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投稿者:西澤
最後の種目はF1C、実はF1Cのモーターランについて、チームマネージャーミーティングで大きな話題になりました。世界選手権では多くの機体がほぼ同時に次々と発航されるので、計時員には正確なエンジン停止のタイミングが実際には分からないことが珍しくありません。その対応策として、事前に電子タイマーのエンジン停止時間を確認することでOKとしてはどうかという意見が提案されました。具体的には、耳で聞いて4秒のモーターランを確認するためには、3.5秒でエンジン停止するようにセットすれば良いのではないかというものです。 この件は、多くの選手の間では前々から議論されていたようで、賛成・反対の意見が次々と交わされました(早口の各国のなまりがある英語なので、詳しいことは聞き取れませんでしたが)。結局、最終的には今回の競技会では従来の方法でモーターランを確認することが決められました。 A・Bの競技と同様に、F1Cも第1R・第2Rのマックスは4分、残りのラウンドは3分マックスで実施されました。この日も朝は微風、どちらに流されるかも実際に上げてみないと分かりません。今日の回収体制はBの3名が「中間1名・後方2名」で待機することにしました。関澤さん、小平さんはどちらもマックスをクリアーして順調なスタートをきりました。しかし江連さんはサーマルに嫌われたのか35秒落としの205秒で着地、この時点でパーフェクトの夢が絶たれてしまいました。 続く第2Rは3名とも4分をクリアーしましたが、小平機は何故かグライドで上手く旋回せずに風下に直進、後方回収班も必死に追いかけましたが途中で機体が見えなくなってしまいました。GPSには機体位置が送られてきていましたが、発航地点から2キロほど流されていました。徒歩での回収は無理なので、選手本人が電動アシスト自転車でGPSを頼りに回収に向かい、無事機体を発見することができました。 第3Rからは3分マックスになりますが、風は少し強くなってきて機体は結構流されます。関澤さんは難なくマックス、小平さんはこのときもグライドで旋回せずに風下へ大きく流されてしまいましたが、無事マックスをクリアーです。江連さんの機体は、何かトラブルが発生したみたいでピット近くに56秒で着地してしまいました。 第4R、関澤さんはマックス、小平さんはグライド旋回を調整したのが原因なのか、グライドでスパイラル降下してしまい32秒で着地してしまいました。折角1Rから3Rまでパーフェクトを記録していたのに、残念ながらここでパーフェクトはかなわないことになってしまいました。江連さんはこのラウンドでも機体にトラブルが発生し、機体はダイブして13秒の記録。残念ながらここでリタイアすることになってしまいました。 第5Rは関澤さん、小平さんはともにマックスを記録して、次のラウンドに進みます。 小平さんは、第6R・第7Rともに再びグライドに入ってスパイラル降下で着地、RCデサを効かせていたので機体は傷んでいません。小平さんは世界選手権初出場で無事7Rを飛ばし切って終了です。 関澤さんは第6Rクリアーして、フライオフ進出をかけて最後の第7Rに臨み、問題なくマックスを記録してフライオフ進出が決まりました。
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