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投稿者:クレイジー・ユンカース
 こんばんは、クレイジー・ユンカースです。月半ばです。リーデマン72、Ju90輸送機の製作は意外な展開をしております。  こうした作業は予想していなかったのですが、左の写真ははるか昔に接着してあった主翼の上下面と中央翼、そして胴体の形態保持と結合のための白いプラ板ボックスを剥がして解体したところです。  何故こうなったかというと、発端は中央翼に接着していたプラ板ボックスでした。この上にプラ板を敷いて床としようと考えたのですが「まてよ、機内の天井の高さはどうだろう?」。資料の写真で見ると内部は中央部で乗員が余裕で立てる高さです。そこで床材に手持ちのフィギアを接着して立たせてみると果たして、つかえてしまって高さが不足しています。対策としてプラ板ボックスを2ミリ程度低くしなければなりません。しかし中央翼に接着されたプラ板ボックスを均等に削るのは非常にやりにくい。両サイドには主翼のフィレット部があってこれを傷つけたくないのでガシガシと削れないのです。そこで「このボックス、外れないかな?」。この頃私はレジンキットにはエポキシ接着剤を使っていて、この接着剤は今だ強力にくっついていますが、反面一気に剥がれやすいという特性があります。接着されている中央翼も丈夫そうなので打ち込んである真鍮線を引き抜き、固まった接着剤の下に特大のノミを差し込んでひねると果たしてボックスはきれいに剥がれました。  しかしそうすると「この分ならもしかして、主翼の上下も剥がれるかもしれない」。というのは昔はあまり深く考えて上下面を張り合わせていなかったようで、接着して合わさった後縁がけっこう分厚いのです。(またか!(笑))。削るにしても上下面の表面には凸モールドのスジがあります。そこで左の翼からトライしてこちらはうまく剥がせました。続いて右の翼ですが、不思議なことに同じ接着剤を用いているはずなのですが左に比べて接着が頑強で別の接着剤のようです。結果、こちらは大きな割れが生じてしまいましたが、これで主翼の作業を振り出しに戻すことが出来ました。この後プラ板ボックスは低く且つ大きく新調し、問題の翼後縁は裏側をリューターで削って薄くしました。  真ん中の写真は重量軽減のために右の上側の主翼の内部を削っているところです。削りは当初リューターで試みたのですが細いスジでしか削れないので効率が悪く、ならばと次はデカい彫刻刀を試しましたが相手がレジンでは固すぎて滑って刃が立ちません。困ってネットで切削工具を探ってみたところ、なんということでしょう!、電動彫刻刀というものがあるではありませんか。さっそくまるでガルマン・ガミラスの中型戦闘艦のように重くてゴツいこのプロクソンツールを導入しました。結果はたいへん有効だったのですが刃を立てすぎると削りすぎるのが要注意で、彫りの具合はデスクライトに透かして把握します。それでも一部は薄くなりすぎたので裏からプラシートで裏打ちをしました。割れ欠け部分は真鍮線を設けてくっつけたり、プラ板で補修しています。  また、左から黒く出ているのはボッシュの集塵機のホースで、それを卓上のフレキシブルな支持具で固定しています。今回導入したこの固定具はホースを卓上で固定する術がないという長年の懸案を解決するもので、これでリューターの切り粉を飛び散る前に吸引できます。本来はリモートワーク時のマイクなどを支持する道具で先端のホールド部分は軟プラスチックなので、ある程度太いものでもホールドが可能です。ただこの電動彫刻刀作業では削り屑が大きいので集塵機の稼働は不要でした。  右の写真は削った右の上下翼とまだ削っていない左の上下翼の比較です。違いは明らかで重量は62対99グラムで四割近く減少しました。  ところでこのところ、配信で映画「マスターズ オブ ザ エアー」を見ています。昨年の9月30日に記しました「グレイハウンド」と同じくアップルTVの独占配信で目下は第4話まで配信されています。優美なB-17Eが飛行機雲を引きながらメッサーシュミットやフォッケ・ウルフの待ち構える大空へと飛び立ってゆくのはまさに往年の「爆撃命令」を彷彿とさせます。やがてはP-51Dも出てくるようです。
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