投稿画像
投稿者:組長
《富裕層が娯楽として「人間狩り」を行うという過激な設定が全米公開時に物議をかもしたサバイバルアクション。 「ゲット・アウト」や「パージ」シリーズなど、数々のホラー、サスペンス作品をヒットさせてきたジェイソン・ブラムが製作。 「コンプライアンス 服従の心理」のクレイグ・ゾベルがメガホンをとり、上流階級と庶民階級との格差対立やネット上での陰謀論といった現代的なテーマを盛り込みながら描いた。 広大な森の中で目を覚ました12人の男女。 そこがどこなのか、どうやってそこに来たのか、誰にもわからない。 目の前には巨大な木箱があり、中には1匹のブタと多数の武器が収められている。 すると突然、周囲に銃声が鳴り響く。 何者かに命を狙われることがわかった彼らは、目の前の武器を手に取り、逃げ惑う。 やがて彼らは、ネット上の噂に過ぎないと思われていた、セレブが娯楽目的で一般市民を狩る「マナーゲート」と呼ばれる“人間狩り計画”が実在することを知る。 絶望的な状況の中、狩られる側の人間であるクリステルが思わぬ反撃に出たことで、事態は予想外の方向へと動き始める。 そして次第にマナーゲートの全容が明らかになり……。 クリステル役にTVシリーズ「GLOW ゴージャス・レディ・オブ・レスリング」などで活躍するベティ・ギルピン。 彼女らを狩る残酷なセレブの女にオスカー女優のヒラリー・スワンク。》 トランプ大統領が公開を延期させたという問題作です。 といっても、「人間狩り」をテーマにした作品はままあります。 たとえば、ジョン・ウー監督の「ハード・ターゲット」は面白かったです。 さて、本作の妙味は何でしょう。 まずユニークだったのは、主人公が分からないことです。 一人にカメラがフォーカスしますので、主役かと思いきやあっさり殺されて。 そしたら彼(あるいは彼女)かな、えーまた爆死かいな。 そんなこんなしていたら、いつの間にか彼女が主役でした。 どこにいてたん? で、彼女についていって話が動き出します。 彼女が出会う人々、味方かと思いきや敵、助けかなと思いきや殺されかけます。 この展開が本作の妙味です。 そして彼女が強い、強い。 ラスボスも女性でして、女対女の肉弾戦になります。 一昔前ならこんな展開はあり得ません。 男が全く役立たずです。 ちょっとグロいシーンもありますが、まずまず面白い作品でした。 解説にある、「上流階級と庶民階級との格差対立やネット上での陰謀論」はあまり感じませんでしたが。 ポスターにも登場する豚の意味は、作中の会話に出てくる、ジョージ・オーウェルの『動物農場』での豚のことです。 支配権を争う、豚と豚との闘いです。 あまりピンときませんでした。 2020年。89分。アマゾンプライム。3.6。
投稿記事
画像を拡大