投稿者:ウプサラ市長 ウラディミル・ウリヤノフ
……少し昔話をしよう。
そうだな、私がまだ人民連合党員だった頃、
私がまだ暴力革命を捨てていなかったころだ。
あの頃は私も若かった。
私は人を殺めたことは無かったが、
それは己の腕力に絶対の自信があり、弱者をいたぶっていただけだ。
同志テールマンと一緒に、ガムラ・ウプサラの森で闘ったこともあった。
小銃で武装した右翼700人相手を、たった二人で殴り倒したこともあった。
それも、前日に右翼団体の集会に殴り込み、会場の教会を殴り壊して、
相手の指導者を吊り出して川に放り込んだのが原因だ。
それに意味があったかというと、単に腕力の行き先が無くて退屈していただけだった。
ライフルの弾を弾き、手榴弾を噛み砕き、適当に引き抜いた松を振り回し30人を倒す……
……確かに若いころの私は強かったよ。
おそらく、当時のスカンジナビアで勝てる者はいなかっただろう。
だが、暴力は何も生み出さなかった。
それどころか、大切なものを失い、傷つけるばかりだった。