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投稿者:水野智美
空港やショッピングモールに発達障害のある人や子ども等が落ち着くことができるためのカームダウンルームが作られるようになっている。 今回は、羽田空港第2ターミナル、松山空港、那覇空港のカームダウンルームを調査してきた。 羽田空港第2ターミナルには制限区域内に、2か所のカームダウンルームが設置されているが、そのうちの1つは手荷物検査場のすぐ隣である。 その手荷物検査場では、人感センサーの自動音声装置が置いてあり、スピーカーがカームダウンルームの方に向いている。カームダウンルームにいると、延々と、かなり大きな音で自動音声が流れてくる。私は、平常時でも、この音声に「ええい、うるさい」と感じてしまうため、そうでない場合では心落ち着かないだろう・・・。 松山空港のカームダウンルームは、充電のコンセントのあるデスクが横に設置されていた。ここで電話や音声通話をする人がいる場合に、音が気になってしまう。また、搭乗ブリッジの近くにあるため、大勢の人が飛行機から降りてきた際にはどうしても音声が気になってしまう。 那覇空港は、係員の通用口の中に設置されており、70~80m離れたインフォメーションに申し出なければならないシステムになっている。職員の方は、非常に丁寧に対応してくださるが、申し出なければならないとなると、ハードルが高くなる。 また、気分がすぐれない人が利用できる静養室と同じ空間に設置されているため、静養室を利用されている人がいた場合は、カームダウンルームは使えないそうだ。 どの空港も手探りで設置場所を考えているようである。 どのような条件でどう設置すればよいか、逆に何がいけないのかを具体的に伝えるための資料を早く整えなければ、せっかく設置されていても、使えないものになってしまう・・・。
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