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投稿者:松本@GPF
羽ばたき機がなぜ飛行するのか疑問でした。 鳥の場合は翼を平にして空気を下に押し下げ、翼を上に戻す時は翼を縦にして抵抗を減らし、平均して揚力を発生するとと理解できます。 一方、羽ばたき機では重力によるわずかな翼のたれ下がりを除けば翼を下げる時と上げる時の形状はほぼ対称で浮力の発生は困難な様に見えます。 「羽ばたき機の原理と実機開発、角田和彦」http://kakutaclinic.life.coocan.jp/1907Orni.pdfを読んで理解できました。 左の図はこの資料のもの、図の説明に「翼の体部分は揚力発生部、翼の先端部分は推力発生部(プロペラに相当する)である。」とあります。 2枚目の写真は実際の羽ばたき機、翼が下がっている時の左翼のある翼弦(空色)に気流(黒線)が当たっている様子を書き込みました。 拡大図の様に推力が発生します。これは普通のプロペラと同じ、違いは「プロペラ」の回転が360度では無く60度ほどで回転方向が反転すること、回転方向が逆転してもプロペラのピッチも反転するのでちゃんと推力を発生し続けてます。 推力が発生すれば後は簡単です。翼央部の前部を少し持ち上げてやれば前進しているので揚力を発生します。 この持ち上げの働きをするのが水平尾翼です。水平尾翼はたっぷり後ろを上げて下向きの揚力を発生、これで頭を上げます。 結論として角田さんの説明の通り、翼の外側はプロペラの働き、翼の内側は主翼の働きをしている訳です。 因みに角田さんの所属は「かくたこども&アレルギークリニック」、多分お医者さんです。
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