投稿画像

0

投稿者:ベーダー少佐
2.史上最強戦車レオパード2A6の塗装 エピソード1:LEOPARD2塗装への道 現在は三田に移転しているが、かつて地下鉄赤坂見附を出て、青山通りを5分ほど下った所に、日本規格協会があった。私が初めてその場所に行ったのは大学生の頃なので、もう40年以上も前の事になる。行った目的は、FS595BとRALの数枚のカラーサンプルを入手するためであった。日本規格協会はJISだけでは無く、世界中の規格を輸入販売していた。当然ながら、色彩規格もFS595、BS,RALなどほとんどのものが、ここで入手可能であった。 現在のクレオスのMr.カラーが、かつてRevellカラーと呼ばれた頃、それは私が高校生の頃だったと思うが、それまで、エナメル系の塗料と異なり、初めてラッカー系の強い塗膜を実感した。しかしながら、当時その色調は極めて適当であった。ところがグンゼのMr.カラーになり、特色として300番が出た時、私は驚愕した。その色調が、完全にFS595、BS,RALに一致していたからである。「ビン生」と言う言葉があるが、始めて購入した塗料そのままで、塗装して良いと実感した。 現在の塗料の調色は、コンピュータ・カラー・マッチングCCMという装置によって行われている。この装置を使用すると、色調サンプルと完全に一致した調色が可能となる。クレオスのMr.カラー500番第の特色は、日本規格協会で入手したRALカラーサンプルを、当然の事ながらCCMにより調色されているものと思われる。しかしながら、今回使用しようとした519・520・521をそのまま塗装すると、「ゴキブリ色」のLEOPARD2になってしまう。どうしてこうなるのか?これは面積効果などと言う問題ではなく、完全に色調が異なるのである。どなたかこの問題に関してお分りの方は、お教え願いたい。 エピソード2:LEOPARD2塗装の検証 多くのAFVモデラーにとって自衛隊車両と異なり、LEOPARD2を実際に見る事はできない。そこで塗装色の考察は、写真・画像検証ということになる。 写真①この写真の出典は、Bundeswehrとあるのでドイツ国防軍公式写真で、テレビでもよく見かける。天候は曇りで、最も色調を反映している写真である。クレオス519・520・521原色でカラーサンプルを作成し、この写真映像と比較すると、がっかりするほど異なる。写真のダークグリーンは驚くほど明るく、黄緑が強い。レッドブラウンは明るく赤みがかっており、暗いピンク色のような感じがする。 写真②この写真は、LEOPARD2の反対側の写真で、塗装パターンの参考のため記載した。晴れの天候で、日光下の写真なので色調考察は期待できない。この写真で確認できることは、塗装指示で、タミヤの塗装パターンが最も正しく、BODERのパターンはかなり異なるという事である。写真③は、実際に行った調色サンプルである。
投稿記事
画像を拡大