投稿者:ジョー・ダンテ
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ハウリング(原題: The Howling 米国) 1981年 全世界年間興行収入ランキング50位
女性キャスターのカレンは連続殺人事件エディの独占取材のため、ポルノショップに潜入する。暗闇の中、カレンの前に現れたエディは何物かに変身しようとした。何物かに変わる寸前に駆け付けた警官にエディは射殺されるが、カレンは大きなトラウマを抱えてしまう。医者のすすめで夫と田舎の保養所に向かうが・・・・・・
監督 ジョー・ダンテ 代表作 『ピラニア』『グレムリン シリーズ』『メイフィールドの怪人たち』
脚本 ジョン・セイルズ、テレンス・H・ウィンクルス
音楽 ピノ・ドナッジオ 代表作 『キャリー(1976)』『ミッドナイトクロス』『レイジング・ケイン』
主演 ディー・ウォレス(カレン) 代表作 『テン』『E.T.』『ハロウィン』
原作 ゲイリー・ブランドナー 『The Howling』
上映時間 91分
登場人物
カレン・ホワイト: ニュースキャスター。
クリス・ハロラン: カレンの同僚で恋人。(デニス・デューガン) 代表作 『ナイトムーブス』
テリー・フィッシャー: カレンの同僚。(ベリンダ・バラスキー) 代表作 『グレムリン シリーズ』
ジョージ・ワグナー: 精神科医。(パトリック・マクニー) 代表作 『レスリー・ニールセンの裸の宇宙銃を持つ男』『007 美しき獲物たち』
エディ・クイスト: 連続殺人事件の容疑者。(ロバート・ピカード) 代表作 『インナースペース』
【起】
舞台はアメリカ、ロサンゼルス。街では連続殺人事件が起こっていました。
ニュースキャスターのカレン・ホワイトは、事件の犯人と目されるエディ・クイストから呼び出しを受けます。
カレンは歓楽街を歩き、エディが目印として貼ったスマイリーフェイスのシールに導かれるようにしてポルノショップに入りました。カレンには警察の監視及び護衛がついていましたが、電波障害が原因で交信が途絶。警察はカレンの姿を見失ってしまいます。店の個室に入ったカレンの背後にエディが立ちました。話し始める彼の息遣いが次第に荒くなり、後ろを向いたカレンは「何か」を目撃し悲鳴を上げます。駆けつけた警官が発砲し、エディは死亡。茫然自失で救出されたカレンは、あまりの恐怖にエディの顔も目撃したはずの「何か」の記憶も失ってしまいました。
【承】
事件後、カレンは恐ろしい悪夢とフラッシュバックに苛まれ、日常生活もままならなくなります。精神科医ジョージ・ワグナーのカウンセリングを受けたカレンは、彼が管理する「コロニー」という療養所に来ないかと誘われました。そこでは集団治療や指導が行われており、記憶喪失も治るだろうと話すワグナー。カレンは気乗りしませんでしたが、夫ビルと共に山奥のコロニーへ行ってみることにしました。
コロニーには風変わりな人々が暮らしていました。あてがわれた家で眠っていたカレンは、狼が吠えるような声を聞いて目を覚まします。慌ててビルを起こしますが相手にして貰えず、不安な夜を過ごしました。
翌日、住人からこの辺りにはよくコヨーテが出るのだと教えられます。一方、カレンの仕事仲間テリーとその恋人クリスは、エディの特集を組むためあちこちで取材していました。その際訪れた検死所で、エディの遺体が忽然と消えたことを知ります。何者かが遺体を盗んだと考えた2人は、オカルト色の強い古書店で情報を集めました。そこでテリーは狼人間について書かれた本を見つけます。店主によると、狼人間は基本的には不死の存在で、彼らを殺害するには銀の弾丸が必要なのだそうです。そうしなければ死亡したように見えても蘇ると聞かされたテリーとクリスは、不気味な符合を感じました。
コロニーで狩りに参加したビルは、その帰り道暗い森の中で狼の鳴き声を聞きます。そして背後から大きな狼に襲われ、腕を咬まれてしまいました。カレンはテリーに電話をかけ、ビルが狼に襲われたことを話します。怯えている様子のカレンに、すぐ会いに行くと約束するテリー。テレビでは「狼人間に咬まれた者も 狼人間になる」と不気味な解説が流れていました。
翌日、コロニーでカレン達と再会したテリーは、夜になって森に響き渡る狼の鳴き声を耳にします。ちょうどその頃、ビルはベッドを抜け出し森に入っていました。彼の前に現れたのは、コロニーの住人で妖艶な美女マーシャです。そのままセックスに耽る2人の体に異変が起こりました。爪が伸び、牙が生え、体が毛に覆われていきます。やがて2人のシルエットは狼へと変化していくのでした。
コロニーを調べていたテリーは、思わぬ発見をしました。以前エディの部屋で発見された風景画と、全く同じ光景の場所を見つけたのです。エディとコロニーには何か関連がありそうだと考えるテリー。急いで森を歩いていると、ふいに「テリー」と誰かに呼ばれました。導かれるように向かった先には、不気味な家があります。そこで狼に襲われたテリーは無我夢中で抵抗し、偶然手にした斧を振り下ろしました。切断された前脚がテリーの目の前でみるみる人間の腕に変わっていきます。狼人間の存在を確信したテリーは、ワグナーのオフィスに駆け込みクリスに電話をかけました。しかしその最中に先ほどとは別の狼に襲われ、抵抗虚しくテリーは殺害されてしまいます。
【転】
一方、カレンはビルと喧嘩をして一人でワグナーのオフィスに向かっていました。そこで惨殺されたテリーの遺体を発見します。動揺し悲鳴も上げられずにいるカレンの前に現れたのは、死亡したはずのエディでした。カレンの前で彼の体はビルやマーシャのように変貌し、やがて狼の姿になります。
カレンは何とかその場から逃げ出しますが、コロニーの住人に捕まってしまいました。連行された小屋には、コロニーの住人が顔を揃えています。彼らは全員狼人間でした。今回の事件は人間の協力者を得ようとしたワグナーの計画でしたが、それに反発するマーシャ達はカレンを殺害しようとします。そこにクリスが駆けつけ、購入しておいた銀の弾丸で狼人間達に発砲しました。クリスは既にエディも射殺しています。狼人間を小屋に閉じ込めたカレンとクリスは、火を放って逃げ出しました。しかし逃げる途中、カレンが狼人間に肩を咬まれてしまいます。
【結】
自分の運命を悟った彼女は、ある決意を持ってテレビ番組に出演しました。カレンは狼人間の存在とその危険性を市民に警告します。そして「証拠は私です。皆さん 見て下さい」と言って立ち上がり、カメラの前で狼に変身しました。クリスは悲しそうに銃口を向け、カレンを射殺します。テレビの視聴者の反応は様々でした。カレンの言葉を信じる人、冗談だろうと笑う人。その中に生き延びたマーシャの姿がありました。彼女が妖艶に笑い、この映画は終わりを迎えます。
The End_映画ウォッチ
みんなの評価 3.3/5.0
最高 (^0^)
「5分前まで人間だった」の超かっこいい惹句で有名な狼男映画ですね。
狼男の変身シーンは大天才ロブ・ボッティンが手掛けて大きな衝撃を与えました。
最低 ( ` 3´)
狼男もの。ちょーつまんなかった。
コロニーの淫乱女がもうちっと可愛かったら良かったのに。