。 もう一つの連絡は、 「少年ジャンプ+ネーム原作マンガ賞」に応募しようと思ってます。 ネームと言えど画面の構成力を必要とするので、 どこまで通用するか解りませんが、キャラ造形なら結構良いトコまで 行くんじゃないかな?と思うので挑戦しようかなと。 55ページ以内。締め切りが6/30まで。 黒の伝説re:writeのエピローグを書いてると、 ちょっと期限に間に合わないかなと思うので、 しばらく休載と言う形を取ろうと思います。 もうしばらくお付き合いを頂ければ幸いです。と書いときながら、 しばらく休むのは申し訳無いのですが、良い結果を手土産に、 ご報告が出来れば良いなと思うので、お待ちを下さいまし。 あと、期限は今日(4/30)までかつ、 回線が不安定(正直見れないかも)ですが、 手拭さんが投稿したこの最終話&外伝の元ログとその時の感想ログが 残っていますので、それも貼っておきますね。 当時の熱気を感じ取って貰えれば幸いです♪ http://bbs12.aimix-z.com/mtpt.cgi?room=karakuri&mode=view&no=369 |
最終話お疲れ様です。元々第2ラウンド自体が規格外だったから、ルールで勝ったのは少林でも、お互い納得し辛い終わり方になりましたね。でもだからこそ成長の余地ありとも言えます。 そんで、漫画賞に挑戦とは!頑張って下さい! |
>>フィールさん 感想ありがとうございます+おつありですー!! 修斗での試合のハズが生身での試合になる規格外っぷりでしたからね。 どちらも精魂尽き果てる中、全てを出し切った試合となりましたが、 ルール上は少林の勝ち。でも少林は負けを認める中の棚ぼたの勝利と言う訳で、 納得し辛い終わり方となりましたね。勝美にしても、意識が途切れなければ、 勝っていたのは勝美と言う訳で、やはり思うトコはあるかも知れません。 でも、このトーナメントで終わりではなく、これから成長をしていけばですからね。 この結果に悔いるなら成長していけばよい。そう思います…!! そして漫画賞。ネームと言う、話の構成が良ければな賞と言う事もあり、 そう数多くある賞じゃないと思うトコと、青年誌も視野に入れての賞なので、 やれるだけの事はやってみたいなと。はいな!頑張りますー!! |
>>手拭さん 感想ありがとうございます~!! 漫画で読んだ黒の伝説をトーナメント終結まで書く事が出来て、ホッと胸を撫で下ろすばかりです…!! 断片的との事ですが、要点をまとめてのプロットだったし、自由度高く書く事が出来たので、 原案を頂き、まっこと感謝の意が絶えないと言った感じです♪やはり手拭さんあってのSSだったなと。 ホント、re:writeを快諾して頂き、ありがとうございますですよー!! 昔のSSは、やはり、これがあるから書こうと思ったのが大きいですね。 漫画は漫画と言うか、そこからSSにと言う発想は無かったので、このSSがあったから、 書く事が出来るのでは?と思った面もあるし、寝て夢で見た内容も、SSで最終回があったから、 途中を書いてみたい!と思ったのも大きかったりしますからね~。 最終戦を漫画に!…は、SSと比べて、大きく手間がかかってしまうので、 おいそれと「お願いします!」とは言い難いけど、機会があったのなら、 読んでみたいと言う気持ちが強いです。でも、無理の無い範囲かつ、 気が向いたらと感じで良いと思いますよー。やっぱり大変かと思うんで。 そう言えば、昔のSSが投稿されてるBBS、まだ見れるの驚きですね。 4月末は過ぎているのに、まだ読めると言うこの多幸感…! SSでの最終回から、5年越しでここまで書けてホント良かったと思います♪ 漫画賞応募頑張ります!漫画「フンゲキ」を描き始めたのも、漫画の描き方を勉強して、 いつか応募したいと思っていたと言う気持ちも、少なからずあったので、 取り合えずチャレンジしてみようと思います!!まずは1歩から!! |
>>理さん 優勝です!少林が優勝しましたー!! re:writeが始まった時から、この結末が決まっていましたが、それだけに半端な描写じゃ納得いく結果にならないなと、 力を入れて、ここまで書き続けてきたので、ようやく、少林の優勝を書く事が出来「やっとここまで辿り着いた!!」 と言う思いが強いです。プロローグとダンチョ外伝入れて33話。駆け抜けた感じです…!! 少林の〝個性〟は何と言っても手拭さんのおかげですね。少林の過去。角中vsカロ籐の熱い事熱い事…!! 真剣勝負を学ぶ中、「真の護身を知らしめたい」と言う〝個性〟。この〝個性〟は理さんのおかげですね。 その二つを合わせ持つ少林は、正直難しくはあったのですが、非常に書きがいのある主人公でした!! なろうで執筆中の小説に関連していたとは驚きの事実…!! 更新を楽しみにしている小説なだけに、その一助をしていたとは嬉しい事柄です…!! 私からも言わせて下さい! ありがとう!少林!! ありがとう!理さん!! ありがとう!手拭さん!! ありがとう!春休戦さん!! ありがとう!フィールさん!! 皆様のおかげで、ここまで書き続ける事が出来ましたァー!ありがとぉぉぉおおおおおおお!! そして、漫画賞の応募!!とにかくぶつかるのみだし、駄目だったら駄目だったらで、 「フンゲキ」を描きながら、漫画の勉強しようと思っています!今はやるのみだなと…!! 応援を無駄にしないように取り込みますぞぉぉおおおおおお!!! >>理さんがなろうで執筆中の小説 〇The Rebuild on its Fist ~女武道家は、格闘マシンにて経営再建を託される~ https://ncode.syosetu.com/n4366gs/ |