投稿者:イングリッド・シーグフリード
皆さん。
初めまして、の方が多いでしょう。
私の名前は、イングリッド・シーグフリード。
1940年に暗殺されたラインフェルト・シーグフリードと深い関係にあったものです。
そして今は、バルト=ヴァーサ戦線の指導者の一人であります。
私がこの壇上に上がったのは他でもない。
皆さんに、一つお願いをしにやってきたのです。
それは即ち、城内平和。
今後我々が戦争を遂行していくに辺り、様々な困難が待ち構えているでしょう。
我々のねぐらに爆弾が落ちる日も、もしかしたら来るやもしれません。
ですが、それでも。
私は、現与党の対インターナショナル政策を支持するものです。
戦後、皆さんが思い描く絵図は様々でしょう。
共産主義ユートピア。
北欧四カ国の独立。
自由民主主義世界。
大バルト帝国。
ですが我々はもはや、スカンディナヴィアとして、戦争の道へ入り込んでいきます。
隣人の死は悲しいものであります。
それが親しい者であれば尚更、であります。
ですが、それでも尚、我々は、全てを承知しても尚、全ての困難・苦難の試練を乗り越えていかねばなりません。
ただそこにあるだけで厳冬の酷寒から身を守れた幸せな時代は、もう既に終わり果てたのであります。
我々は一人の人間であるそれ以上に、一人の国民でなければならないのです。
通貨というシャツ。
民族という名のズボン。
言語という名の靴。
そして政治という名前のタイ。
それらを身に着けた我々スカンディナヴィア国民は、この城の中にあって、お互い身を寄り合って、守り合わなければならないのです。
そこに政治的な壁など、存在してはならないのです。
我々はお互いの顔を見ながら、互いの包帯を巻き、そして互いに協力し合わなければならないのです。
私がこの壇上に呼ばれたのは他でもない、私自身が右翼の最北端に居る人物であるからです。
私は繰り返します。
「城内において団結せよ」と。
そう繰り返します。
それ故に、私はかの自民党総裁。ヴィゴ・ウルマン氏の言葉を引用して、演説を終えたいと思います。
立ち上がれ!
吹雪よ吹き荒れろ!
民衆の協調・自由・勝利万歳!!
約束された勝利万歳!!