投稿者:清盛
おはようございます
▽風雨を突いての登高だったが、晴れ間に雲霧の間から視界が開ける。山々と渓谷を蛇行する閉伊(へい)川、その先に宮古湾。山形市出身の歌人結城哀
草果は1953年、岩手県の早池峰(はやちね)山に登り「佳絶な眺望」に胸打たれる。 ▼▽山頂小屋からの帰途、濃霧で道に迷う。同行者が小屋に引き返し、
主人に案内を求めて下山する。〈霧風が烈(はげ)しく吹き上げふき下る岩ごもる音わが背にひびく〉。難所を鎖と鉄梯子(ばしご)で下りた岩場でハヤチ
ネウスユキソウなどの花々に目を奪われる(随筆「早池峯山登行」)。
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世界の夜景