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投稿者:鋭利庵
ふと日光写真というものを思い出しました。 写真的にいえばコンタクトプリント、つまり密着焼きそのものですね。 子供向けの雑誌の付録だったこともあったかもしれませんし、駄菓子屋 などでも売られていたのを買った覚えがあります。 キットに含まれていたのはトレーシングペーパーに黒インク印刷された 絵柄が何種類かと手札版くらいの感光紙が数枚と挟み込む枠。 原本と印画紙を重ねて枠に収め、日光で感光させてできあがり。 きちんとした現像処理などするわけでもないので、消えてなくなったり 扱いも雑なため指紋が残ってしまったりテキトーな遊びでした。 それでもセロファンのような素材に絵を描いたりしてオリジナルを作る という楽しみ方もしていたはずです。 考えてみると感光紙は印画紙です。メーカーや写真館などの余分だった のかもしれません、日光写真専用ということはないでしょう。 そうなるとカメラがデジタル化されお店のプリントもすべてがカラー、 しかも印画紙ですらなくドライプリントになった現代から先、子供らの 玩具としての日光写真も失われてしまうことになります。 自分で何かを作る、発見し、工夫するといった科学の原点とさえいえる きっかけさえも取り上げられてしまっています。 そんな中から生き残った向学心に満ちた一部の研究者も、基礎研究には 国がお金を出してくれないので育っていくことができません。 マルチエンディングのゲームであっても、それはあらかじめ設定された 結末であり自ら創り出す未来ではありません。 安全であることが最優先で、失敗をせず道を逸れたりもせず型に収まる ことを親も子も望んでしまっているのかもしれません。    死なない程度に困ったり痛い目に合っておくべき  鋭利庵でした
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