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投稿者:健三
◇ サッシ枠の変形とガラスの移動 地震時の建物の変形 (層間変位) によってサッシ枠が変形する場合、はめ込み枠とガラスとのエッジクリアランスによって変形を吸収して、ガラスの破損を防ぎます。 サッシ枠の変形量に対して十分なエッジクリアランスを確保しておく必要があります。 サッシ可動部 フロート板ガラス 厚 5mm グレイジングビード構法でのエッジクリアランスが標準施工数値の場合 (余裕はみていないケース) では、 ・ はめ込み枠 (障子枠) の変形量 (= ガラスの移動量) が 2b = 6mm を超えた場合にガラスが破損します。(上図) ・ なお、ガラス下部にはセッティングブロックが配置されるため、実際には上図のようなガラスの回転は起こらず変形対応の更なる効果は見込めません。 ・ ただし、引違窓の場合は、障子枠と周囲枠間の“ 逃げ ”が初期の変形に対抗するため、FIX窓に比べれば耐震性は高くなります。 ・ クレセントが掛かっている場合は、周囲枠が変形するときの力がクレセントに“ せん断力 ”として集中します。 1) クレセントが壊れない場合 ・・・ はめ込み枠 (障子枠) の変形量 (= ガラスの移動量) が 2b を超えた場合にガラスが破損します。 2) クレセントが壊れた場合 ・・・ 周囲枠変形後に残されている障子枠と周囲枠間の“ 逃げ ”が 0 (ゼロ) になったのち、障子枠の変形量が (2b) を超えた場合にガラスが破損します。
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