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雲見浅間
山人 投稿日:2013年05月07日 15:02 No.121
富士浅間と雲見浅間の伝説をよみて
 
 心あての空見さくれと富士の根は神やかくせる浪やきりあふ


雲見嶽と其の沿革
  長歌併せて短歌

和田中に高く聳えて雲しのく雲見ヶ嶽は神さひて
奇しき岩山打ちあふく頂丘の松のとことはに栄え久しき姫神の
岩長姫の世の守り人の守りと古にしも鎮まりまして山ゆする
海のいかりも岩くやす浪のあらひもなくさはりもなくて神代より
かくある見れは神なからならし
  岩長姫神の守ります雲見嶽雪をしのきて和田中に立つ
  うちよせてくたくる浪のしぶきより雲見嶽の雲はたつらむ


浪の上にみとりうつして雲見嶽神さひたてるうまし瑞山
神さひし浅間山の木傳ひになく音もすこくましらむれ飛ぶ
五百(いほ)重波(しげなみ)しき波よせてくすしくも雲見嶽は天そそりたり
岩洗ふ千貫門の荒波は千こにくだけて花とみたるし
大洋の波もととろに寄せくれは浅間か嶽の岩根ゆるかす
烏帽子岳空にもかよふほこ岩のその青ふちは蛟(みずち)すむらむ
駿河の海波の花さく風ふきて雲見か嶽に雲の浪たつ
聳え立つ頂丘の松の木の間もるいつの社(やしろ)あふきおろかむ
ふもとより風吹きあけて天そそる雲見ヶ嶽にきほふ白雲
あふき見る雲見嶽も伊豆の海や浪のしふきに折かすみつつ


千貫門に船漕ぎよせてよめる歌並び短歌

千引なす巌畳(いわたたみ)みてつきたてしいつの巌むら巌むらの離れ小島に
打ちよする波のあらひは未遂に岩きり通し貫けるいかし門かもいかしくも
高くひろけき奇しきこの千貫門に真楫(まかじ)ぬき船こきくれは風ふきて
浪はたたねと底ひなき大海原の小山なす潮のうねりに乗る船は
高くゆり上げ沈むかとひくくゆりすゑ真青なる早瀬も過きて
岸ふかき岩根によれは水の色は紫ふかくあな凄し
すこき洲かも蛟かも龍かも棲める見るからにおのろかれつつ右左
かたふく船に渚岩つはめ飛ひたつ洞に船ゆれて紫ふかく潮もよとめり

くしひ門くしひ思ひにくくり行く船はたかすめ岩燕飛ふ


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