(公社)日本ローイング協会(安全)インシデントレポート掲示板


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人工コースでの1Xの沈と救助について
安全環境委員会 堀晃浩 投稿日:2022年12月27日 16:43 No.435
安全環境委員会 委員長 飯田毅、
担当 スタッフ 堀晃浩

アクシデントレポートのご提出ありがとうございました。
人工コースにおいて1Xの沈が発生いたしました。

【事実経過】
場所:人工コース
日時:2022年12月16日金曜日午前6時20分ごろ
関係する艇:1X 男子大学生(1年生)
(救助)社会人男子2-、社会人コーチの連携
人的損害:なし
物的損傷:自艇のシューズ(ストレッチャーボートの取り換えを要する)

【状況】
人工コースの端でターンを行った(仮に0m地点とする)。
航行コースで漕ぎ始めたところ大きなブイ(コースのセンター識別用)にストロークサイドのオールを接触させてしまい、バランスを崩しターンの地点から100m地点で沈した。

近くにいた社会人2-が100m地点から600m地点まで沈した1Xをけん引し、600m地点で岸にいた社会人コーチの補助により接岸できた。選手は、社会人コーチの使用していた自転車を借りて、学生寮に戻り暖を取ることができた。選手が水中にいた時間は15分程度であった。

600m地点の1Xは船体の破損はなく(片足のシューズが外れた)、腕漕ぎで艇庫まで戻った。

なお、この日の気温はレポートにはなかったが、近くで気象観測をしている「環境省:そらまめくんの観測局」では午前6-7時で2℃の気温が観測されており、2-と陸上のコーチの連携がなければ、選手がよりシビアな状況に陥っていたことが容易に想像される。

【安全環境委員会より】
アクシデントレポートのご提出ありがとうございました。
これから冬を迎えるにつけ、選手が無事であったことが何よりでした。

特筆すべきは、救助に当たった社会人2-も社会人コーチも別団体の所属でしたが、
気温の低さ等から素早い対応が必須と判断されて、即刻の救助に当たっていただいたものと思います。誠にありがとうございました。深く感謝いたします。

アクシデントの後からは何とでもいえるのですが、検討を重ねるためにどんなオプションがあったか考えてみましょう。
・2-での救助は大変であったと想像します。もしそばに2Xなどがいたなら、交代せずともそばを並走して何かの時のバックアップに入る方もいたら、2-の方も助かったかもしれませんね。
・もしもっと寒さが厳しいなら艇の曳航をいったんあきらめて、選手だけキャンバスに乗せて運ぶ手もあるかもしれません。

これから春までの季節、どうか単独の練習にならないように、沈した場合の復旧方法をイメージすることは大切であると思います。

ご安全にお願いいたします。




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