(公社)日本ローイング協会(安全)インシデントレポート掲示板


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2×と1×の接触(アクシデントレポート概要)
安全環境委員会 投稿日:2022年10月04日 19:27 No.431
 河川水域において2×と1×の接触事故の報告がありましたので、概要を転記いたします。

【事実経過】
場所:河川、センターブイ折り返しから100m付近
日時:2022年7月30日(土) 午前7時30分ごろ
風向・風速:南東4m
関係する艇・船舶:M1×(大学2年生)、W2×(大学1年生、2年生)
人的損害:なし。
物的損害:なし。

【状況】
・M1X艇がW2X艇が逆走していることに気付き、声をかけたが間に合わず、咄嗟に艇の方向を逸らして回避しようとした。
・W2XのバウのSサイドオールが、M1Xの右耳下辺りに当たった(目立った外傷、痛みはなかった)。艇同士の接触は無し。
・接触後、2艇ともすぐに艇を揚げて状況確認を行った。

【対策・計画】
・乗艇中の後方確認の徹底。

【安全環境委員会からのコメント】
 アクシデントレポートのご提出ありがとうございました。
 艇の逆走による接触事故は、ボートでは各水域でしばしば発生しており、特に折り返し後の進行方向の確認には注意が必要です。本件は幸いけがや艇の損傷が無かった様ですが、オールの先が漕手の顔をかすめたとのことですので、紙一重のところであったと思います。
 事故発生区間はほぼ直線のコースではありますが、対岸の茂みが若干蛇行していることもあり、そちらを見ながら距離を取ると知らないうちに逆走してしまうことが予測されます。進行方向については正面方向に見通しを定めて、その方向を都度確認しながら漕ぐことを再度気をつけてみてはいかがでしょうか?また、ハード面で言えば、例えば橋梁に見通し版を設置する等の対策が考えられます。
 本件はW2×の漕手に大学1年生がおられたということもあり、これから進行方向を安定させる技術を身につけていく時期かと思われます。ご指導の程よろしくお願いいたします。




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