投稿画像

0

投稿者:藤吉功
昨日の自然観察会で、イヌガヤ科ハイイヌガヤの花と果実が話題になりました。 ハイイヌガヤは、イヌガヤ(岩手県以南に分布)の多雪地帯型の変種で、常緑・針葉・低木です。幹が這うことで、雪の布団を被り冬の厳しい寒さと乾燥を遣り過ごす生存戦略のようです。 雌雄異株で、雄花(写真1枚目)は黄色で、葉の下に並んでつき、やがて大量の花粉を風に乗せます。雌花序(写真2枚目:左上の隅)は緑色で、小枝の先に裸出するも小さく目立ちません。(因みに、その隣にワカバグモの姿も。) 果実は、2年がかりで成熟します。写真中央の黒っぽいツブツブの塊が、1年を経過したものです。順調に生育して、お酒の「ジン」を思わせるような甘ーい果実(写真3枚目)が観察できる実りの秋となりますように。
投稿記事
画像を拡大