投稿者:ファレリー兄弟
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ふたりの男とひとりの女(原題: Me, Myself & Irene 米国) 2000年 全米年間興行収入ランキング24位
ロードアイランドに暮らすチャーリーはまじめで善良な警察官で3人の良き父親。しかし、ある日いつものチャーリーとは正反対のハレンチで暴力的な人格が出現する。医者で二重人格と判断されたチャーリーは薬で症状を抑えていた。しかし、ひょんなことからチャーリーのなかの2つの人格がひとりの女性を好きになってしまう……
監督 (ポール&ピーター)ファレリー兄弟 代表作 『ジム・キャリーはMr.ダマー』『メリーに首ったけ』『グリーンブック*(ピーター・ファレリーのみ)』
脚本 ファレリー兄弟、マイク・セローン
音楽 ピート・ヨーン、リー・スコット
主演 ジム・キャリー(チャーリー) 代表作 『マスク』『ライアー ライアー』『エターナル・サンシャイン』
上映時間 117分
登場人物
チャーリー・ベイリーゲイツ: ロングアイランド州一番の有能な警察官。
アイリーン・P・ウォーターズ: ひき逃げ容疑者。(レネー・ゼルウィガー) 代表作 『ザ・エージェント』『ブリジット・ジョーンズの日記 シリーズ』
レイラ・ベイリーゲイツ: チャーリーの妻。(トレイラー・ハワード) 代表作 『マスク2』『ダーティ・ワーク』
ディッキー・サーマン: ゴルフ場経営者。(ダニエル・グリーン) 代表作 『エルヴァイラ』『復讐のキリマンジャロ』
ガーキ: ロングアイランド州警察警部補。(クリス・クーパー) 代表作 『遠い空の向こうに』『アメリカン・ビューティー』『アダプテーション』
キャスパー: アルビノの青年。通称 "ホワイティ"。(マイケル・ボウマン)
【起】
アメリカのロングアイランド州に住みむチャーリー。彼は州一番の有能な警察官で、レイラという町一番の美人の彼女もおり人生の絶頂期でした。やがてチャーリーとレイラは結婚、大勢の人たちに祝福され盛大な式を挙げました。
しかし、式の当日、チャーリーが運転手の黒人の男性に掛けた言葉に、運転手の男が黒人差別だと言い出し大激怒します。レイラは怒った男を宥め、チャーリーの無礼を謝ります。そこで、レイラと運転手の男はお互いに運命を感じ、惹かれ合ってしまいます。
それでも、チャーリーとレイラは幸せな結婚生活を続け、やがてレイラは妊娠。レイラは3つ子を出産しますが、生まれてきたのは黒人の赤ちゃんでした。チャーリーとレイラは白人なので、有り得ないことで、明らかにあの運転手の子供だったのです。
ショックを受けるチャーリーですが、真実に目を背け3人の子供たちを溺愛し育てます。しかし、レイラは子供たちを残し、あの運転手の男と出て行ってしまいました。
チャーリーは悲しみと怒りを感じますが、感情に蓋をして耐えることにします。チャーリーは子供たちに愛情を注ぎ、子供たちも父親が大好きです。
数年後、子供たちは順調に成長し、とても賢く、父親との仲も良好で父親をとても尊敬していました。しかし、家の外ではチャーリーは町中の人たちから馬鹿にされていました。何をされても笑顔で耐えるチャーリー、町の人たちはそんなチャーリーが注意しても全く聞きません。
ある日、チャーリーがスーパーのレジに並んでいると女性客がチャーリーの前に割り込んできます。いつもの様に怒りに蓋をしようとしますが、その瞬間チャーリーの様子が豹変し、割り込んだ女性客に暴言を吐き、攻撃的な性格に変身します。
その後も、町に出たチャーリーは日頃の鬱憤を晴らすように、町の人たちに暴言を吐き、危害を加えて周ります。その時、チャーリーは自分は「ハンク」だと名乗り、その間チャーリーの記憶はありませんでした。
【承】
チャーリーの異変はすぐに上司のパティントン署長の耳に入り、署長はチャーリーを医者に診せることにします。その結果、チャーリーは2重人格と診断されます。他人との揉め事を避け続け、自分の感情に蓋をしてきたチャーリーに代わって、心の叫びとして“ハンク”を創り上げたのでした。
署長から診断結果について説明を受けていると、一人の女性が警察署に連行されてきます。彼女はアイリーンといい、ニューヨークでひき逃げ犯として指名手配されていました。アイリーンは妹に会うためにロングアイランド州を訪れていたのでした。
アイリーンは、ひき逃げなんてしていない、何かの間違えだと訴えていました。とりあえずアイリーンをニューヨークに引き渡さないといけないため、そこで署長はチャーリーが彼女の護送の任務を与え、その後一週間の休暇を与えることにしました。
バイクで、アイリーンをニューヨークの警察署まで連行します。そこで、アイリーンは特別捜査官のボーシェンとピーターソンから、元カレのディッキーの悪事を知らされます。ゴルフ場経営者のディッキーは汚職から殺人までかなりの悪事を重ねており、捜査官はアイリーンの身も危ないと考え、ひき逃げの指名手配犯として彼女を捕まえ、保護しようとしたと説明します。
その頃、ディッキーはアイリーンに犯罪行為がバレ、警察に垂れ込まれるのではないかと警戒していました。ディッキーの仲間は警察の内部にもおり、ガーキ警部補も彼の仲間の一人です。2人はアイリーンの口を封じよう考えていました。
警察の話を聞きショックを受けたアイリーンが、トイレに立った隙に、ディッキーの手下にボーシェンとピーターソンが撃たれてしまいます。咄嗟に身を隠したアイリーンは難を逃れ、逃げだしてチャーリーの元に向かいます。
チャーリーに警部補たちが殺されたことを話します。チャーリーは警察に通報しようと言いますが、アイリーンは、ディッキーたちは警察にも手を回していると考え通報を止めます。2人は車でその場から逃げ出しますが、チャーリーはいまいち頼りになりません。
しかも、チャーリーは、よりにもよってガーキ警部補に連絡し、助けを求めてしまいます。それにより、ガーキ警部補に殺されそうなりますが、その時チャーリーに代わってハンクが表に出てきて、ガーキ警部補から逃れることができます。
チャーリーの変わりように驚くアイリーンに、ハンクはチャーリーは2重人格だと説明します。そこから2人の奇妙な逃避行が始まります。
【転】
ハンクは行く先々で、出会う人たちに無礼な態度を取り、暴言を吐きます。その度にアイリーンは、とばっちりを受け謝罪して回ります。時々、チャーリーの人格に戻りますが、チャーリーは間抜けな失敗ばかりです。
その頃、ガーキ警部補の嘘により、チャーリーがアイリーンを人質に取り、逃走しているということになり、警察からも追われる身となってしまいます。そのことはチャーリーの地元警察にも伝えられ、チャーリーの息子たちも知らされますが、息子たちはチャーリーの無実を訴えます。
その頃、ハンクは警察が追っていると勘づき、乗っていた車を処分し、2人は徒歩で逃走します。そして、食事をするために入ったレストランでウェイターをしていたアルビノの青年ホワイティ(キャスパー)と出会います。
ハンクはホワイティーに無礼な言葉を投げかけると、アイリーンは激怒しハンクに人が傷つくことをするなと怒鳴ります。ハンクは自分の言動で、人が傷つくとは思っておらず、ショックを受けます。そしてハンクは、昔はチャーリーと自分は一つだったが、レイラに捨てられてからチャーリーから切り離されてしまったと話します。
それを聞いたアイリーンはハンクに同情します。ハンクは、無礼な態度を取ったことを謝罪し和解します。そしてハンクを気に入ったホワイティーが旅の仲間に加わります。その日、3人はモーテルに泊まることにします。
チャーリーとホワイティーが同じ部屋で寝ていると、ホワイティーから家族を殺して捕まり、刑務所から出所したばかりだと告白され、怖くなったチャーリーはアイリーンの部屋に逃げます。そこで、チャーリーは息子たちの写真をアイリーンに見せ、家族の話をします。アイリーンはチャーリーの優しさに惹かれていきます。
そして、アイリーンに「感情をコントロールできそうだ。」と言い、2人は喜び、身体を重ねます。
しかし、翌朝アイリーンと寝るためにハンクがチャーリーのフリをしていたことが発覚。アイリーンは怒り、チャーリーも違いを見抜けなかったアイリーンに対して複雑な気持ちになり、気まずい雰囲気の2人。
その時、チャーリーたちが泊まっているモーテルを突き止めたガーキ警部補たちがモーテルを包囲します。銃で武装するガーキ警部補に、ボーシェン警部は「今回はミスるなよ」と言います。実は、ボーシェン警部補もディッキーたちの仲間だったのです。
そんなことには、気が付いていないチャーリーとアイリーン。ガーキ警部たちがモーテルに踏み込もうとした時、チャーリーの息子たちが嘘の通報をし、ガーキ警部補たちを違う所に誘導させます。チャーリーの無実を信じている息子たちは、ガーキ警部補たちが何か企んでいると見破り、機転を利かせたのでした。
【結】
何も知らないチャーリーとアイリーンは、ホワイティーに置手紙を残し、彼を置いてモーテルを出発します。列車で逃げようと考えた2人は駅に向かいます。そこでも気まずい雰囲気のままですが、チャーリーはアイリーンに「君を愛してる」と告白します。
アイリーンは喜び、列車の中で2人は結ばれます。しかし、列車にはディッキーの手下たちが乗り込んでおり、あっさり見つかってしまいます。銃で襲われそうになり、ハンクが表に出てきますが役に立たず、アイリーンが犯人を殴り気絶させます。
目的の駅に到着しますが、チャーリーはハンクの身勝手さに怒り、一つの体の中でチャーリーとハンクがケンカを始めます。ケンカは激しくなり、駅で大暴れをするチャーリーとハンク、呆れたアイリーンは止めようとします。
その時、ガーキ警部補とボーシェン警部補たちに見つかってしまい、2人は別々に逃げます。チャーリーはガーキ警部補に追われ、ボーシェン警部補に追われるアイリーンは列車の中に隠れ、何とか振り切りますが、アイリーンはディッキーに捕まってしまいます。
アイリーンを人質にされてしまい、チャーリーが追いかけようとしますが、ハンクが関わるなと止めようとします。チャーリーはハンクに打ち勝ち、自分の中にハンクを取り込むことに成功します。チャーリーがアイリーンを助けようとしますが、ドジを踏み親指を撃ち抜かれてしまいます。
絶体絶命のピンチになりますが、そこにホワイティーが駆け付け、ボーガンでディッキーを撃ち、助け出してくれます。しかし、そのはずみでアイリーンが川に落下してしまいます。チャーリーは川に飛び込みアイリーンを救出。そして、ディッキー、ガーキ、ボーシェン全ての悪党は逮捕されます。
息子たちも駆け付け、家族は再会します。チャーリーは助けに来てくれたホワイティーにお礼を言います。ホワイティーは、本当は家族を殺していないと告白、2重人格で、しかも指名手配されているチャーリーのことが怖くて、嘘をついたと告白します。
The End_hmhm
みんなの評価 3.6/5.0
最高 (^0^)
ファレリー兄弟&ジムキャリーの最高傑作がこれ。
最低 ( ` 3´)
設定がちょっと勿体無い。
もっともっとシンプルにお馬鹿映画で良かった気が。