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投稿者:よしの88
2015年5月6日に届いた、公益社団法人 トンボと自然を考える会の会報、「とんぼと文化」のNo.150 です。 表紙の写真はムカシヤンマ君です。 うちの行くフィールドでは滅多に会うことの出来ない種類で、唯一、その機会のあったのは、新潟県長岡市の越後丘陵公園でした。 内容的に特に興味深いのは、巻頭記事で、「2014年に四万十市トンボ自然公園で記録されたトンボ類」の記事です。 種類・個体数ともに一昨年の夏の大渇水の影響が大きい様ですが、それも種ごとで傾向がかなり異なっています。 記録集一覧表が載っていますが、これを見ると様々に気候的に悪条件ではあった様ですが、記録種はさすがにトンボ王国ならではで大変に多くの種類が掲載されています。 その上にレッドリスト掲載種も全体の2/3程を占めるとあってはその場所の貴重さは言うまでもない事だとつくづく感じることでもあります。 気になるのは、ベッコウトンボ君、移植実験種となっていますが、どうなのか、経過など知りたいところです。 第4項「トンボを守るために その(24)」 この中で『人類の生産活動が、長年安定していた気候システムを破壊してしまった現在・・・』とあります。 まさにその通りで、ここ昨今の異常気象は全て自然をないがしろにして来た人間の所業の結果であり、今後への警鐘でもあると考えています。 自然界に関して、生きものたちに関して、人間はいい加減に考えを改めないと破滅への道を歩むだけになってしまいます。 トンボ類も諸昆虫類もこの気象の中で生き残ることが困難になってきていると言う事が、記述から見ると理解できます。 『人々が意識して生物保護に関わるようにしなければ、生物多様性社会を維持することは出来なくなっているのです。』とも書いてあります。 まさにその通りですが、それ以前の問題として人間が自然・生きものに対して、考えを改めなければ、大変に難しい問題でもあります。 レッドデータで絶滅危惧種として掲載されている種がどういう条件で絶滅に至る可能性があるのか、どうすれば守れるのかは既にわかっている事ではないかと思われます。 絶滅危惧種に載っていて、絶滅してしまったから、やっぱりそうなのか、仕方ないでは済まされません。 開発に関しては、せっかくあるレッドリストを有効に活用し、環境アセスをきちんと実施し、対策を立てていく必要性があります。 現代は開発ありきのインチキ環境アセスが主流となっていると言うことも改めなければなりません。 レッドリストの存在する意味がなくなってしまいます。 また、今回の記事の場所は四万十市トンボ王国ですが、開発の脅威はないかと思われますが、やはり異常気象、気候変動の脅威はある様です。 これに関しては、現地で様々な対策が取られているようですが、それでも種類数・個体数維持は大変に厳しい様です。 一昔前はどこにでも多くいた、トンボ君たち。 しかし、最近はその個体数も激減し、一昔前の光景は見られなくなりました。 トンボ王国の今後をも期待したいと思います。 管理人は間接的な支援しか出来ませんが、半永久的に支援をしたいと思っています。
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