投稿者:Mickey
何かこの時期に狙える虫はいないかと盆地人さんに打診したところ,トゲフタオタマムシを以前採った場所があるので2015年の締め括りにどうですか?との返信.
昔,奥多摩の道端でたまたま見つけて以来縁がない虫なので願ってもない申し出に飛びつきました.
早朝よりIさんと一緒に甲府に向かいポイントの近くで盆地人さんと合流. 本種はモミをホストとし,杉の樹皮下で越冬することが知られています.
樹皮めくりという辛気臭い採集法ではありますが,そこに生息しているという確信があるのとないのとでは気合いの入り方が違ってきます.
ご案内頂いたエリアはオオトラの痕跡がそこかしこにある素晴らしいモミの疎林でした. 来年のシーズンには是非足を運んでみたい場所です.
オオトラですから間違っても採ろうとは思わず,晩夏の森林浴って気持ちが肝要です・・・無理ですけど(^^ゞ
結果は,開始後1時間ほどでようやく1頭発見するも後が続かず・・・3人掛かりで1日攻めてこれだけですから甘くはないです. 誰がこのような採集方法を見つけたのでしょうか?
樹皮下の副産物はキイロクビナガハムシ(ホソクビナガハムシと違って小楯板に剛毛を欠く)とルイスアシナガオトシブミ,倒木からはヒメマイマイ1頭・・・以上で2015年の採集を終了しました.