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投稿者:Jet
右が古い方,左側が新しい物です。Ai Micro Nikkor 55mm F2.8S 古い方はNikon F3HPを購入した1982年から40年近く使い続けているものです。仕事での実験の記録や発表用のスライド作成などで,手持ちのレンズの中で一番使用頻度の高かったレンズです。ニコンのレンズの塗装は実に丈夫で,これだけ使ってもやつれが目立ちません。 20年ほど使ったところでニコンに依頼してグリスの交換をしました。ところが,その数年後絞り羽根に油が出てきて,自動絞りの動作が不良になりました。 仕方がないので,自分で絞り羽根をバラバラになるところまで分解して,羽根をアルコールで洗浄。なんとか苦心惨憺の末に組み上げて,絞りは階調に作動するようになりました。 組み立ての際,マウントを固定している3本のビスのうちの一本を締めすぎて,ビスの頭がもげてしまいました。ビス2本でも一応安定して撮影できています。 しかし,40年使い続けたせいで,ヘリコイドに少しバックラッシュがでてきています。レンズ部分も細かいほこりが入り込み,ごくわずかですがカビらしい物も見えていて,若干透明度が落ちています。 この製品も2020年で製造が終了して,売れ残りがニコンダイレクトでアウトレットに値段が下がって出てきました。40年間のご苦労様ということで,新品を購入しました。 新しく買った左側のレンズに見慣れないマークが着いています。これはリサイクルマークではありません。中国の環境関連法律に基づくマークだそうです。 「丸形の中に書かれた数字は、使用期限を年数で表している。使用期限とは、有害物質が含まれているが、その年数以内であれば有害物質が漏れ出したり、変化したりして人体などに害を及ぼさないことを指す。製品のジャンルごとに使用期限が決まっている。例えば、ネットワーク機器は50年、プリンターは15年、デジタルカメラは10年である。」,だそうです。 詳しくは分かりませんが,中国で使う場合,10年を経過したら使ってはならない?のかも知れません。「有害物質」はこの場合鉛ガラスを指しているのでしょうか。
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