投稿者:松本@GPF
事件は私たちのライトプレーンの大先輩、岡部禮雄さんから聞いた話です。
岡部さんにつての紹介はhttp://www.jmaf.jp/ff/ffdendou/004_okabe/index.html
にあります。
私は1984年から5年ほどグリーンパークに不在でその間に岡部さんは紹介に述べて通り、VIS方式の高性能ライトプレーンを開発し無敵の強さを発揮しました。
木村先生の没年月日は1986年10月10日ですから、事件は1984年から1986年の間の木村先生臨席の木村杯の時に起こりました。
岡部さんはVIS方式の無敵のライトプレーンの機構を木村先生に見せメカニズムを紹介したのです。ところが木村先生は急に不機嫌になってしまいました。
なぜでしょう?
理由は添付図にあります。戦前有名だった木村先生設計の東日・大毎A1ライトプレーンです。
(昭和16年12月10日、東京日日新聞社・大阪毎日新聞社発行、木村秀政著:模型飛行機の基礎 全104ページ 定価80銭より)
図でわかる通り木村秀政先生のA-1では動力ゴムは胴体の上についています。
一方、岡部さんのVIS機構は動力ゴムの張力で胴体を下に曲げるもので当然動力ゴムは胴体の下です。
岡部さんは木村先生の自慢のライトプレーンと真逆の構成の自分のライトプレーンを自慢してしまったのです。
木村先生の不機嫌は当然でした。