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旧掲示板記事:432 カヌーにボート追突事故について補足コメント ozawa 2022/6/26
安全環境委員会:堀晃浩 投稿日:2022年07月09日 18:04 No.426
432 カヌーにボート追突事故について補足コメント ozawa 2022/6/26


> No.431[元記事へ]

2022-6-25 カヌーに2X接触事故について,早期のレポーティングおよび安全・堀さんのコメントありがとうございます.アドバイザの立場から,若干見解を述べさせていただきます.

まず,レポーティングの内容についてはこれで十分です.
もちろん,より詳しく記述することも可能でしょうが,IRの目的は概要の共有による注意喚起であり,広く共有するにはこれでOKです.

その上で,になりますが,初報,コメントとも触れている,救助入水のところについて,若干コメントさせていただきます.

まず,二次遭難の回避の点で,入水しての救助が,基本NGというのはその通りの指摘だと思います. しかし,その上で,なぜ入水を選択したのか,実際,どのような判断でそうしたのか,を,当事者の方々が,より丁寧に見直すことが有用だと感じました.

当日の唐橋付近の水温は観測記録では26℃程度のようです.少なくとも低体温症のリスクはない状況.衝突してK1またはC1が落水し自力回復できずにいる状況で,確かに,まずは入水救助ではなく,艇はともかく2×につかまらせて背の届くところまで曳航する選択肢はなかったかと想像します.
次には,漕艇の安全講習会やマニュアルでは説明していますが,カヌーに接舷して保持し,回復させる方法がなかったか,とも想像します.
しかし,現場の状況は様々な要因が絡むので,ダブルスカルのクルーが,落ち着いてしかし短時間のうちに,様々な状況を考え抜いた結果,入水して救助を選択したのであれば,それはそれで共有できるノウハウかもしれません.
あるいは,カヌーの回復方法にはロウイング側は一般にあまり慣れてない中で,落水したカヌー選手の状況がひっ迫していたのであれば,バウが十分に泳力と救助の目途をもって入水するということもないとは言えません.
半面,なんだか慌てて入水して,ということであれば,それはおおいに反省点かもしれません.

最初に書きましたように,詳細のキャッチボールは,レポーティング作業を重くするばかりなので必要ありませんが,いろいろな選択肢を考えるヒントのひとつとして,いただければ嬉しいです.




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