投稿者:はっちん
■新型コロナウイルスワクチン 日本国内の開発・接種状況は(5月14日更新)https://answers.ten-navi.com/pharmanews/20139/
【左】
5月2日までにアナフィラキシーが疑われる症例が664件報告されていますが、このうち国際分類に照らしてアナフィラキシーに該当すると判断されたのは107件。接種100万回あたりの発生件数は28件です。疑い例も含め、ほとんどの症例が治療により軽快しています。
【中】
・アストラゼネカのウイルスベクターワクチンは2月5日に承認申請。
・モデルナのmRNAワクチンも、日本での供給を請け負う武田薬品工業が3月5日に申請。
現在使用中のファイザーの他に上記2社のワクチンが承認されて計3種類の遺伝子ワクチンが使用できるようになるのは5月中下旬頃の見通しです。
・武田薬品工業は、米ノババックスが開発した組換えタンパクワクチンも国内で生産・供給することになっており、2月24日からP1/2試験を実施中。21年後半の供給開始を目指しています。
・塩野義製薬は組換えタンパクワクチンのP1/2試験を実施中。
・KMバイオロジクスは不活化ワクチンのP1/2試験を実施中。
・第一三共は遺伝子ワクチンのP1/2試験を実施中。
ワクチンの開発は感染状況にも左右され、有効なワクチンの接種が始まれば、特に遅れをとっている日本勢は大規模な臨床試験を行うのが難しくなる可能性があり、海外での大規模臨床試験の実施も視野に入れる必要が出てくる為、国産ワクチンの実用化はまだはっきりと見通すことはできません。
【右】
政府は2020年度の第2次補正予算に、生産設備などの費用を補助する「ワクチン生産体制等緊急整備基金」として1377億円を計上。
昨年の第1次公募では、
▽アストラゼネカ 162.3億円(遺伝子)
▽アンジェス 93.8億円(遺伝子)
▽塩野義製薬 223億円(組換えタンパク)
▽KMバイオロジクス 60.9億円(不活化)
▽第一三共 60.3億円(遺伝子)
▽武田薬品工業 301.4億円(組換えタンパク)
上記6社に総額900億円あまりが助成されました。
----------------------------------------------------------------------------------------------------
日本国内製造「組換えタンパク」ワクチンの早期実現に向けて是非とも頑張って欲しいところです。