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投稿者:川田 元
先日、弾丸でイスラエルのエルサレムマラソンに挑戦。3時間56分と苦闘のぎりぎりサブ4でした。 まず、コースがえぐかった。山頂(標高780m)にあるエルサレムは、四方のどこを見回しても坂、坂、坂。市内を回るコースは、必然的に上り下りが延々と繰り返される。過酷と言われるアテネでも登り総高が380mなのに、エルサレムは514m。 それ以上に、体調管理が。。。中東は土日が週末で、土曜はジャバット(ユダヤ教の安息日)なのでレースは金曜日。そこでと水曜の仕事後に夜行便でイスラエル入りしたのが大失敗。午前3時ごろ着いたら予想に反して寒く、しかも傘がないのに雨。ホテルの部屋は14時まで入れず、徹夜明けで早朝から市内を濡れ鼠で歩き回って、すっかり体力を消耗してしまいました。 翌日のレースは内臓が疲れていたのか、5キロ過ぎから胃がひっくり返って気持ち悪くなり、よろよろのスロージョグ状態に。サブ3.5のペーサーにあっと言う間に置いていかれ、10キロ〜20キロ間にはサブ3:45とサブ4のペーサー集団にもあっさり抜かれる始末。 吐き気が止まらず、なんどもリタイアしようと思ったものの、ここで止まったらもう二度とフルは完走できない気がして、一歩ずつ這うように足を進めることに何とか集中する。 山の天気は変わりやすい。20キロ過ぎに陽が出てきて、身体が温まったのか少し回復したので、「このタイムだと周りは自分より力が劣る筈」と呪文のように言い聞かせながら、必死にもがいて前を1人ずつ抜きにいく。一時は全く見えなくなったサブ4のペーサーを38キロ付近で抜き返した時は、流石に感極まりましたが、そのまま緩めることなく、まさに出し切ってのゴール! メダルと水もらったら、しばらくその場から動けず、今までに一番もぎ取った感のあるサブ4でした。結果的に15-20キロの5キロスプリットが一番遅かったのも珍しい。 でも無理した代償は大きかった。。。レースの翌朝3時ごろに突然吐き気で目がさめ、そこから寒気と頭痛に加えて、胃が水も食べ物も全く受け付けず脱水状態に。土曜は楽しみにしていた死海観光をキャンセルし、一日中ホテルのベッドでスプライトをチビチビしながら過ごす羽目に。日曜日はふらふらになりながら、何とかロンドンに帰ってきました。この移動の方がレースより辛かったかも。 二週間たってもまだダメージが残ってます。無理する歳じゃないことを痛感しました。しばらく大人しくしてます 因みにイスラエル、歴史・宗教的には複雑な地域ですが、治安も良く普通の先進国でした。もっとも紛争の影はいまだに残り、エルサレム南東の丘から旧市街地を見降ろす写真も、パレスチナ自治区との境の壁の近くで、写真を撮ってくれたのはデンマークから派遣されている国連職員さんでした。あと、ご当地マックはイスラエルの国旗と同じ配色。
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