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投稿者:ジュゼッペ・トルナトーレ
[YouTube:6oeE9w_w6Ak:R] 鑑定士と顔のない依頼人(原題: La migliore offerta 伊国) 2013年 全世界年間興行収入ランキング100 ランク外 美術品の本物と偽物を瞬時に見分ける事が出来る一級鑑定士にして、オークションを仕切る天才老人ヴァージル。彼のもとに若い女性から両親の遺産の鑑定をして欲しいとの依頼が来た・・・ 監督 ジュゼッペ・トルナトーレ 代表作 『ニュー・シネマ・パラダイス』『海の上のピアニスト』『ある天文学者の恋文』 脚本 ジュゼッペ・トルナトーレ  音楽 エンニオ・モリコーネ 代表作 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ 』『ディスクロージャー』 主演 ジェフリー・ラッシュ(ヴァージル) 代表作 『シャイン』『恋におちたシェイクスピア』『レ・ミゼラブル』 上映時間 124分 登場人物 ヴァージル・オールドマン: 女性に不信感があり、未だに独身の美術鑑定士。 クレア・イベットソン: 両親を亡くし、家に閉じこもる若い娘。(シルヴィア・フークス) 代表作 『ブレードランナー 2049』 ロバート: 修復士。(ジム・スタージェス) 代表作 『ラスベガスをぶっつぶせ』『ハイネケン誘拐の代償』 ビリー・ホイッスラー: 元画家でヴァージルが仕切る競売の協力者。(ドナルド・サザーランド) 代表作 『普通の人々』『針の眼』 【起】 白髪を染めて、新しいスーツを選ぶ。高級レストランでひとりぼっちでシャンパンを飲む。今日は自分の誕生日だ。レストランからケーキをもらったが、手を付けなかった。ろうそくが消える。 孤独な女性から鑑定の依頼が入る。彼女は父の遺言で、鑑定はヴァージルに頼めと言われていた。 ヴァージルがオークションを開く。そこで彼は金で雇った男に本日の目玉商品を落札させていた。あとでその商品を受け取る。クローゼットの隠し扉を開いてソファーに座る。そこにはびっしりと女性の絵画が飾られていた。 孤独な女性の家に行くが、雨の中40分も待たされた。電話にむかってどなりつけるヴァージル。彼女は自殺未遂を起こしてまでヴァージルを呼んだ。顔をしかめるヴァージル。 廃墟のような屋敷に、足を引きずった管理人が現われた。カーテンを開け照明をつけると物置のように美術品が置かれていた。この家の不思議な感じは何だろう。 屋敷の美術品を鑑定するのに多くの人員が必要だった。ここには誰かが住んでいる。前と感じが変わっているのだ。姿を現さない女性が不気味でならない。 【承】 管理人いわく、孤独な女性クレアは奇病を患っているらしい。両親を立て続けに亡くし、ひとりぼっち。ヴァージルは近くのカフェから屋敷を偵察した。クレアは現われない。彼女から電話があり、家のヴィラで姿を現すという。 彼女と音声だけで会話する。15歳から誰とも会っていないという。決して外には出たくないとクレアは言った。どうやら壁の中に隠れているらしい。 信頼できる機械工にクレアの家から拾っている部品を渡した。この部品は歴史に残る機械人形の可能性がある。完成したらその価値はすさまじいものになるだろう。機械工は興奮していた。 契約書を確認すると、個人情報が抜けていた。壁のすきまからパスポートが差し出される。かなり前に失効していたが、これでどうにかしてくれと言う。壁の隙間から光が漏れた。彼女は壁の中からヴァージルの様子を伺っているようだ。 彼女が電話に出ない。心配になって管理人に電話すると、何日も連絡はしていないという。食料を買って家に入ると、クレアはパニックになった。そんな彼女を安心させようとする。ヴァージルは彼女の事が気になってしょうがない。機械工に頼んで、携帯電話の使い方を教わった。いつしか彼女の声が楽しみになっていた。 一度姿を見たい。鑑定の相談に行ったヴァージルは部屋を出たふりをした。そこにクレアが姿を現す。髪の長い華奢な女性。バレるのを恐れたヴァージルは逃げるように屋敷から消えた。 【転】 ある日、屋敷に行くと鍵が開かなかった。電話しても出ない。カフェで様子を伺い、管理人と同時に中に入る。彼女はヴァージルを試している。 部品が集まり、機械人形が完成に近づいていた。機械工にクレアとのことを相談する。ヴァージルがずっと独身なのは女性に気持ちがわからないから。クレアにどうすればいいのかわからない。 今日はクレアの誕生日。ピンクの花束を持って、屋敷に行った。クレアは鑑定の結果が安すぎるとヴァージルを罵った。その態度に怒るヴァージルは、お前など消えてしまえと言ってしまった。 ひとりで彼女の誕生日に生まれたワインを飲む。そこに電話がかかってきた。クレアに呼び出され、壁の前で話をする。また部屋を出たふりをして、彼女の姿を盗み見た。汗をびっしょりかいている。携帯を落としてしまって盗み見していたのがばれた。 ヴァージルの目の前にクレアが姿を現した。頬に触れるヴァージル。 クレアに綺麗なドレスを買って与えた。高いヒールの靴も一緒に。背中のファスナーを上げるのを手伝ってくれと言うクレア。戸惑っているが、うれしそうだった。 次は化粧品を買い与える。うまくいかないクレアは自分の顔をぐしゃぐしゃにしてしまった。 【結】 ヴァージルの手によって美しく変わっていくクレア。彼女ははじめてヴァージルを部屋に入れ、口づけをした。彼女の部屋に機械人形の最後のパーツがあった。 足りないパーツを見つけたヴァージルは機械工に会いに行った。クレアの信頼か、機械人形の完成か。どっちか選べと機械工は言った。 クレアが姿を消した。様子のおかしい彼女が門から出て行ったのを見た人間がいる。オークションがあるのを忘れていた。会場で競りをするが失敗ばかりしてしまう。 失踪したクレアを見つけ、風呂に入れる。クレアは最愛の人を亡くし、心を壊したと言った。傷ついた彼女を裸で抱きしめる。ヴァージルとクレアは一緒に暮らし始めた。 愛を知ったヴァージルは鑑定人を引退することを決めた。彼の最後の競りで会場にいた全員から拍手が起こる。 家に帰るとクレアはいなかった。探すとどこにもいない。コレクションルームに入ると部屋の絵がすべて消えていた。そこには機械人形が置かれている。ヴァージルは崩れ落ちた。 ショックで入院したヴァージルはボロボロだった。諦められず、カフェでクレアが戻らないか監視する。そこにいつもいる障害者の女性は、自分はクレアだと名乗った。機械工の青年にカフェの前の豪邸を貸していたと話した。クレアと機械工はグルで、ヴァージルを騙していたのだった。 クレアがいつか話していたカフェの近くに引っ越した。機械仕掛けの建物の中でお茶をする。ヴァージルは美しい思い出を抱え、彼女を待ち続けた。 The End _MIHOシネマ みんなの評価 3.78/5.0 最高 (^0^) 普段ラブストーリーを見ると眠くなるのだが、魅せ方がうまいのか最後まで飽きずにみられた。 2回目に各所に散りばめられた伏線を探して答え合わせをするのも楽しい。 2回目は1回目とは違った楽しみのできる2度美味しい映画。 最低 ( ` 3´) 後味最悪。
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