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投稿者:クレイジー・ユンカース
 こんばんは、クレイジー・ユンカースです。月末です。リーデマン72、Ju90輸送機の製作は主翼がまた意外な展開です。  左の写真は主翼の上面にミスター・サーフェイサー500の溶きパテを塗っているところです。「はて、胴体は凹モールドだが主翼は凸モールドということだったが?」ですが、結局、主翼の濃密な凸モールドはすべてヤスリで落としてスジを彫り直すことにしました。当初はせっかくあるこの凸モールドを活かせないか、と思っていたのですが胴体に比べてラインが濃密過ぎてアンバランスな上にところどころで並行が怪しく、そもそも実機の写真を見てもこんなに線は見えません。ところがこの凸モールドは、ヤスリで落とせば真っさらな表面になると思っていたのですがそうは行きませんでした。落としてサフをかけてみるとはっきりと痕跡が残り、ルーペで見てみると元凸の部分は他の表面とは違う荒い表面となっています。今まで凸モールドの落としをやったことがない身にはこれは予想外で、痕跡を消すために溶きパテを塗ってヤスリかけをすることになりました。  真ん中の写真は中央翼下面の新しい床下用プラ板ボックスと脚庫の天井です。ボックスに穴が空いているのは一度剥がした時に持って行かれた為です。天井は瞬着でくっつけると共に脚庫の側壁に0.8径の真鍮線を多数通して堅牢さを確保しています。中央翼後端の横の白い部分は翼弦長が左の写真の内翼より短かったので2ミリの角プラ棒で増積しています。  さて右の写真は番外です。これは前回書きましたアップルTV配信映画「マスターズ オブ ザ エアー」の第5話のシーンです。B-17の主操縦席からの光景で左の影はパイロット、手前がエンジンとプロペラです。航過速度がもの凄いのでこれまではメッサーシュミットだな、というくらいしかわかりませんでしたが、第5話ではこの場面がスローで流れます。これでBf109のG型であることがわかりました。角ばったE型も味がありますが、G型の機首のラインは実に流麗です。そしてこの109には急降下するカラス?のエンブレムが描いてあるのでどこの航空団かを調べてみると5/JG26、つまり第26戦闘航空団第5中隊のようです。ただ、このエンブレムというのはなかなか奥が深く、どうもJG26は中隊ごとにエンブレムがあるようです。因みにひとつの戦闘航空団(ヤークト・ゲシュバーダー)は四つの飛行(大)隊(グルッペ)を持ち、各飛行隊は三つの中隊(シュタッフェル)を持ち、中隊は12機編成だそうで、第5中隊はII/JG26、つまり第二飛行隊の所属です。  ところで私は目下「西部戦線の独空軍」という本を読んでいるのですが、この原題が「JG26」です。この本によればJG26において議論した結果の対重爆基本戦法は前上方攻撃で、突入しながら射撃した109はこのようにB-17のコンバットボックスを反航してすり抜け、ロールをうって背面になったあとに操縦桿を引いて同航に転じ再度の攻撃機会を探るスプリットS機動を行います。この過程でどうしてもB-17に側面あるいは上下面を晒すのでここが側方銃手やターレットの狙い目になります。  尚、第4話に出てくる赤十字キッチンカーのドーナツ売りのお姉さん、ヘレンを演じるエマ・カニングはとても美しく華があります。また出てきて欲しいです。
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